カレーの煮込み時間は?|煮込み時間によるカレーの味の違い5つ
更新日:2022年04月11日
美味しいカレーを作るには、煮込み時間のほかにも、カレー作りの基本ともいうべきポイントがあります。次の5つのポイントを押さえておくのとそうでないのでは、まるで別物といってもいいほどカレーの味に差が出てしまうので、省くことはできません。
ポイントといっても基本的なことなので簡単にできることばかりです。基本さえ知ればだれにでも美味しいカレーができます。ぜひ次のポイントを押さえておきましょう。
1:アクを取る
具材を煮込んでいる時に出てくる茶色がかった泡がアクです。アク取りはルゥを入れる前にやっておかなければなりません。アク取をしないとアクはルゥに混ざりこんで取れなくなり、食べた時に雑味がでるので、せっかくのカレーの味を悪くしてしまいます。
お玉でもアク取りはできますが、慣れないと煮汁まですくってしまい時間もかかります。100均などでも売っているアク取用の網杓子を使うと、アクだけがサッと取れて便利です。
2:弱火で煮込む
煮込む時は強火でなく、弱火で煮込みます。弱火とは鍋底に直接火があたらない状態で加熱することを言います。IH調理器の場合は300〜500wだとされていますが、メーカーによっても違う場合があるので確認が必要です。
また、鍋の大きさによっても弱火の概念が変わってきます。小さな鍋だとちょうどよい弱火でも、大きな鍋だと火力が足りないことがあります。目安は、加熱している具材が少しだけコトコトと揺れる程度です。
3:煮込む前に具材を炒める
煮込む前に具材を炒めておくと、具材が油でコーティングされるので煮崩れを起こしにくくなるだけでなく、具材が加熱されるため煮込み時間の短縮にもつながります。じゃがいもの煮崩れ対策として大変です。
特に玉ねぎは炒めると甘くなるので、カレーに入れた時の食感が良くなり、甘みが増して美味しくなります。炒めないで入れた場合と比べると、まるで味が違うので煮込む前に炒めることをします。
4:カレールゥは火を止めてから入れる
カレールゥは具材が完全に煮えて、火を止めた後に入れるのが基本です。沸いたままのお湯に入れると、カレールゥに含まれるでんぷん質がすぐに固まってしまい、溶けにくくなったルゥがダマとなって残ってしまうからです。
火を止めて粗熱が取れたところにルゥを入れてよく溶かしたら再び過熱し、トロミがつくまでこげないように混ぜます。ふつふつとカレーが沸騰してきたらもうしばらく混ぜながら加熱し、火を止めて完成です。
5:煮込んだ後は一度冷ます
カレーが完成したら、一度冷まして味を具材によくしみこませます。加熱によって具材から抜け出した水分は、冷めるときに味の成分と一緒に具材の中に戻っていきます。一度冷ますと味がしみこむといわれるのはこのためです。
カレーが出来上がって早く冷ましたい時は、大きなタライに水を張って鍋ごと漬け込み、水を流しておくと早く冷めるため、時間の短縮になります。
ベストな煮込み時間で美味しいカレーを作ろう
煮込み料理は、煮込めば煮込むほど美味しいわけではなく、食材の性質や調理するときの大きさなどによって違うという事がわかりました。工夫をすれば、時間短縮をしても美味しいカレーを作って食べることができます。
しかし、王道のカレーライスを食べたいのであれば、ベストな煮込み時間で調理することが一番です。自分好みのカレーが食べられるように、切り方や、加熱するタイミングを工夫して美味しいカレーを楽しみましょう。
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初回公開日:2018年11月12日
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