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はまちとぶりとかんぱち・めじろ・ひらまさとの違い|味/値段

更新日:2020年08月28日

「ぶり」は、成長するごとに名前の変わることから、出世魚の代表格ともいわれています。「はまち」との違いや、かんぱち、ひらまさとの違いが分からない、という方も多いのではないでしょうか。この記事では、ぶりとはまち、かんぱちやひらまさとの違いなどについて紹介します。

はまちとぶりとかんぱち・めじろ・ひらまさとの違い|味/値段

はまちの味は?

「はまち」を60㎝以下のぶりを表す「いなだ」のことを指す場合、味は体長が80㎝以上の「ぶり」と比べて脂が少なめなので、「はまち」の方が「ぶり」よりさっぱりとした感じの味になります。

「はまち」が養殖のぶりを指す場合、旬の厳寒期のぶりは例外ですが、脂の多さでいえば「はまち」が「ぶり」を上回ります。理由は、「はまち」が養殖された生育環境にあります。

養殖は太らせるためどうしても餌が多めになるので、味も脂味が強くなりますが、養殖臭といえる独特の臭みが残り、人によっては敏感に感じたりします。

ぶりの味は?

「ぶり」は、あらまで食べられるため、いろいろな料理を楽しめる魚です。ぶりの照り焼きが一番有名な食べ方ですが、塩焼きも美味です。

「ぶり」のあらには、コラーゲンが多く含まれているため、食べ方はコラーゲンと他の栄養素も無駄なく食べられるぶり大根です。

厳寒期の脂ののったぶりは寒ブリと呼ばれ、刺身のうまさには定評があります。他にもぶりしゃぶといった食べ方もです。やはり味は、天然ものの「ぶり」が臭みもなく、一番美味しいと言えます。

はまちとぶりの栄養の違いは?

「はまち」と「ぶり」の栄養の違いは、どうでしょうか。

「はまち」が、養殖の中型のぶり(いなだ)を指している場合、食品と料理の成分早見表によると、「はまち」と「ぶり」の栄養の違いは、以下のとおりです。1切れ90gの場合です。

・タンパク質:はまち(19.1g)、ぶり(19.3g)
・脂質:はまち(14.5g)、ぶり(15.8g)
・糖質:はまち(0.3g)、ぶり(0.3g)
・カルシウム:はまち(6㎎)、ぶり(5㎎)
・鉄:はまち(1.2㎎)、ぶり(1.2㎎)
・カリウム:はまち(369㎎)、ぶり(342㎎)
・ビタミンB1:はまち(0.05㎎)、ぶり(0.21㎎)
・ビタミンB2:はまち(0.19㎎)、ぶり(0.32㎎)
・ビタミンC:はまち(1㎎)、ぶり(2㎎)

はまちとぶりのカロリーの違いは?

「はまち」と「ぶり」のカロリーには、違いはあるのでしょうか。「はまち」はイナダ、ワカシクラスの中型のぶりのことを指す場合と、養殖されたぶりのことを指す場合の2とおりありますが、どちらも同じ「はまち」です。それに対して「ぶり」は、天然ものの80㎝以上のぶりのことを指します。

はまちやぶりの切り身やお刺身を見ても、一見カロリーに違いがあるかどうかは分かりづらいです。カロリーの違いがあるのかどうか、食品と料理の成分早見表による、それぞれのカロリーを紹介します。

・はまち(1切れ90g):218㎉
・ぶり(1切れ90g):231㎉

養殖されたぶりを指す「はまち」よりも、天然ものの「ぶり」の方が、若干カロリーが高めであることが分かります。

はまちとぶりの見分け方は?

それぞれ同じような顔で、同じような体の特徴を持っている「はまち」と「ぶり」は、どのように見分ければいいのでしょうか。それぞれの見分け方を紹介します。

はまちの見分け方は?

「はまち」は、関西で小型のぶりのことを指す呼び名だったのが、名前の由来です。その後関東でもイナダ、ワカシクラスの中型のぶりのことを指したり、養殖されたぶりのことを指すようになりました。最近では、養殖されたイナダ、ワカシクラスの中型のぶりのことを指す場合が多いです。

「はまち」の切り身の色は、「ぶり」の色より白っぽいのが特徴です。「ぶり」より「はまち」の身が白っぽい理由は、養殖されたぶりは天然のぶりのように昼も夜も泳ぎ回ることができないので、運動不足になるのが一つ、その反面餌は過剰に与えられるので、脂がたっぷりと乗ってくるのが理由です。

「はまち」は、養殖された中型のぶりで、イナダ、ワカシクラスの大きさなので、「ぶり」より1回りから2回り小さく、35㎝~60㎝以下の大きさです。

ぶりの見分け方は?

イナダ、ワカシクラスの中型の養殖のぶり(はまち)を、消費者のし好に合わせて、近年はさらに成長させて「ぶり」として出荷するようになってきました。

はまちをさらに成長させた養殖の「ぶり」は、はまちよりさらに脂が多くなるので、身はさらに白っぽくなります。脂っぽいのが苦手な人には、2、3切れで充分でしょう。

一方、天然ものの「ぶり」は、昼も夜も活発に泳いでいるので、ヘモグロビン値が高めで身が赤っぽいのが特徴です。運動量も豊富なので身がしまっています。「ぶり」の旬の厳寒期には、ほどよく脂がのって、臭みもない食べ頃を迎えます。

いろんなぶりを食べ比べてみよう

今回は、はまちとぶりとかんぱち、めじろ、ひらまさとの違いや、味と値段の違いなどについて紹介しました。「はまち」と「ぶり」は、違う魚だと思っていたら、実は同じ魚のことだったということに、初めて気づかれた方も多いのではないでしょうか。

「ぶり」は、成長するごとに呼び名の変わる出世魚として有名ですが、「はまち」も同じくぶりのことです。養殖されて脂のたっぷりのったぶり(はまち)と、天然の中型のぶりのイナダやワラサ、天然のぶりなど、いろんなぶりを食べ比べて、魚(ぶり)通になりましょう。

初回公開日:2018年04月04日

記載されている内容は2018年04月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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