せいろそばとざるそば・もりそば・かけそばとの違い|カロリー
更新日:2020年08月28日
事典の解説によれば、せいろそば(蒸籠蕎麦)とは「ゆでて水にさらして締め、せいろに盛りつけたそば。そばつゆにつけながら食べる。」ものになります。せいろそばを自分で作ってみる場合には、そばつゆに凝ってみるのもいいですし、そば打ちから挑戦してみることもできるでしょう。つゆに具材を入れて、豚せいろそば、カレーせいろそばなどアレンジも自由自在です。
美味しく作るコツは、そばを茹でた後にぬめりを取るように水で洗い、氷水でしっかり冷やして締めてから水気をきちんと切ることです。少し面倒なようですが、ここが大事なポイントです。
ただ、そばを盛るためのせいろがなければ、本来の意味ではせいろそばとは呼べないのが難点です。普通のお皿に盛るのは残念なので、もしざるがあればざるに盛るのもいいでしょう。
せいろそばの栄養とカロリーについて
通常のせいろそば一食分を100グラム、シンプルなつけ汁で食べるとすると、カロリーは大体350キロカロリー前後です。これは白米や食パン、パスタとあまり変わりません。けれども、白米やパンはそれだけで食事を完結させることはほとんどないため、おかずなどのカロリーが加わってくるのに対し、せいろそばは単品で食事とすることができるという大きな違いがあります。
また、そばは他の穀類に比べてタンパク質の含有量が高く、各種ミネラルとビタミンBをバランスよく含みます。そして特筆すべきが食物繊維の多さと脂質の低さです。さらに、血糖値の上昇比率が緩やかであるという特徴も持っており、これが脂肪の蓄積を抑える効果につながります。
これが、そばがダイエット向けの食品と言われる理由です。ダイエット中の人は、メニューにそばを加えるといいでしょう。ただし、天ぷらそばやたぬきそばを選んでしまうと脂質の摂取量が増えてしまうため、かけそばやせいろそばを選ぶのが望ましいと言えます。
少し知ってもっとおいしく
そばが今のような形で食べられるようになったのは江戸時代のことです。けれど、そば自体が日本に入ってきたのはもっと古い縄文時代の早期のこと。そばの花粉や縄文土器に残るそばを食べた跡が残っています。
そのことから、古代の日本では米よりも古くからそばが食べられていたと考えられています。ただ、製粉の技術が未熟な時代には、固い殻に覆われているそばを食べるのは至難の業だったため、あまり広がりませんでした。今、そばをおいしく食べられるのも、技術革新が進み、先人が大いに知恵を絞って工夫を重ねた結果です。
そんな歴史の知識を少し知ると、よりそばをおいしく食べられることでしょう。そば粉とつなぎの配合のことや、そば粉そのものの種類のことなど、そばには、まだまだ知ると面白い事柄がたくさんあります。もう少し、そばについて知ってみませんか。そして、もっとおいしくそばを食べましょう。
初回公開日:2018年04月02日
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