蕎麦前のポイント4つ|大人は蕎麦前で蕎麦屋を粋に使ってみよう
更新日:2022年04月11日
蕎麦前とは
皆さんは「蕎麦前」という言葉をご存知でしょうか。蕎麦屋で蕎麦を食べる際にする、あることを「蕎麦前」と呼びます。
この記事では、蕎麦前と蕎麦の作法についてご紹介します。蕎麦屋での通な振る舞いを学んで、今までよりもさらに美味しく蕎麦を味わいましょう。
蕎麦屋でお酒をたしなむこと
蕎麦前とは、蕎麦を食べる前にお酒を嗜む文化を表した言葉です。江戸時代、蕎麦屋では注文を受けてから蕎麦を打ち始めていました。「打ちたての蕎麦が一番美味しい」というこだわりからです。
そして、蕎麦が茹であがるのを待っている間に、お酒とおつまみを食べていたのが「蕎麦前」の由来だと言われています。
大人の粋な蕎麦屋の使い方
夕暮れ時の、まだ日の光が残る頃にフラッと立ち寄って長居しないのが、蕎麦屋の粋な使い方です。気の赴くまま一人で立ち寄り、蕎麦とお酒を少量楽しむことは、大人の贅沢な時間の使い方でしょう。
たとえば、池波正太郎の作品「鬼平犯科帳」では、ドラマの中で度々蕎麦屋のシーンが登場します。また、作者自身も行きつけの蕎麦屋でお酒を嗜んでいました。
蕎麦屋の使い方を覚えて、粋でカッコいい大人を目指しましょう。
蕎麦前のポイント4つ
昔ながらの蕎麦前文化には、お酒の種類、おつまみの種類、蕎麦の種類、そして食事の時間という4つのポイントがあります。
普段、特に気にすることなく注文している蕎麦ですが、本来は昔ながらの蕎麦前のルールがあることを理解しましょう。
そして、普段とはひと味ちがう「蕎麦前文化」にぜひ挑戦してみて下さい。
1:日本酒
蕎麦前のお酒といえば、日本酒です。江戸文化を楽しむならば、やはり日本古来からある日本酒が定番です。
夏は冷や、冬は熱燗と季節によって変えるのも粋な嗜み方です。また、旅行の際に蕎麦屋に立ち寄る時は、その土地の地酒を注文するのも楽しみの1つになります。
もちろん、ビールや酎ハイなどお好きなお酒を飲んでも問題はありません。ただし、メインに蕎麦が控えているので、飲み過ぎには注意しましょう。
2:お店の
蕎麦前でのおつまみは、その店のを頼んでみましょう。日本酒に合うおつまみがあれば、より蕎麦前を楽しむことができます。
定番としては、だし巻玉子や板わさ、天ぷら、鴨焼き、焼き海苔などのおつまみがあります。あっさりしたものから油っぽいものへ食べ進んでいけば、蕎麦の爽やかさが際立ち、さらに美味しく味わうことができるでしょう。
ちなみに、蕎麦から具材を抜いて、おつまみにすることを「ぬき」と言います。
3:ざるそば
蕎麦前で注文する蕎麦は、ざる蕎麦が定番です。ざる蕎麦とは、ざるに盛られた冷たい蕎麦を指します。現代では、刻み海苔がかかっているものがざる蕎麦、かかっていないものが盛り蕎麦と使い分けているお店が多いです。
また、ざる蕎麦は真ん中から取るように盛られているので、真ん中から箸をつけると取りやすいです。ざる蕎麦を食べる際は、試してみてください。
初回公開日:2018年12月17日
記載されている内容は2018年12月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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