無洗米は洗うのか洗わないのか・あらうと出て来る白いもの
更新日:2020年08月28日
余談ではありますが、通常精米して精米したお米を研ぐ際も水が白く濁ります。これは残った糠によって濁りますが、上記のでんぷん質も無洗米と同様に溶け出して白く濁る原因となっています。
しかし、通常精米したお米は糠が残っているため、無洗米のように水を入れ替えるだけではお米に残った糠を取り除くことができません。そこで研ぎますが、研げば研ぐほどお米のでんぷん質が失われていきます。
結果、場合によっては通常精米したお米の方が無洗米よりもうま味や栄養が失われてしまう場合があります。うまみや栄養といった視点でも無洗米の方が通常精米したお米よりも優れている場合があります。
無洗米を洗うときの炊き方
無洗米を洗って炊く場合、お米を洗う際はすすぐように洗うのが良いでしょう。白濁が無くなるくらいの1~2回ほどすすぐように洗うやり方をします。通常精米のお米と同様に洗うと、ただでさえでんぷん質が水に溶けてしまって栄養分が減ってしまっているのに、それに拍車をかけることになってしまいます。
無洗米を洗う際には、洗う方法に気を付けましょう。
無洗米の美味しい炊き方
無洗米を美味しく炊くには、通常精米された炊き方とは少々異なる事柄があります。それをいくつかご紹介していきます。
水加減に気を付ける
無洗米は通常精米されたお米と違い、お米を洗う必要がないので、糠を研がない分正味量が通常精米のお米よりも多くなります。ですので、炊く際の水量が通常よりも少々多めに入れる必要があります。目安としては米1カップにつき大匙1~2杯多めに入れましょう。
もし、無洗米専用のカップでお米を計る際は通常の水の量で構いません。
お米を浸水させておく
お米を炊く前に、冬場などの気温の低い時は1時間、夏場など気温の高い時は30分ほど炊く前にお米を水に浸けておくとより美味しく炊くことができます。
炊飯器の無洗米コース
最近の炊飯器には、無洗米専用のコースがある場合があります。それらの機能を使用する場合はメーカーや製品によって水の量が違っていたり、カップが違っていたりする場合があるので、該当の炊飯器の説明書に従って炊くことをします。
無洗米を洗う方が美味しいのか
無洗米は洗う方が美味しいのか否か。結論を言えば、「最低限すすぐくらいに洗う方が美味しい」といえます。
前述してきたとおり、無洗米を水に浸けた際、お米表面のでんぷん質によって水が白く濁ります。この白濁した状態でお米を炊くと食感がぼそぼそしてしまう事はご紹介しました。これを防ぐには軽くすすぐように洗うことで、食感の良いお米を炊くことができます。このことから、最低限洗う事が無洗米を美味しく頂けるといえるでしょう。
もし、水に浸けた際にほとんど白く濁らないようであれば、洗う必要はありません。
もし、お米の栄養分が失われる事を防ぎたい場合は、お米が白く濁ってしまっても、そのまま炊いてしまえば、でんぷん質が失われること無く炊くことができます。食感が変わってしまう事には注意が必要です。
精米機で作った無洗米は洗うほうがいいのか
無洗米を手に入れる方法として、すでに精米されて無洗米として販売しているものと、コイン精米機などを使用して玄米を無洗米として精米する方法があります。
既に精米されていて無洗米として販売されているものは、企業がしっかりと精米しているので、もちろん最低限で洗う必要しかありません。では、コイン精米機などを使用して精米した無洗米はどうでしょうか。
結論を申しますと、無洗米として販売されているお米と同様に最低限しか洗う必要はありません。コイン精米機をしようしていたとしても、企業が販売している無洗米と同様の扱いで大丈夫といえます。
無洗米は微洗米
初回公開日:2018年02月13日
記載されている内容は2018年02月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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