洗濯室に間取り・収納の作り方・インテリアの仕方
更新日:2020年08月28日
洗濯室が注目される理由
炊事、洗濯、掃除の他に、小さな子供や赤ちゃんのいる家庭では育児も加わり、家事はお休みがないため本当に大変です。現在は共働きの家庭が増え、妻だけが家事をする時代ではなくなりつつありますが、それでも妻が家事をすることがまだ多く見られます。
洗濯に関しては、干す・とりこむ・たたむ・しまうと手間がかかるため負担に感じる方が多く、特に干す作業に関しては、朝の忙しい時間の中で干したり、せっかく干したのに急な雨でガッカリしたりなど悩みは尽きません。
洗濯室は家事が楽になるだけじゃない
住んでいる地域によっては外に干しにくい所もあり、部屋干しや夜干しを選ぶ方もいます。ですがリビングなどに干すと湿気だけでなく、臭いに悩まされることもあり、さらには急な訪問客に困ることもあります。
洗濯室があれば洗濯だけでなく、洗濯物を干すこともでき、その場でたたんだり、収納スペースがあれば片づけまででき、家事が楽になるだけでなく、人目を気にせず洗濯物が干せるのでとても便利な空間です。
洗濯室の間取りや広さは使い勝手で考えよう
洗濯室がとても便利な空間であることはよくわかっても、新築で洗濯室を考える場合、どこかのスペースを削らなければなりません。そのため必要最低限の広さや、生活導線を考えた場所や間取りを考える必要があります。
洗濯室の広さの平均は2帖
洗濯室には物干し竿が必須ですが、高さが変えられないタイプと、手動で変えられるタイプがあります。どちらを設置するかは好みでわかれますが、設置する本数は最低でも2本は必要と考えられます。洗濯は、着るものだけでなく、シーツなどの大物を洗うことがあったり、大量に洗濯物が出たりする時もあるため、3本物干し竿があるとなお便利です。
洗濯室の広さは、物干し竿をどの位の間隔で設置するかにもよりますが、平均すると2帖の広さを取る家が多いです。ですが、収納スペースなどを考えた場合は、3帖の広さが理想といえるでしょう。
間取りは家事導線で考える
間取りに関しては、洗濯室を一緒に考えて洗面所を広めにとり、玄関からキッチンやリビングまでの導線の途中に洗濯室を持ってくる間取りがあります。
この場合、洗濯室に洗面所も付いているため、帰ってきたらそこでうがい・手洗いを済ませたり、汚れて帰ってきた場合は、そこで着替えられるようにすればリビングなどを汚さずに済みます。
キッチンから洗濯室へ行けるようになっている間取りも便利で、料理をしながら洗濯できるので、家事を同時に片づけることもできます。
洗面所を挟んで洗濯室とバスルームがある間取りなら、服を脱いでお風呂に入った後、そのまま洗濯室へ汚れものを持って行けるので、導線にムダがなく、水回りを一ヶ所にまとめられるおかげで生活がしやすく、スッキリとした間取りになります。
あると便利な洗濯室の収納スペースの作り方
物干し竿だけでなく、収納スペースも洗濯室にあるととても便利です。洗濯機専用ラックを利用して、洗剤や柔軟剤などの洗濯グッズを収納するアイデアはよく知られていますが、洗濯室なら、下着やルームウエアなども収納できるスペースがあるとさらに便利です。
洗濯室にクローゼットを置くなら
洗濯室に洋服もしまえるクローゼットがあればいいな、と考えることもありますが、洗濯物を干すスペースなどを考えると、あまり大きなクローゼットを置くことは難しいため、下着やルームウエア程度がしまえるくらいのクローゼットを考えれば後からでも置くことは可能です。
器用な方やDIY好きな方なら、空いているスペースに合わせたサイズのクローゼットを作ったり、カラーボックスなどを利用してクローゼットにする方法もですが、すき間家具をセミオーダーでお願いできる店舗もあるので、そういったところへ相談すると使い勝手のよい好みのクローゼットを購入することもできます。
簡単に収納スペースを増やすなら棚を作ろう
洗濯室に収納スペースを増やしたいなら、棚を設置するのもです。壁に穴を開けるのが難しければ突っ張り棒を利用したり、ワイヤーかごなどを壁に直接取り付けたり、フックでぶら下げたりすれば、ちょっとした小物やタオルなどを入れられ、かごの種類を変えれば洗濯室の雰囲気を簡単に変えることもできます。
洗濯機を置く場所によっては、洗濯機専用ラックのサイズが合わないこともあります。そういった悩みに解消してくれるランドリーラックもあります。
川口工器で取り扱っている「ラダー突っ張りランドリーラック」は、洗濯機の後ろだけでなく横に設置することもでき、狭いスペースでも利用が可能で、カラーはホワイト、ブラウンの2色、種類は棚3段、棚4段、棚2段+バスケットの3種類から選ぶことができます。
特徴別洗濯室のインテリアの仕方
家事を快適にこなすためには、作業効率が上がるように工夫することも大切ですが、作業する場所を大好きな場所に変えることができればさらに効率が上がります。洗濯室もインテリアにこだわって素敵な空間に変われば洗濯が楽しくなるでしょう。そんな素敵な洗濯室の参考になるインテリアをご紹介します。
清潔感のある洗濯室
壁や戸棚の扉や洗面台だけでなく、洗濯機や洗濯グッズを収納するケースやかごも全て白で統一することで、清潔感あふれる洗濯室になります。白一色ではなく、ウッド調を組み合わせれば、明るいだけでなく優しさも加わりホッとできる空間になります。
窓や外へと通じるドアも光が差し込むようにすれば、天気のよい日はもちろん、天気の悪い日でも周りが白いおかげで室内が明るく感じ洗濯が苦になりません。
窓が無い洗濯室でも、白い洗濯室なら圧迫感を感じる事なく、照明のカラーを選べば穏やかなイメージにもシャープな印象にも変えることができます。
ナチュラルテイストな洗濯室
木目調を中心にしたインテリアの洗濯室なら、全体的に温かい雰囲気になります。棚や扉などは木材を使用しても、壁や床などはクッションフロアやタイルなどを上手に利用すれば水はねや湿気などによるカビを防ぐ効果が期待できます。
洗濯室は、湿気や臭い対策に除湿器やエアコンを設置することが多いため、さほど湿度を気にする必要はありませんが、水はねに関してはある程度注意が必要になりますので、周りの素材選びは専門家に相談することをします。
生活感を感じさせないおしゃれな洗濯室
洗濯機周りや洗面台は細々としたものが集まるため、どうしても生活感が隠せません。サッと手が届くところに必要なものがあるのはとても便利ですが、おしゃれな洗濯室を目指すなら極力隠す収納を目指しましょう。
ですがスペースや収納の都合で隠す収納が無理なら、タオル、掃除用具、洗剤容器を全て白黒で統一し、さらにワイヤーラックを利用した収納にすれば、洗濯室がモノトーンで統一され、見せる収納でも一気におしゃれな雰囲気に変わります。
壁紙も、簡単に貼ったりはがしたりすることができるリメイクシートを利用すれば、テイストを崩さず賃貸でも気兼ねなく好きなイメージに変えることができます。
洗濯室の物干しの作り方
洗濯室に設置する物干しは、大きくわけて可動式タイプと固定式タイプがあります。物干しが無い洗濯室や、物干しがあっても足りなくなって増やしたい場合の設置方法をご紹介します。
可動式物干し
手動で動かすことができる物干しは、天井に取り付けて操作棒をひっかけてくるくると回すことで物干しを上下させられるタイプと、取り付けられたひもを操作して物干し竿を上下させられるタイプがあります。
両方とも8kgまで洗濯物がかけられ、それ以上の重さが物干しにかかると荷重サインが表示されるので、わかりやすくて便利です。
ひもで操作できるタイプは、洗濯物をかけた状態では高さの調節ができませんが、こちらの商品は、操作がしやすく元の位置へ竿を戻すのもワンタッチでできるので便利です。
類似品と色々比較検討しましたが、使わない時に天井に収納されて、見た目がすっきりなところが気に入り、こちらを購入しました。
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思っていた通り、収納時は蛍光灯のようで、違和感ないです!実用性と見た目の良さを兼ね備えた逸品だと思います!
常設でも目立ない室内干しワイヤー
洗濯室に訪問客が入ることはあまり考えられませんが、洗面室と一緒になっていると物干しが邪魔に感じることがあります。
室内干しワイヤーなら、必要な時にワイヤーを引っ張り出して使うので、設置してあっても目立ちにくく、インテリアの邪魔をすることもありません。
こちらの商品は、ワイヤーが最長4m、洗濯物は最大10kgまでかけることができ、本体にロック機能があるため、ワイヤーのたるみも対応できます。設置には、下地探しやドリルなどの工具が必要になりますが、設置場所さえ決められれば10分ほどで取り付けることが可能です。
新築した際に自分で取り付けました。最初は2階の部屋に付けたのですが、使い勝手があまりによくて1階のリビングにも増設しました。ワイヤーを収納すると全然目立たなくなるのがいいです。
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DIYパーツを利用して物干しを作る
ホームセンターでよく売られている2×4の木材に、専用のアジャスターを取り付けると、突っ張り棒のように柱が取り付けられます。
バネの力を利用して突っ張る「ディアウォール」とバネとネジを利用して突っ張る「ラブリコ」があり、どちらもジョイントがあるので、短い木材でも必要な長さに繋ぐことができ、女性でも一人で組み立てることができます。
こういったDIYパーツを利用して柱を立てたら、棚受けを取り付け、そこへ丸棒を通せば物干しの完成です。
こちらの商品は、ディアウォールの棚受けではありませんが、丸棒を通すのに丁度よいカーブがあり、アンティーク風でおしゃれな物干しになります。
風合い、素材感、いい感じです。どこにも直線がなく、手作りな感じがまたいいです。
出典: https://www.amazon.co.jp/cleebs-%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%... |
洗濯室のリフォームのポイント
洗濯室はあるものの、使っているうちに不満が出てくることもあります。より使いやすい洗濯室にするためのリフォームのポイントも抑えましょう。
シンクは深型が
洗濯室に設置するシンクは、台所や洗面所で使うシンクと違い、深くて大き目な「スロップシンク」と呼ばれる多目的流しを設置すると便利です。
水とお湯別々の蛇口もいいですが、混合栓にするとより便利です。スロップシンクには浅型と深型がありますが、泥汚れのなどの下洗いや雑巾などを洗ったりするために使うシンクなので、深型の方が水はねがより防げます。
サンルームを快適な洗濯室にするためのポイント
洗濯室用として外付けでサンルームを付ける方も多いですが、強度や防犯面などで気になることもあります。
洗濯物を乾かすためには風のとおりも必要なため、網戸をオプションで取り付けることを忘れないようにしましょう。設置場所によっては、洗濯物が丸見えになるため、レースのカーテンを付けると目隠しにもなり、防犯も兼ねてくれます。
洗濯物を夜にとりこむことが多いなら、外部用コンセントを取り付けておくとサンルームにもライトが付けられるので暗さに悩むことがありません。サンルームでも雨の日や曇りの日は洗濯物が乾きにくいため、換気扇の取り付けも忘れないようにしましょう。
洗濯室は主婦の味方
毎日の洗濯にうんざりすることもありますが、洗濯してすぐに干せ、たたんでしまう作業までできる洗濯室があれば、洗濯そのものが好きになりそうです。
ちょっと贅沢なイメージのある洗濯室ですが、毎日の家事の負担が減ればストレスなく生活が送れます。これを機会にあなたの家にも洗濯室を作ってみませんか。
初回公開日:2018年04月12日
記載されている内容は2018年04月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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