日本酒の種類一覧とその違い・取れる資格・種類豊富のお店
更新日:2020年08月28日
特定名称酒の種類5・純米吟醸酒
原料に精米歩合60%以下の米と米麹を加え、吟醸造りという特殊な製法で作られた日本酒です。吟醸造りとは、特別な麹や酵母を使い、醸造の各工程を低温で行う造りのことをいいます。この工程の場合、アルコールの発酵にも長い時間を要し、多くの手間や最新の注意を必要とします。
こうして出来上がった吟醸酒の味わいは口当たりも柔らかで、果物のような果実香を醸すものが多くあります。
特定名称酒の種類6・吟醸酒
純米吟醸酒に少量の醸造アルコールを加えて造られた種類の日本酒です。吟醸造りされた日本酒は、そのフルーティーで軽やか吟醸香と呼ばれる香りが特徴的ですが、香りの成分はアルコールに溶けやすい性質があるため、その香りを引き立たせるために醸造アルコールを添加します。醸造アルコールの添加量は白米総重量の10%未満と決められています。
特定名称酒の種類7・純米大吟醸酒
純米吟醸酒の中でも、精米歩合50%以下の米を原料にした日本酒を純米大吟醸酒と呼びます。原料となる米をより多く削ることで、より雑味のないスッキリとした味わいに仕上がります。
この精米歩合を有名にしたのが、今や知る人ぞ知る「獺祭」という名前の日本酒です。獺祭の中には「純米大吟醸磨き2割3分」という種類の銘柄があり、これは原料米を23%にまで削ったという意味です。
同じ量の日本酒を作るにしても、純米大吟醸酒は純米酒よりも多くの量の米を使うので、贅沢な日本酒といえます。
特定名称酒の種類8・大吟醸酒
純米大吟醸酒に少量の醸造アルコールを加えて造られた種類の日本酒です。香りが特に華やかで、全国新酒鑑評会というコンクールに出品される日本酒の多くがこの大吟醸酒です。つまり、各蔵の看板ともいえる日本酒です。
日本酒に苦手という人に、この種類をすると、日本酒のイメージが変わったと言われることが多々あります。華やかで心地のよい香り、瑞々しく清涼感ある口当たり、そして上品な甘みは飲む人の心を捉えて止みません。
これだけ知っておけばもっと日本酒が楽しくなる
日本酒を詳しく知りたいと思った時に必ずついてまわるのが、普段聞きなれない単語です。酒造好適米、麹、山廃、と日本人には身近なお酒のはずなのに、聞き慣れない単語が多いために、その存在を遠く感じてしまいがちです。ここでは、そんな難解な日本酒単語について解説します。
日本酒造り専用のお米がある
日本酒に使われる米は、普段、私達が食べている米とは違うものを使用しています。日本酒には日本酒造りに適した米を使用しており、それを酒造好適米と呼びます。酒造好適米にはいくつかの種類があります。ここでは代表的な酒造好適米の種類と特徴について紹介します。
〈山田錦・やまだにしき〉
酒米を代表する銘ブランド米です。酒米の中でも最も生産量が多く、その9割が兵庫県で生産されています。非常に香りの高い日本酒に仕上がることが特徴で、吟醸酒や大吟醸酒に使われることが多いです。
〈美山錦・みやまにしき〉
長野県や東北地方を中心に栽培されている酒米です。山田錦同様に香りが良く、スッキリした味わに仕上がる種類の米です。
〈五百万石・ごひゃくまんごく〉
山田錦に次いで生産量の多い種類です。香りは控え目ながら、さらりとした端麗な味わいになることが特徴です。
〈出羽燦々・でわさんさん〉
山形県を代表する酒米です。山形県は吟醸王国と評されるほど吟醸酒造りが盛んですが、心地よい香りと味が口に広がりつつもキレのある日本酒に仕上がるのが特徴です。
〈雄町・おまち〉
酒米としては日本最古の種類です。栽培が難しく、酒米全体の3%程度しか生産されていません。濃醇でしっかりした味わいに仕上がるのが特徴です。
同じ名前の日本酒でも、使用している酒米の種類によってその味わいも変わってきます。また、酒蔵によっては狙った味を出すためにこれらの種類をブレンドして使用することもあります。酒米の種類と特徴が分かってくると、日本酒の味わいもより深いものとなってくることでしょう。
日本酒の味を左右する麹
麹とは日本酒や味噌などの発酵食品を造るためにカビなどの微生物を繁殖させたものです。日本酒造りには黄麹菌という種類の麹菌が使われます。この麹菌の胞子を蒸しあがった米に撒き、二昼夜かけて繁殖させたものが麹です。
麹菌の繁殖の仕方一つで仕上がる日本酒の味わいは端麗にも濃醇にもなります。蔵人は狙った味わいに仕上げるために、麹菌の繁殖具合をコントロールしていきます。その作業は注意の中にも注意を要する緻密な作業の連続です。
アルコール発酵に欠かせない酵母
初回公開日:2017年09月11日
記載されている内容は2017年09月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。