京都の老舗「亀末廣」とは?和菓子3選をご紹介
更新日:2022年04月11日
有名な京都の老舗「亀末廣」
創業から200年以上経つ有名な京都の老舗和菓子屋である「亀末廣」(かみすえひろ)をご存知ですか。地下鉄の烏丸御池駅から歩いて3分くらいの場所にあり、近代的なビルが建ち並ぶ烏丸御池の交差点とは対照的に、昔ながらの木造の建物が都会の喧騒を消し去るかのようにどっしりと構えています。
亀をモチーフにした大きなのれんをくぐってお店に入ると、飴色のカウンターや大福帳などが目に入り老舗の歴史を感じさせるお店です。
和菓子の美しさを堪能できる
春夏秋冬をそろえた四季の草花をデザイン化して、「干菓子」で表現するという手法を創案したのは、三代目当主と言われています。
「亀末廣」の代表菓子である干菓子の「京のよすが」は、四畳半に区切った秋田杉の箱に季節感あふれる干菓子や有平糖、半生菓子などが彩り良く詰め合わされたお菓子です。季節に応じて内容が変わるため、和菓子の美しさを心をときめかせながら堪能できます。
亀末廣とは?
「亀末廣」は伏見醍醐の釜師であった初代・亀屋源助によって文化元年(1804)に創業された老舗の和菓子店です。
江戸時代には徳川家が宿館としていた二条城に、都が東京に遷るまでは、御所にも菓子を納める老舗として有名でした。これは新たに特別注文されるのでそのたびに専用の木型を作っており、一回だけ使って用済みとなった木型を用いたのが、姉小路通の中でも一際目を引く「亀末廣」の看板です。
特徴
「亀末廣」は和菓子屋の多い京都でもひときわ存在感を示す、京都を代表する和菓子の老舗で1804年に創業しました。「一対一の商い」にこだわり、支店を全く出さずにデパートや通販サイトでの販売もしていないのが特徴です。商品を買うためにはお店まで直接行くか、電話で取り寄せるしかありません。
入口にかかっているのれんは亀をモチーフにしており、のれん分けをした店でも亀という名前やイラストが引き継がれています。
所在地
「亀末廣」は京都市営地下鉄の烏丸御池駅から徒歩3分で、長い歴史を感じさせる風情あふれる姉小路を東に入った場所に位置しています。代々受け継がれたお菓子の木型の看板がお店の前にあるのが特徴です。
のれんをくぐって一歩お店に入ると、そこはまるで明治時代にタイムスリップしたかのようで、温もりのある木のカウンターの上には、四季を彩るあざやかなお干菓子が並びます。
和菓子3選
「亀末廣」は創業から200年以上、変わらない美味しさをずっと届けています。途絶えることなくがあり続ける理由の1つはお菓子のバリエーションの豊富さです。
お干菓子をはじめ、ようかんや上生菓子やまんじゅうやおせんべいなど和菓子の基本的な商品はすべてそろっています。今回はその中でも特に「亀末廣」の和菓子を3つピックアップしてご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
1:京のよすが
「亀末廣」の定番で秋田杉の箱を部屋の畳の四畳半のように仕切り、そこにさまざまなお菓子を詰め合わせたのが「京のよすが」です。春夏秋冬、四季をあらわす美しいお干菓子や半生菓子が彩りよく並べられ、京らしい華やかさがあります。中に入っているお菓子は季節によって旬のものが入るため異なります。
詰め合わせなので量によって何種類かあり、1000円から3500円のものまで幅広くあります。賞味期限は1週間程度です。
2:京の土
「京の土」は手のひらサイズより大きくしっかりと厚みのある麩焼きせんべいです。一般的な麩焼き煎餅は口に含むとシュワッと溶けるように消えて行きますが、「亀末廣」の「京の土」はしっかりと存在感があり草加せんべいのような硬さです。表面に和三盆の糖蜜が塗られておりしっかりと甘さがあります。
特徴は、土を表現していることからもみじの葉をせんべいの表面に練り込んでいる点です。1枚で税込み800円になります。
初回公開日:2018年12月04日
記載されている内容は2018年12月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。