基本の煮洗いの方法と4つの注意点|煮洗いに使う洗剤の種類
更新日:2022年04月11日
煮洗いでの注意点は、洗濯をする素材に気をつけること、色物は避けること、長時間煮ないこと、鍋の素材に気をつけることです。煮洗いは沸騰したお湯に洗濯物を入れて洗います。また、粉せっけんを入れる際に吹きこぼれることもあるため、やけどには十分注意しましょう。
注意点1:ポリエステル素材の布巾は煮洗いしない
煮洗いにはポリエステル素材は向きません。ポリエステル素材のものを煮洗いすると、シワシワになりてシワをとるのに苦労します。これはポリエステルが石油を原料とした合成素材で、熱に弱い素材だからです。同じようにナイロンやアクリルも煮洗いには向きません。
煮洗いができるのは綿や麻などの丈夫で熱に強いものが適しています。ウールやシルクは煮洗いをすると縮むので避けましょう。
注意点2:色物は分ける
色物を煮洗いすると、色落ちや色移りを起こします。煮洗いは効果が高く、しつこい頑固な汚れも落とせる洗濯法ですが、落ちてはいけない色や柄まで落ちてしまいます。色柄ものと白物は洗濯機で洗うときにも分けます。煮洗いも同じく分けて洗うことで、色移りを防げます。
注意点3:アルミ鍋は使わない
洗濯せっけんは重曹と同じくアルカリ性です。煮洗いにアルミ鍋を使うと、アルカリ成分でアルミニウムが化学反応を起こし、腐食して黒ずんだり、穴があきます。
煮洗いは粉せっけんを入れて洗濯物を煮た後、つけておくとさらに汚れが落ちます。しかし、アルミ鍋でそれを行うと、腐食が起き、白い粉が出てきたり、黒く変色したりします。煮洗いはアルミ鍋を避け、ホーローやステンレスのもので行いましょう。
注意点4:長時間煮ない
洗濯せっけんや酵素系漂白剤は50度前後が最も汚れ落としの効果を発揮します。高温で汚れを落とす煮洗いは、よく汚れが落ちる反面、生地へのダメージが大きいです。
煮洗いは大きめのバスタオルで20〜30分煮れば十分汚れが落ちます。小さな布巾などなら5分〜10分くらいで十分汚れが浮いてきます。さらに綺麗にしたい場合は、長時間煮るのではなく、煮た後に手で汚れをもみ落とす方が効果的です。
煮洗いには別な鍋を使いたいというときには
煮洗いしたいけれど、料理用の鍋を使うのは避けたいという人にもってこいのものが、「野田琺瑯」の「洗い桶」です。ホーロー製のため、このまま火にかけることも可能で、もちろんIHにも対応します。また深さも約15センチあり、吹きこぼれる心配も少なく安心です。
煮洗い用だけではなく、毎日の食器洗いや野菜洗いにも使えて、手入れもしやすい形状のため常に清潔を保てます。白く丸いフォルムは、キッチンを明るく見せます。
煮洗いに使う洗剤の種類
煮洗いには基本的に家庭で使っている洗剤であればどれでも使えます。汚れが落ちるという面では、重曹よりも洗濯せっけん、液体けんよりも粉せっけんが優れています。
種類1:重曹
重曹を普段の洗濯に使うと洗剤のみで使うよりも高い洗浄力、消臭力、漂白力を得られます。重曹は皮脂よごれや食べこぼし、油汚れに強く効果的に汚れを落とせます。煮洗いには重曹単体で使っても、粉せっけんと併用してもどちらでも構いません。
重曹だけでも汚れは落とせます。重曹は洗濯物をふんわりさせてくれる効果もあるため、柔軟剤がわりに使っても良いでしょう。
種類2:粉せっけん
粉せっけんは、液体石けんよりも洗浄効果を得られます。理由はお湯に入れたときの泡の量です。粉石けんはお湯に入れるとたいへん多くの泡を出します。泡立つことで界面活性作用が発揮され、汚れを包んで落とします。
洗濯機には液体せっけんが適していますが、それは水に溶かす必要がないからです。粉せっけんは水では溶けにくいため、洗濯物の繊維にせっけんカスが残ります。しかし高温処理する洗いでは溶け残る心配がありません。
初回公開日:2018年10月29日
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