あんぽ柿の特徴と魅力7選|あんぽ柿の美味しい食べ方は?
更新日:2022年04月11日
あんぽ柿の作り方は、干し柿とまったく同じで、違うのは最後に硫黄で燻製にするところだけです。このやり方をすることで、あんぽ柿は水分を残しても腐りにくくなります。
あんぽ柿の詳細な作り方は次のとおりです。最初に柿のヘタを取り、むき残しがないように皮をむきます。その後にタコ糸に柿を吊るし、密閉した場所で硫黄に火をつけ、燻製にします。そのあと、雨が当たらない風通しのよい場所に干し、1ヶ月ほどで完成です。
7:保存方法と期間
あんぽ柿の保存は、冷蔵庫で保存するか、涼しい風通しの良い場所につるしておけば、3ヶ月から半年くらいは保存できます。
ただし、長く保存するほどに乾燥が進み、普通の干し柿のように黒っぽく、堅くなってしまいます。柔らかい状態で長期保存したい時は冷凍保存すると、風合いが変わらずおいしくいただけます。
堅くなってしまったあんぽ柿も、栄養や風味は変わりませんので、料理の具材や隠し味としては十分に使えます。
本家のあんぽ柿を味わってみませんか
今や日本全国であんぽ柿が作られていますが、ここでご紹介するのは、本家本元の福島県伊達市のあんぽ柿です。
伊達市以外の地域でも、使う柿の違いによって、さまざまな味がありますので、本家のあんぽ柿を味わってみて、食べ比べてみてください。
粗悪な品では、あんぽ柿と称して、硫黄で燻蒸せず、乾燥しきっていない干し柿をあんぽ柿として出しているところもありますので、注意してください。
あんぽ柿の美味しい食べ方
あんぽ柿は、生で食べるのがいちばんおいしさを堪能できますが、料理の具材としても、隠し味としても、砂糖とは違った、やさしくコクのある旨味が料理を引き立てて大活躍してくれます。
食べるタイミングを逃して、少し乾燥して堅くなってしまったあんぽ柿は、スライスしてサラダなどに入れたり、隠し味として使ったり、ドライフルーツと同じように使うことができます。
いろいろな食べ方で、あんぽ柿のおいしさを味わってください。
シンプルな食べ方
あんぽ柿は、味も栄養も満たしている、和菓子のような上品な甘さの完成された和スイーツですので、特別に手をかけなくてもそのまま食べることで十分に満足できます。
料理に使っても、色味は鮮やかな柿色のままで、セリーや羊羹のような食感を楽しむことができます。元の味がしっかりしているので、特にいろいろ手を加えることなく、素材を活かして使うのがこつです。
1:そのまま食べる
あんぽ柿は、そのままお客さまに出せる和スイーツで、上品な甘さで、ゼリーのような食感を持ち、柿の風味をそのまま感じられる鮮やかな柿色です。人が加工するより自然のままの状態でも、はるかに複雑な味を味合わせてくれます。
あんぽ柿の魅力を満喫するなら、栄養面も含めて、そのまま食べるのがいちばんです。柿の甘さが濃縮されており、色合いも美しく、お茶席のお菓子としてもぴったりです。
あんぽ柿を使ったアレンジレシピ
あんぽ柿は、柿の上品な甘み、風味をそのまま濃縮していますので、料理に使っても深みのある味が楽しめます。
あんぽ柿の甘み、風味は和洋中華のどんな料理にも合わせることができます。砂糖などで出している甘みを柿に置き換えることで、やさしく深いコクのある味を出すことができます。
ここでは、あんぽ柿を使ったレシピをご紹介しますので、機会がありましたらぜひ作ってみてください。
2:あんぽ柿入りのなます
味の濃い料理の口直しなどに出されるなますは、食欲の落ちる季節には胃にやさしくてありがたいですが、酢の味が少しきつく感じられ、子どもにはちょっと好かれません。
なますにあんぽ柿を加えることで、酢の酸っぱさがやわらぎ、子どもでも食べやすくなります。
柿にはお酒のアルコールの分解を助ける成分が含まれており、二日酔いになりにくくなりますので、お酒のおつまみにもお勧めです。
初回公開日:2018年11月14日
記載されている内容は2018年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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