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すじこといくらの違い|作り方/値段/保存方法/味/栄養

更新日:2020年08月28日

すじこといくらの違いについて、作り方や値段、保存方法や語源といった切り口から解説しました。また、味の違いやカロリー、栄養の違いといった実際に食べ比べた時の違いや、保存方法や賞味期限の違いといった、日常生活上の利用方法を切り口とした解説もしています。

すじこといくらの違い|作り方/値段/保存方法/味/栄養

おもにすじこが塩漬けとして加工されます。これは、すじこに加工される卵の特性から来ています。前述にもありますとおり、すじことして加工される卵は未熟なものや粒の小さいものなどが選ばれます。粒が小さくつぶれやすいものは、塩漬けで加工した方が保存も効き卵の粒もつぶれにくくなります。

塩分濃度は概ね4%から7%とかなり高めの塩分濃度になります。そのため、味付けの濃い薄いの調整も難しく、おのずと料理方法も限定されます。暖かいご飯の上にのせていただいたり、おにぎりの具としていただくなど、加工されたすじこの味を楽しむような調理方法がです。

すじこといくらの保存方法の違い

すじこはひと腹ずつラップに包んで冷凍保存することが可能です。ただしその場合は、きちんと密封した形を取るようにしましょう。密封したすじこを、さらに保存バッグに入れて保存すればなお良いでしょう。

いくらを2日以上冷蔵庫で保存する場合は、調味液を切って保存するとよいでしょう。また、冷凍保存する場合は、調味液に漬けたままの状態で密封容器などに入れて保存します。自家製でいくらの醤油漬けを作り、1回ごと食べる分だけ小分けにして冷凍保存をすると経済的です。

賞味期限

出回る時期や数量は限られますが、生のすじこはそのまま保存しても長い期間もつという事は考えにくいので、すじこ状のまま塩漬けにするか、あるいはほぐして、いくらの醤油漬けの状態で保存する方がよいでしょう。ただし、いずれの場合も常温保存は向きません。

塩分の濃度にもよりますが、すじこを塩漬けしたものを冷蔵保存した場合の賞味期限は1週間から2週間といったところでしょう。すじこをほぐし、いくらの醤油漬けにした状態のものは冷蔵保存の場合ですと3日から5日、調味液に酒を使用している場合でも、長くて10日前後といったところでしょう。

また、すじこの塩漬け、いくらの醤油漬けともに冷凍保存した場合、いずれも1カ月から3カ月賞味期限が長くなります。ただし市販のいくらの醤油漬けの場合、冷凍保存してあったものを一度解凍して販売していることが多いので、再度冷凍せず、なるべく早く消費することがです。

すじこといくらのととびこの違い

すじこやいくら、あるいはたらこなどと同じように近年スーパーマーケットなどで見かけるようになったのが、とびこです。色合い的にはいくらに近い感じですが、粒の大きさがいくらと比べてもかなり小さく、また比較的安価なので寿司ネタとしていくらの代用品として利用されたりもします。

とびこはとびうおの卵で、スーパーマーケットなどの店頭に並んでいる時は、塩漬けあるいは調味液に漬けて加工された状態で販売されていることがほとんどです。小さい粒ながらひと粒ひと粒がばらけている状態なので、食べた時のつぶつぶ感を楽しめます。また、とびこは色の差があるため、見た目的に食欲をそそられない場合は、しばしば着色されることもあります。

すじこやいくらと比べて粒が小さく、ぷちぷちとした食感を楽しめますので、同じように寿司ネタにしても、すじこやいくらとは違ったとびこ独特の食感や味わいが楽しめます。

すじこといくらの味の違い

すじこといくらの味の違いは、前述にありますように、粒の大きさや適した加工方法の違いにから来ています。

すじこの場合は、塩漬けで加工されるため、塩味のみのシンプルかつサッパリとした味わいとなります。また、未熟な卵を使って加工していて卵の粒も小さいため、粒ひとつひとつの食感を楽しめるといった感じではありません。逆にその食感と味わいがおにぎりの具に向いていると、すじこが具のおにぎりを愛好する人も少なくありません。

いくらの場合は、醤油漬けで加工されるため、その調味液がいくらそのものの味を引き出し、その配合によって複雑かつさまざまな味わいを楽しむ事ができます。また、成熟した卵を使用しているため、粒のひとつひとつの食感を楽しむ事ができ、噛みしめて楽しむといった味わい方も可能です。寿司の軍艦巻きや丼物、パスタやクラッカーのトッピングなど、料理法のバリエーションも豊富です。

すじこといくらの栄養の違い

すじこもいくらも同じようにサケやマスの卵ですので、共通する栄養成分が多くあります。どちらも魚卵なので、たんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養分が豊富に含まれています。また、コレステロールやプリン体も多く含まれているため、コレステロール値や尿酸値といった数字を気にしている人は、摂取量の注意や制限などが必要となります。

おもに塩漬け加工のものが出回っているすじこの場合は、ナトリウム分が多く含まれていることが考えられます。また、同じ塩蔵品の可食部100gあたりの栄養価を見た場合でも、いくらの食塩相当量が2.3gであるのに対し、すじこは4.8gと倍以上の数値となっていますので、血圧の気になる人などは摂取の際の注意が必要です。

すじこといくらのカロリーの違い

同じ塩蔵品の可食部100gあたりの数値で見た場合、すじこのカロリー値が282kclであるのに対し、いくらのカロリー値は272kclと極端な違いはありません。この数字は、牛ばら肉100gあたりの517kclやフライドポテト100gあたりの388kcl、あるいは卵黄100gあたりの387kclと比べても低い数値となっています。

ただし、いくらの場合は、いくら丼や軍艦巻きの寿司などのように、大量摂取するイメージがあるためカロリーが高いというイメージが付きまといがちになります。過剰摂取を控えることはもちろんですが、一緒に摂取する白米の量を抑え気味にして調整するなどでカロリーの摂取量を抑えると良いでしょう。

違いを知って特性を活かせる食べ方を

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初回公開日:2018年03月26日

記載されている内容は2018年03月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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