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はちみつの結晶化の仕組み・結晶は美味しいのか|冷蔵/白い

更新日:2020年08月28日

健康に良いはちみつですが、白く固まってしまって困った経験はありませんか。カビと勘違いして捨ててしまう人もいますが、実は白く固まることははちみつ本来の性質で、捨てる必要は全くありません。この白く固まってしまう結晶化について説明いたします。ぜひご覧ください。

はちみつの結晶化の仕組み・結晶は美味しいのか|冷蔵/白い

はちみつは開封後も常温での長期保存が可能なので、冷蔵保存をする必要はありません。むしろ冷蔵保存することで結晶化が起こりやすくなってしまいます。結晶化が起きても何らかの理由で水分が入らない限り、発酵してしまうようことも起こりません。

しかし、大量に購入したのはいいけれどどうしても使い切れない場合は、小分けにして冷凍保存する方法があります。はちみつが凍る温度はマイナス20℃から25℃ぐらいで、一般家庭用の冷凍庫では液状が固くなり多少使い勝手が悪くなるだけで凍ることはありません。

逆に、結晶化が起きやすいとされる5℃から14℃とはかけ離れているので、すぐに使わないのなら冷凍庫で保存する方が良いでしょう。

はちみつの結晶を溶かす方法とは?

はちみつが結晶化してしまった場合は湯煎で溶かすのが最適です。電子レンジで溶かす方法もありますが、高い温度で加熱や湯煎をするとはちみつに含まれるビタミンなどの栄養素が壊れてしまう上に、容器が変形したり割れてしまう危険性があります。しかし、結晶が少しでも残っていると、残った小さな結晶を核にまた結晶化が起きてしまいます。

湯煎が面倒なときやプラスチック製の容器に入っているはちみつの結晶を溶かす場合は、お湯の温度を40℃に設定したシャワーでかけ流す方法もありますが、ここでは湯煎で溶かす方法を紹介していきます。

栄養を壊さない湯煎の方法

はちみつは45℃くらいから成分が変化し始め、65℃くらいになると栄養が壊れてしまいます。しかし、いきなり熱いお湯で湯煎をすると今度は容器が変形したり割れてしまう恐れがあります。栄養だけでなく容器を壊さないためにも、湯煎しているときははちみつとお湯の温度に注意を払う必要があります。

料理用温度計があると便利

湯煎に使う道具はお鍋と小皿です。小皿を用意するのは、はちみつを湯煎するときに温度が上がりやすい鍋底の影響を少しでも和らげることが目的です。また、家庭に料理用温度計がある場合は温度計も用意しましょう。

はちみつの結晶を溶かす湯煎はお湯の温度との勝負と言えます。溶かす量にもよりますが、栄養をできるだけ壊さずに完全に溶かすのには、とにかく地道に時間をかけて行う必要があります。完全に結晶を溶かしてしまえば、しばらくはドロドロの状態をキープすることが可能です。

湯煎の手順

まずは鍋に小皿を置き、その上に蓋を開けた状態のはちみつを瓶ごと置きます。プラスチック製の容器は、熱で容器が変形してしまうことがあるので瓶に移し替えた方が安全です。また蓋を閉めたままだと瓶の中の温度が高くなるので、必ず蓋は取っておきましょう。

次に鍋に水を入れます。結晶化している部分が全て温まるぐらいの水を入れる必要がありますが、はちみつの瓶よりも少なくしないと鍋の中で安定せずに倒れてしまうので注意が必要です。水を入れたら鍋を火にかけます。

鍋底や周りにうっすらと小さな泡が現れ始める、またはお湯の温度が50℃を超えそうになったら火を止めます。そのままスプーンなどで結晶の塊を削りながらゆっくりとかき混ぜつつ20分ぐらい放置します。20分ほど経ってから弱火で2分弱ほど鍋を火にかけて、50℃を超えそうになったら火を止めます。この手順を結晶が完全になくなるまで繰り返します。

急激な温度の変化は禁物

はちみつの結晶が完全になくなったら、鍋のお湯に少しずつ水を加えつつ、5分から10分ほどかけてゆっくりと冷ましていきます。はちみつの温度が高いままだと色が濃くなったり、風味が悪くなってしまうからです。

しかし、はちみつは急激な温度の変化に弱い食品ですので、急激に冷ますなどの変化を与えるのもよくありません。5分から10分ほど鍋の中で冷ましたら鍋から取り出して常温で冷ましましょう。

はちみつの結晶化を防ぐ方法は知ってる?

はちみつの結晶化は保存する部屋の場所や室温に注意することで防ぐことが可能です。もっとも保存するのに適しているのは天井に近い吊り棚、もしくは食器棚の中です。暖かい空気は天井付近に集まりやすいので、日光やエアコンの風が当たらない高い位置に置くのが一番良い方法です。

また腐らないとは言え、はちみつは古くなるにつれて品質や風味が劣化するだけでなく、結晶化しやすくもなります。種類や製造年月日を確認して新鮮なはちみつを少しずつ購入するか、2年以内に消費することを心がけましょう。

はちみつを結晶化させる方法は?

逆に結晶化した状態のはちみつを食べたいと言う人は、食べたい量に小分けしたはちみつを冷蔵保存すれば簡単にはちみつを結晶化させることができます。

また、はちみつを常温保存している場合でも、保存している場所の温度差が昼夜で激しい日が続くと小さな結晶ができます。その状態では、ちみつの容器に振動や衝撃を与えると結晶化が促進され、通常よりも早く結晶化が進みます。

温度差がなくても結晶化はする

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初回公開日:2018年02月25日

記載されている内容は2018年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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