金平糖の作り方とは?|手作り金平糖とアレンジレシピ5選
更新日:2022年04月11日
金平糖とは
金平糖(こんぺいとう)は、ポルトガル語で「砂糖菓子」を意味する「confeito(コンフェイト)」という単語が語源であるとされています。
戦国時代にカステラなどとともにポルトガルから伝わり、織田信長にも献上され、作り方も秘密にされるなど、当時は大変貴重なお菓子でした。現在では、結婚や出産などの慶祝の際に贈られることが多く、庶民にも馴染み深いお菓子になりました。
金平糖はどうやって作る?
甘くて可愛らしい金平糖ですが、どのような材料を使って、どんな風にして作るのかご存知ない方も多いのではないでしょうか。
金平糖は型に材料を流し込んで、機械で作っているわけではありません。実は金平糖作りはとても時間が掛かり、丁寧な作業が求められる、奥が深い職人の仕事です。金平糖の作り方を知ると、次に食べる時に味わいたくなるでしょう。
基本の金平糖の作り方
ここからは、金平糖の基本的な作り方について、3ステップで簡単にご紹介していきます。小さな金平糖ですが、作るのには時間も手間も掛かります。金平糖作りの作業工程を想像しながら作り方をご覧ください。
1:グラニュー糖を水で溶かし糖蜜を作る
まず、大きな鍋にグラニュー糖を入れて水で溶かします。鍋に火をかけて、グラニュー糖が焦げないように慎重にかき混ぜながら溶かして、砂糖の液体である「糖蜜」を作ります。この糖蜜は、金平糖作りにはとても大切な材料です。
2:ザラメに糖蜜を振りかけかき混ぜる
金平糖作りには、銅鑼(どら)と呼ばれる斜めに傾いた大きな回転釜を使用します。
銅鑼が回転しながら熱せられているところに、金平糖の核となる小さなザラメを投入します。投入されたザラメに1で作った糖蜜を全体に振りかけ、火でじっくりとあぶりながら、鍬のような器具を使って丁寧にかき混ぜます。
ザラメは回転しながら、次第に糖蜜がついて少しずつ大きくなっていきます。
3:角が出るまで2を繰り返す
「糖蜜を振りかけてかき混ぜ、乾いたらまた糖蜜を振りかけてかき混ぜる」という作業を、何日もかけて行います。
すると、当初は丸かったザラメの核が、徐々に糖蜜をまとって大きくなってゆき「角」と呼ばれる金平糖特有の突起ができてきます。
さらに2週間作業を続けることで、ようやく皆さんがよく知る大きさの金平糖が完成します。作り方は同じ作業を続けるのように見えますが、完成まで職人の多くの努力があることが分かります。
個人で作るのは難しい
金平糖には決まったレシピがなく、職人がその日の天候や気温によって、作る釜の温度・角度・糖蜜の濃度を変えながら五感を頼りに作っています。
金平糖職人が一人前になるには「コテ入れ10年、蜜掛け10年」と言われるほど長い年月が必要で、品質を保ちながら金平糖を作るのは大変難しいと言われています。作り方を知っているからと言って、他のお菓子のように個人で簡単に作るのは難しいと考えて下さい。
完成まで2週間
ザラメは、職人が糖蜜をかけ続けても、1日にたったの1mmしか大きくなりません。小さな金平糖でも最低2日、大きな金平糖を作るとなると2週間は作業時間が必要です。
金平糖作りには職人が丁寧に状態を見ながら、温度や糖蜜の量などを調整していかなければなりません。手を抜くとベタベタになったり、カサカサになったり、品質の良い金平糖ができなくなってしまいます。金平糖作りは奥が深い世界と言えます。
金平糖作りを体験できるスポット
初回公開日:2018年12月10日
記載されている内容は2018年12月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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