はまちとぶりとかんぱち・めじろ・ひらまさとの違い|味/値段
更新日:2020年08月28日
はまちとぶりとかんぱちの違いは?
回転寿司や居酒屋などのメニューでよく見かけるのあるお寿司のネタ、「はまち」と「ぶり」と「かんぱち」は、お刺身の状態で見ても、見かけはほとんど同じお刺身のように見えます。
「はまち」と「ぶり」と「かんぱち」はそれぞれどのような魚で、どのような特徴や違いがあるのでしょうか。それぞれの魚の違いや特徴を紹介します。
はまち
「はまち」は、養殖の中型のぶりのことを指す名称です。関東では、天然で育ったぶりの35㎝以下のサイズのものを「ワカシ」、60㎝以下のサイズのものを「イナダ」と呼びますが、これらの中型のぶりが養殖で育てられた場合、「ワカシ」と「イナダ」を総称して「はまち」と呼びます。
ちなみに関西では、天然で育ったぶりの35㎝以下のサイズのものを「ツバス」、60㎝以下のサイズのものを「はまち」と呼びます。
関東では「はまち」は養殖の中型のぶりのことを指しますが、関西では天然ものの中型のぶりのことを指すことが多いです。
ぶり
「ぶり」は、成長するごとに呼び名が変わるので、出世魚として有名な魚です。スズキ目アジ科に属する回遊性の海水魚で、北西太平洋に生息しています。成長するごとに変わる呼び方は、以下のとおりです。関東と関西方面では呼び方が違います。
・稚魚:モジャコ
・35㎝以下のもの:ワカシ (関西ではツバス)
・60㎝以下のもの:イナダ (関西ではハマチ)
・80㎝以下のもの:ワラサ (関西ではメジロ)
「ワカシ」から「ワラサ」までが、中型のぶりのことを指していて、食用です。中型のぶりよりさらに大きくて、80㎝を超えたサイズのものを「ぶり」と呼びます。
かんぱち
「かんぱち」は、ブリと同じスズキ目アジ科に属する海水魚です。成魚は全長1m前後のものが多く、最大で全長190㎝もある大型種です。全世界の暖海域に生息しており、日本では高級魚として有名です。
成魚は背側の色が濃く腹は銀白色で、目から尾の付け根にかけて体の真ん中あたりに黄色っぽい帯状の線が入っています。ブリと見た目が似ていますが、かんぱちの方が体の高さがあり、体がどちらかに偏っているのが特徴です。
「かんぱち」は、ブリと同じ青魚に分類される魚ですが、切り身はぶりより赤みが少なく、見た目が白っぽいのが見分けるポイントです。
はまちとぶりといなだの違いは?
「はまちは」は前述の通り養殖のぶりのことで、ぶりは一般的に天然のものを指します。「はまち」と「ぶり」に対して、「いなだ」はどのような魚でとのような特徴があるのでしょうか。紹介します。
いなだ
「いなだ」は、35㎝〜60㎝までの中型のぶりのことを指す呼び名で、主に関東で使われる呼び方です。35㎝以下のぶり「わかし」と、80㎝以下のぶり「わらさ」の、ちょうど中間の大きさのぶりになります。
成長した冬のぶりに比べると、まだ夏のぶりなので脂のノリがあっさりしています。食べ方のは、お刺身はもちろん、カルパッチョや漬け茶漬け、いなだのユッケなどがです。ぶりの脂が苦手な方には「いなだ」の方がさっっぱりしているので、「いなだ」の方が口に合うという人も多いです。
はまちとぶりとめじろの違いは?
寿司屋や居酒屋で、「めじろ」というメニューを見かけることがあります。関東ではあまりなじみがない「めじろ」ですが、関西方面では「めじろ」はよく使われている魚の呼び名です。「はまち」は前述の通り養殖のぶりのことです。
「はまち」と「ぶり」は、同じぶりですが、養殖か天然かの違いがあります。「めじろ」はどのような魚で、「はまち」と「ぶり」とはどのような違いがあるのでしょうか。詳しく紹介します。
めじろ
「めじろ」は、関西方面で80㎝までの大きさの中型のぶりのことを指す呼び名です。ちなみに、関東では60㎝〜80㎝までの中型のぶりの呼び名は、「わらさ」と呼びます。
関東で「わらさ」のことを、関西では「めじろ」と呼びます。どちらも中型の60㎝〜80㎝サイズのぶりで、同じサイズのぶりです。
めじろ(わらさ)は、そのまま塩焼きにするのはもちろん、粕汁などのお椀物や、皮目を少し炙った焼き霜造り、変わった食べ方では卵の黄身を絡ませてフライパンで焼く黄身衣焼きなどが美味しい食べ方です。
初回公開日:2018年04月04日
記載されている内容は2018年04月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。