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部屋干しの臭い対策|原因と防ぐ方法7つ・臭いの取り方4つ

更新日:2020年08月28日

ふとした時に鼻をつく部屋干しの臭いは洗濯の悩みの定番です。臭いの原因である雑菌は、いつの間にか衣類に住み着いてしまっている厄介ものですが、ちょっとした洗濯のコツを押さえるだけで、あの雑菌の臭いに打ち勝つことができます。今度こそ部屋干しの臭いを撃退しましょう。

部屋干しの臭い対策|原因と防ぐ方法7つ・臭いの取り方4つ

部屋干しはなぜ臭いのか

洗濯物を部屋干しした時に感じる服の臭いの原因は、菌の増殖によるものだということが知られています。

衣類が臭くなる心配はあっても、梅雨の季節や花粉が気になる時期には部屋干しが必要です。また、部屋干しには服の色あせを防いだり、防犯上のメリットもあるため、臭いを防ぎつつ上手に部屋干しをしたいと考える人は多いでしょう。

そう願う人のために、部屋干しの臭いの原因と臭いを防ぐ方法、ついてしまった臭いの取り方をご紹介します。

原因は雑菌

部屋干しにより服が臭くなる原因は、洗濯で落としきれずに服に残ったモクセラ菌という雑菌です。雑菌は汚れを餌に増殖し、臭いの元を排泄します。

服に皮脂汚れや食べカスが残っていると、そこに雑菌が増えて汚れを覆うように層を作ります。そのため汚れはますます落ちにくくなり、雑菌がそのまま服に住み着くことになってしまいます。何回も洗濯しているのに臭いが取れないのはこれが原因です。

濡れたままで長時間放置すると雑菌が繁殖

雑菌が繁殖するのに適しているのは湿り気のある環境です。洗い終わった洗濯物を干し忘れて濡れたまま放置してしまったり、干してから乾くまでに長時間が過ぎてしまうと雑菌は爆発的に増殖します。

屋外で日光に当てて乾かす場合と比べ、部屋干しをすると洗濯物が乾くまでに長時間かかります。濡れた状態が長く続くほど雑菌が大繁殖するため、生乾きのような嫌な臭いを発生させる原因となってしまいます。

部屋干しの臭いを防ぐ方法7つ

部屋干しでも適切な臭い対策をとることによって、臭いの原因である雑菌の増殖を防ぐことができます。

原因が雑菌だとわかっていても、その臭いのしぶとさにあきらめを感じていた方も多いはずです。乾いた状態では臭わないのに、汗などの湿り気を帯びると強烈な臭いを放つためとても厄介だからです。

しかし、そんな臭いを放っておくわけにはいきません。今からご紹介する7つの方法を実行し、雑菌が増殖する前に先手を打ちましょう。

方法1:濡れたままの状態で放置しない

洗濯が終わってきれいになったとはいっても、濡れたまま放置するとその隙に雑菌はどんどん増殖し、臭いを放ち始めます。

洗濯が終わったらすぐに干すことを心がけ、季節にもよりますが最低30分以内には干しましょう。

忙しさのあまり洗濯物を長時間放置してしまった場合は、もう一度はじめから洗い直してすぐに干しましょう。

方法2:部屋干し用洗剤を使う

部屋干しの際には必ず部屋干し用洗剤を使いましょう。部屋干し用洗剤は普通の洗剤に比べると、除菌と抗菌に優れた成分が入っており消臭に高い効果を発揮します。

乾くまでに多少時間がかかったとしても、普通の洗剤より雑菌の増殖を抑える効果が高いことが特徴です。

しかし、部屋干し用洗剤を使ったからといって、どれだけでも放置してよいわけではありません。油断せずに素早く干すことを心がけましょう。

方法3:洗濯機に洗濯物を詰め過ぎない

洗濯機に大量の洗濯物を詰めこんで洗うと汚れ落ちが非常に悪くなり、落としきれなかった多量の汚れを餌に雑菌が大繁殖してしまいます。これではどんなに効果の高い部屋干し用洗剤を使って洗ってもその効果が薄れてしまいます。

洗濯物は大量に詰めこまず洗濯槽の7〜8分目までの洗濯物を入れ、汚れ落ちを重視して洗いましょう。

方法4:お風呂の残り湯は洗いのみ

お風呂の残り湯を洗濯物のすすぎに使うことは避けましょう。残り湯には皮脂汚れや雑菌がすでにたくさん含まれているので、洗濯物をすすぐ時にお風呂の残り湯を使うと、せっかく洗った衣類が雑菌まみれになってしまいます。

お風呂の残り湯は洗いの時のみ使い、洗濯物をすすぐ時は真水やきれいなお湯を使いましょう。

方法5:風通しを良く干す

洗濯物を干すときには部屋の換気をし、洗濯物同士の間隔を十分に開けて干すことで風通しを良くしましょう。干す間隔が狭いとその空間に湿気がこもるため、乾くまでに時間がかかってしまいます。

部屋干しをするスペースが狭くて充分な間隔を空けられない場合は、扇風機を回して風を送ったりエアコンの除湿設定をして、部屋にこもった湿気を飛ばし洗濯物を素早く乾かしましょう。

方法6:洗濯槽の汚れにも気を付ける

洗濯槽の汚れの正体は黒カビです。汚れた洗濯槽を放置すればその汚れが洗濯物に付着し、臭いの元となります。黒カビは溶け残った洗剤や服についたままの食べカスを餌に増殖するため、洗濯槽を定期的に洗浄することが必要です。

また、黒カビは水気のあるところが大好きなので、洗濯機を使い終わったらフタを開けたままにして水分を飛ばしておくことも黒カビの繁殖防止に有効です。

方法7:洗剤はきちんと水に溶かす

洗剤が溶け残ると汚れ落ちが悪くなり雑菌が増えるため、部屋干し臭を発生させる原因になります。洗剤の溶け残りを防ぐために、洗剤が洗濯物の全体にかかるよう、まんべんなく振り入れるようにします。

気温が低く洗剤が溶けにくい場合は、先にお湯で洗剤を溶かして入れるか、先に水と洗剤だけ洗濯槽に入れて洗濯機を回し、よく溶かしてから洗濯しましょう。

部屋干し臭と洗濯槽カビにダブルで効く洗剤はこれ!

強力な抗菌、消臭効果で臭いの原因菌を99%抑制し、残り湯を使用した洗濯でも優れた防臭効果を発揮します。

この洗剤を普段から使用することで、部屋干しの臭いを防ぐだけでなく洗濯槽の臭いや黒カビまで防いでくれるため、洗濯槽を洗浄する手間まで省けるというまさに一石二鳥の洗剤と言えます。

服が臭くなってしまった場合の取り方4つ

一度臭くなってしまった衣類は何度も洗濯をしても臭い戻りを繰り返し、なかなか取れないためとても厄介です。

乾いた状態では無臭だとしても、水分や汗などの湿気により衣類に潜んでいる雑菌が再び活発に活動し始め、悪臭の元となる分泌物を排泄し始めます。

臭いがつかないように気を付けていたのに、いつの間にか臭くなってしまった衣類には、次の4つの方法を試してみましょう。

方法1:天日干し

天日干しをすると、日光に含まれる紫外線の効果で雑菌を殺菌してくれるため、消臭効果があります。紫外線のピークは10時から14時なので、この時間帯に洗濯物を日光にしっかりとあてましょう。

紫外線による衣類の色あせが気になったり乾きにくい構造の衣類は、裏返して干せば色あせを防ぎ乾くまでの時間を短縮することができます。

方法2:煮沸消毒

洗っても取れない臭い戻りには煮沸が効果的です。煮沸する時は、大きめの鍋で沸騰させたお湯の中に衣類を入れて20分間煮沸をし、取り出して普通に洗濯をします。

食品用の鍋を使いたくない人は、衣類の煮沸用に鍋を一つ用意しておいても良いでしょう。この方法は強い生地で作られた衣類に向いています。煮沸を繰り返すと生地が傷みやすくなるので、デリケートな素材でできている衣類には行わないようにしましょう。

方法3:酸素系漂白剤を使う

酸素系漂白剤は消臭効果に優れていますが、何気なく使っていたのでは最大限の効果は得られません。酸素系漂白剤の効果を最大に発揮させるためには、漂白する前に一度洗濯した後、40℃以上のお湯と酸素系漂白剤を混ぜた液体につけ置きします。

つけ置きする時間や酸素系漂白剤の量は、その製品に指定された表示を守りましょう。
色柄ものには液体タイプ、しつこい汚れものには粉末タイプが向いています。

方法4:衣類乾燥機にかける

衣類乾燥機があれば、臭いの原因であるモクセラ菌を殺菌することができます。

家庭用の乾燥機は衣類が傷まないように温度が低めに設定されているものもあるので、使っていて十分な効果が感じられない場合はコインランドリーの衣類乾燥機を使ってみてもよいでしょう。80℃以上の強力な熱風で衣類を殺菌し消臭してくれます。

この場合、熱やシワに強い生地でないと傷んでしまうので、衣類の表示を確認したうえで注意して行ってください。

部屋干しの臭いを防いで気持ちよく

部屋干しの臭いを半ばあきらめていた方も、適切な方法で臭い対策をすればこれからはもう悩むことはありません。

いつでも臭いを気にすることなくお気に入りの服にそでを通し、一日中気持ちよく過ごすことができます。

また、部屋干しの臭いの解消によって、自分だけでなく家族や周りの人々と共に快適に過ごすことができれば、お天気が悪くて洗濯が大変な日もhappyな気持ちになれることでしょう。

生乾き対策も合わせて知ろう

洗濯物の量が多く、干す場所がない時などは生乾きが心配です。生乾きになりそうな場合は、あらかじめ対策をとって生乾きを防ぎましょう。

換気扇を回し、水気を拭いたお風呂に洗濯物を干せば、乾きやすいスペースを追加できます。また、脱水した洗濯物にアイロンの熱を当て、すぐに干して余熱で乾かすという方法もあります。この場合アイロンに向かない生地もあるため、衣類の取り扱い表示をよく確認し注意して行いましょう。

初回公開日:2018年10月18日

記載されている内容は2018年10月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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