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「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」の由来・なぜコウノトリか

初回公開日:2018年02月04日

更新日:2020年07月24日

記載されている内容は2018年02月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「コウノトリは赤ちゃんを運んでくる鳥」という、有名な迷信がありますよね。これはもともと日本で生まれた迷信ではなく、海外から入ってきた言い伝えが由来となっています。どうして「コウノトリが赤ちゃんを運ぶ」と言われているのかを、説明しています!

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」の由来・なぜコウノトリか

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」の由来は?

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」ことは、日本でもよく知られており、子どもがする「赤ちゃんはどこから来るの?」という純粋な質問に対しての返答として用いられることが多いとされます。しかしながら医学的知識が多少でも身に付いてくる成長段階を経ると、「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」ことは迷信だというのとに気付きます。

では、この迷信の由来となったことは何でしょうか。日本の逸話がもとになっていると思われることもありますが、本来はヨーロッパ圏に古くから存在する言い伝えであり、ヨーロッパ圏から日本に伝わったものです。すなわち、もともと日本に伝わる話ではありません。また、ヨーロッパ圏では「コウノトリ」ではありません。

由来も分からないまま「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんだよ」と子どもに教えることはできないので、「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」という迷信の由来を学んでおきましょう。

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」話のあらすじ!

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」の由来・なぜコウノトリか
※画像はイメージです

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」ことの由来となる逸話は、ヨーロッパ圏のものだと言いました。では、その内容はどんな感じになっているのか。「コウノトリ」とは違う鳥が登場しますが、その点を踏まえながら、ヨーロッパ圏で古くから伝わる逸話のあらすじを見て見ましょう。

あらすじ

以下にあらすじを紹介します。

「昔々、とある村がありました。そこには、子どもを授からず悩む夫婦が暮らしています。ある日、夫婦が住んでいる家の煙突にシュバシコウが巣を作ります。そして、巣作りを終えたシュバシコウは卵を産みました。卵から雛が生まれると、シュバシコウの子育てが始まります。」

「夫婦はシュバシコウのことを案じて、煙突とつながっている暖炉などを使用せずに、子育ての様子を見守っていました。しばらくして、子育て期間を終えたシュバシコウたちは、無事に旅立って行きます。旅立つシュバシコウを見送ったその時、夫婦は念願の子どもを授かりました。」

夫婦の善が子を授けたというお話

「シュバシコウ」というのは、鳥類の一種です。なぜ「シュバシコウ」なのかは後に説明いたしますが、夫婦が「シュバシコウ」のことを思って煙突を使わなかったことが善行となり、その結果として念願の子どもを授かったという、何とも良いお話です。

人として見習いたいお話でもある

鳥も生き物ですから、人が住むところに巣を作ることに対して、邪気に扱うことは避けるべきこととも言えます。日本では人が多いところに巣を作る鳥が割といますが、人がよく通るところに作るとフンが落ちてくるため、撤去されてしまうこともあります。

なぜ人が多い場所に巣を作るのかと言ったら、それは天敵から子を守るためです。人が多ければ天敵となる蛇やカラスなどは、なかなか来れません。人が多いところに巣を作ることを理解して、人としての頭脳を使い、人にも鳥にも害のないように工夫することが人の知性であり温情と言えます。

駅・お店・民家などでは、撤去ではなく、フン用の板を巣の下に付けたり、ダンボールや新聞紙を敷いて鳥の子育てを見守ってくれる人たちもいます。それは善行として、「シュバシコウ」の話のように何かしらの良いことが起きるでしょう。

なぜシュバシコウやコウノトリなのか?

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」という迷信の由来となるお話の中には、「シュバシコウ」といった聞きなれない鳥が登場しました。「シュバシコウ」はヨーロッパ〜アフリカの分布域を持つ鳥で、この分布域内で渡りを行います。

では、なぜこの「シュバシコウ」が「赤ちゃんを運んでくる」ことと結び付いたのでしょうか。また、この「シュバシコウ」のお話から「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」という迷信が誕生した理由(シュバシコウがコウノトリに変化した理由)をご紹介していきます。

シュバシコウは幸せを呼ぶ鳥!

春になるとヨーロッパへ渡り、家の屋根に巣を作って害虫を食べてくれるそうです。このことから「人の生活のためになる鳥」として「幸せを呼ぶ鳥」と呼ばれ、ドイツの国鳥にもなっています。

しかしながら、害虫を食べてくれることは赤ちゃんを授かることに結び付きません。ストレスが軽減されることで赤ちゃんを授かりやすくなるとも考えられますが、直接は結び付きにくいと言えます。

シュバシコウと魂を赤ちゃんに吹き込む女神

キリスト教前のゲルマン人が持っていた信仰に基づく神話の総称であるゲルマン神話では「人が死んだ時、魂は天に昇り、雨と共に降りて沼地に溜まる」という考え方がありました。その沼地に溜まった魂を、女神ホレが誕生する赤ちゃんに吹き込むことで、赤ちゃんに魂が宿ると考えられていたそうです。

「シュバシコウ」は、水辺で食べ物を探していることがあります。その姿が「沼地に溜まる魂を女神のもとに運ぶ」ことに連想され、「シュバシコウ」=「赤ちゃんに宿る魂を運ぶ鳥」になったとされます。赤ちゃんに魂を吹き込むのは女神ホレですが、その前に沼地から魂を運んでくる役割を「シュバシコウ」がしている。ということです。

コウノトリになったのは勘違い?

夫婦と「シュバシコウ」のお話が日本に伝わる時、なぜか「シュバシコウ」の部分が「コウノトリ」に置き換わりました。正確な理由は定かではありませんが、「勘違い」とか「コウノトリの方が馴染みがあるから」などの説があります。

「勘違い」の説がある理由は、「シュバシコウ」と「コウノトリ」がよく似ているからです。この鳥たちは両者ともコウノトリ目コウノトリ科で、一見はよく似ています。しかしながら、よくよく見てみると、「コウノトリ」のクチバシは黒っぽく「シュバシコウ」のクチバシは赤色をしています。

コウノトリの方がイメージしやすいから?

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