カレーの煮込み時間は?|煮込み時間によるカレーの味の違い5つ
更新日:2022年04月11日
カレーの煮込み時間はどのくらい?
カレーは簡単な料理ですが、美味しいカレーを作るにはいくつかコツがあります。その一つとして煮込み時間があります。煮込めば煮込むほど美味しくなるわけではなく、かといって短い煮込み時間では美味しいカレーはできません。
工夫すれば、限られた時間でも美味しいカレーを楽しむことが可能ですが、基本はやはり適切な煮込み時間で煮ることが大切です。カレーの煮込み時間と煮込み時間による味の違いについてご紹介します。
短いと味が染みてない
煮込む時間が短いと、具材に味がしみこみにくくなります。食材は、しっかり煮えて水分が抜けた状態になってからでないと、冷めるときにうまく味が浸透しない性質があるからです。
味をしみ込ませるには、食材をしっかり煮て、食材に調味料がしみこみやすい状態になっていることが条件です。火がよく通っていないと、いくら冷ましても味はしみないという事になります。
長すぎると具が溶ける
加熱時間が長すぎると、じゃがいもや玉ねぎなどの具材は溶けて形がなくなってしまいます。具が溶けてしまうとカレーの味が薄くなったり、口当たりが悪くなったりたりしてしまうので要注意です。
1日目から具材が溶けてしまったら、追加のルゥと、ルゥに対して少なめの水を足します。ちなみに、2日目のカレーが、じゃがいもなどが溶けてもそれほど味が薄くなった感じがしないのは、煮詰まって水分が蒸発しているからです。
煮込み時間によるカレーの味の違い5つ
煮込み時間によって具材への火の通り方が変わり、食感も違ってくるため、同じ材料を使っても味にはかなりの違いが出ます。また、美味しいカレーを作るのに最適な煮込み時間はどのくらいなのかは、具材の種類や大きさによっても変わります。
人によって具を切る大きさも、大きさの好みも違うため、最適な煮込み時間には個人差があるものですが、ここでは一般的な具の大きさでの煮込み時間と、味の違いについてご紹介します。
1:煮込み時間10分
煮込み時間10分では、玉ねぎを除く具材はまだ歯ごたえが残り固いままです。加熱不足により具の水分もあまり抜けていないため、この状態でいくら冷ましても味はしみません。
どうしても煮込み時間10分でカレーを作りたい場合は、事前に具材を5㎜角くらいに小さく刻み、ひき肉を使えば10分でもすぐに火が通ります。工夫次第で作れることにはなりますが、具材の大きさを楽しみたいときには、やはり煮込む時間が必要です。
2:煮込み時間30分
煮込み時間30分だと、野菜などの具材はよほど大きくない限り火が通っている状態ですが、カレー用の肉を使う場合はまだ肉が固い状態です。
野菜や肉のうま味もまだ十分に出ていない状態なので、出来上がりはうま味にかけたあっさりしたカレーになるでしょう。こちらも、30分でどうしてもカレーを作りたいときは、具を1㎝角くらいに切って炒め、それから煮込むなどの工夫が必要です。
3:煮込み時間60分
煮込み時間60分だと、よほど大きな具でなければ十分に柔らかくなるので、一般的な作り方であれば、60分煮込むと美味しいカレーができるとされています。肉の種類によってはさらに煮込み時間が必要ですが、これ以上煮込む場合は野菜などの具を大きめに切ることをします。
家庭によって具の大きさは違うことが多いので、カレーの最適な煮込み時間は、具の大きさの好みによって変わるといっていいでしょう。
4:煮込み時間90分
煮込み時間90分だと、どの具材でも大きさに関係なく柔らかくなります。煮込み料理に適した具材を使った場合は、美味しいカレーになるでしょう。ただし、じゃがいもなどの具を入れる場合は、大きめに切らないと溶けてしまうでしょう。
長時間煮込む場合は、じゃがいもは初めから入れずに途中からいれるか、別鍋でゆでて後から入れる方法もあります。具材にもよりますが、90分の煮込み時間は十分だといえるでしょう。
初回公開日:2018年11月12日
記載されている内容は2018年11月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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