せいろそばとざるそば・もりそば・かけそばとの違い|カロリー
更新日:2020年08月28日
そばの種類とその歴史
そばはお好きですか。冷たいそばに温かいそば、種類もトッピングの種類も盛りだくさんで、きっとひとつくらいはお気に入りがあることでしょう。
駅のホームや構内にそば店を見かけることは珍しくないですし、コンビニでもそばは売られています。食べたいと思ったら、それほど苦労することはありません。また、普段はあまりそばを食べなくても、大みそかの年越しそばは食べる機会も多いでしょう。
そんな、身近なそばについて調べてみました。
年越しそばの起源について
12月31日のお昼、あるいは元旦にそばを食べる地域もありますが、大みそかの夜に家族でのんびりテレビを見ながら年越しそばを食べる、という人は多いでしょう。なぜ年越しそばを食べるかというと、一年の最後に今年の厄を断つことを祈ってのことです。
そばが日常的に食べられるようになったのは江戸時代のことですが、製粉技術があまり進んでいなかった当時のそばは、茹でると切れやすいものでした。そこで逆説的に災いを断ち切りやすいという意味が生まれました。
日本各地のそば料理
日本各地には珍しいそばの食べ方が伝わっています。つなぎにその土地ならではの材料が用いられたり、独特のだしを使うものが多いです。いくつかを挙げましょう。
・出石そば:兵庫県出石市の名物。平皿にそばを盛り、つゆをかけていただきます。
・鰯そば:千葉県九十九里浜の郷土そば。そばにイワシの身を練りこんだもの。クセが強いですが、味わいぶかいです。
・水そば:福井県会津地方に伝わる食べ方。お椀に持ったそばに、湧き水の冷水だけを張って食べるというシンプルな食べ方です。
・椀子そば:岩手県花巻市・盛岡市の名物。客がそばを食べるたびに、空になったお椀の中に、つゆをつけた一口程度の温かいそばをどんどん入れ続けていくスタイルで全国的に有名です。
・釜揚げそば:島根県松江市の郷土食。固めに茹でた熱いそばをそば湯とともに器に入れ、薬味をトッピングした上からつゆをかけていただきます。
外国のそば料理
外国にも多くのそば料理があります。けれども意外なことに、そばの実を粉にした後、日本そばのように麺状にする料理はあまり多くありません。どんなものがあるのでしょうか。
・ロシアなどヨーロッパ各国のそば粥:皮を剥いたそばの実をお粥にしたもの
・インドやネパールのロティ、チャパティ:そばの粉を水で練って焼いたもの
・フランス・ブルターニュ地方のそば粉クレープ:そば粉でクレープ生地を作って焼き、具材を巻いたもの
・ポーランドのソーセージ、カシャンカ:豚肉と豚の血、そしてそばの実が中身に詰められたソーセージ。そばの実をそのまま茹でて肉料理の付け合わせにすることもあります
温かいそばのあれこれ
そばは具材によって色々なアレンジが利きます。メジャーなものを中心に、いくつか特徴をご紹介します。
月見そば
そばの上に雲やススキに見立てた海苔、とろろ昆布、もしくはワカメをしいてからたまごを割り入れ、つゆと薬味を添えたそばのことです。たまごの黄身が「月」になる、風流なネーミングです。栄養学的には、卵がタンパク質とそばに不足している種類のビタミンを補い、かつ低カロリーというダイエットに向いた組み合わせとなっています。
たまごとじそば
生卵は苦手という人は、たまごとじそばはいかがでしょうか。簡単そうに見えますが、そばとつゆを熱々に仕上げつつふわっと卵でとじるというのは意外と難易度が高い技術です。また、卵が現在のようには簡単に手に入らなかった江戸時代、たまごとじそばは天ぷらそばよりも高級なメニューでした。
鴨南蛮
ねぎと鴨肉をのせた温かいそばで、特に鴨に脂がのる冬に美味しいメニューです。江戸時代中期には既に考案されており、当時の好みにも合って大でした。南蛮というのはねぎのことで、江戸時代にやって来た南蛮人が好んでねぎを食べていたからと言われています。
初回公開日:2018年04月02日
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