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ヒラメとカレイとえんがわの違い・見分け方|味/値段/目

更新日:2020年08月28日

ヒラメとカレイの見分け方をご存知でしょうか。なかなか分かりにくいと思われがちな両者の違いをまとめました。ヒラメとカレイの特徴についてもご紹介しています。また、簡単煮付けレシピもご紹介しています。案外簡単に見分けることができますので、必見です!

ヒラメとカレイとえんがわの違い・見分け方|味/値段/目

ヒラメとカレイってどんな魚?

ヒラメとカレイはどちらも平べったい魚で色もよく似ています。それぞれは一体どんな魚なのでしょうか。まずは、それぞれの特徴をご紹介します。

ヒラメ

ヒラメは、カレイ目ヒラメ科ヒラメ属に分類される魚です。日本近海の全域や樺太などの太平洋西部に生息しており、大きいもので体長1m、10kgまで成長します。大きな口と鋭い歯が特徴で、カタクチイワシなどの小魚を捕食します。またヒラメは地域によって、カレ、ソゲ(ゾゲ)、オオクチ、テックイなどのさまざまな呼び方があります。

ヒラメは沖縄以外の全国各地で水揚げされており、旬は秋から冬(北海道では秋から春)です。透明感ある白身高級魚として知られ、刺身やフライ、ムニエル、塩焼きなど幅広い料理で楽しむことができます。

カレイ

カレイは、カレイ目 カレイ科に分類される魚です。種類がかなり多く、世界で100種ほどもあります。その中で日本近海で取れるものはマガレイ、マコガレイ、アカカレイ、石ガレイなど40種以上にも上ります。寿命が長い魚で、ヨーロッパ産のもので50年生きたという記録も残っています。

種類の多いため旬の時期も長くなり、春から冬頃まで楽しむことができます。日本でよく出回っているマコガレイは6月~9月、マガレイの旬は12月~2月頃とその種類によってさまざまです。

カレイも美味しい白身が特徴で、刺身や煮付け、フライなどによく用いられます。また、干物にもよく使われます。

ヒラメとカレイの違い

似ている魚の代表格でもあるのが、ヒラメとカレイではないでしょうか。一体何が違うのでしょう。実は同じ魚で、呼び方の違いだけなのでしょうか。いえいえそうではありません。ヒラメとカレイは分類上でもはっきり分かれる別の魚です。違いを見ていきましょう。

どちらも白身魚ですし、味に違いはあるのでしょうか。一般的にヒラメはさっぱりした味で、対してカレイはコクのある味と表現されます。そのためヒラメは刺身にされることが多く、カレイは煮付けや唐揚げなどの料理が多くなります。

干物にする場合は、ヒラメは淡泊であるためボソボソになってしまいます。カレイの方が油分を多く含んでいるため適しています。

そして決定的に違うのは食感です。これは生態が違うためで、ヒラメは泳ぎまわり小魚を捕食する魚ですので筋肉が引き締まっています。ですから火を入れてしまうと、どうしても固くなってしまいます。その点カレイは待ち伏せして捕食するため、あまり筋肉は発達しておらず、煮付けなどにするとふっくら美味しく仕上げることができます。

値段

よく似ている魚でありながら、ヒラメは高級魚とされカレイより高価です。それはどうしてかというと、ヒラメはカレイに比べて漁獲量が非常に少ないからです。なかなか獲れないものだから、値段も高騰していったという訳です。

しかし江戸時代までは様子が異なり、美味しいという理由から、カレイの方が高級とされていました。それがいつのまにかヒラメが逆転して高級魚となった理由は、頭の向きにあります。料亭などで、魚料理は頭を左にくるように盛り付けるのが日本料理の基本ですが、カレイは頭が右になってしまうため敬遠されてしまったとされています。

「左ヒラメの右カレイ」とよく言われるように、ヒラメとカレイでは目の位置が違うことがよく知られています。これはお腹を手前にしたときに、ヒラメは顔が左にカレイは顔が右に来るという意味の言葉です。

しかし最近では、カレイでも顔が左にある例外の種類も見つかっており、はっきりとは言えなくなってしまっているのが実情です。さらにこの見分け方は、そもそも日本限定ということをご存知でしょうか。海外では、この方式に当てはまらないヒラメやカレイも多く、意外にも万国共通ではないことが分かっています。

また、目の位置の他にヒラメの目はよくよく見るとハートの形をしているとも言われます。信じられない方もいらっしゃるでしょうが、これがほんとに黒目の一部分がへこんでいてハートになっています。スーパーなどでぜひ確認してみてください。

ヒラメとカレイのえんがわの違い

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初回公開日:2018年02月06日

記載されている内容は2018年02月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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