【国別】唐辛子の種類と特徴|日本/メキシコ/中国/辛さ
更新日:2020年08月28日
唐辛子の種類別特徴
唐辛子はナス科の植物でトウガラシ属の一年草です。熱帯気候では多年草の種類もあります。色々な国の環境下で育つため、世界各地で愛されている野菜です。
この唐辛子ですが、辛いイメージがあるかもしれませんが、辛くない種類や甘い種類などもあります。食卓に登場するピーマンやパプリカもトウガラシの種類の一つになります。
このような唐辛子ですが、種類が変われば辛さも劇的に変わります。辛さについては、スコヴィル値という単位を使って表します。辛みの成分であるカプサイシンがどの程度含まれているかを表しています。このスコヴィル値ですが、鷹の爪の場合4万程度と言われています。世界で辛いことでギネスに登録されているキャロライナー・リーパーで300万と言われています。鷹の爪の75倍も辛い唐辛子なのです。
国別唐辛子の種類一覧
唐辛子は16世紀から17世紀にかけて、世界中に広がり伝わっていきました。その後、それぞれの国の自然環境の違いから、色々な種類の唐辛子が出来てきました。世界中の唐辛子には色々な形の物や味のものがあります。世界中で栽培されている唐辛子には、国ごとでどのような特徴があるのでしょうか。
日本
日本には、鷹の爪をはじめ、本鷹・八房といった種類のものや本鷹と八房を掛け合わせてできた三鷹、4cm~8cmと大ぶりで日本ではもっとも辛いと言われている熊鷹などの品種があります。これらの品種は天に向いてピンと上を向いた形で実が付きます。そして、真っ赤に熟した実を乾燥させて使うのが一般的な使い方となります。日光とうがらしという種類では、10cm程度の長さになりますが、決定的な違いは青トウガラシのようにぶら下がるように実をつけます。
辛くならない種類
辛くない種類の唐辛子も多くあります。獅子唐をはじめ、伏見甘とうがらし、万願寺とうがらしなどの種類があります。これらの青とうがらしは、種類的に緑色をしているわけではなく、枝になったまま完熟させることで赤い色になります。つまり、まだ緑色をしている若いうちに収穫をしているのです。ピーマンやパプリカなども甘とうがらしの種類ですが、トマピーやこどもピーマンといった種類や、バナナピーマンといった種類のものもあります。
メキシコ
日本では、唐辛子というと鷹の爪を連想する人が多いかと思いますが、メキシコでは色々な種類の唐辛子があります。ポブラーノ、ハラペーニョ、セラーノといった種類のものから、お菓子で有名になったアバネロなどがあります。ポブラーのは、ピーマンのような種類のもので、辛みはあるものの、中にひき肉を詰めたりして料理して食べます。ハラペーニョは、ファストフードやお菓子などの味で一時期がありました。緑色のタバスコは、このハラペーニョが原料となっています。セラーノは細長い種類のもので、生のままでサルサに使われたり、ピクルスにされたりします。
青トウガラシ以外の唐辛子
アバネロはこれらの種類のものとは少し違い、オレンジ色で丸っこいかたちをしています。ハバネロという綴りから、日本ではハバネロという名前で広まっています。カイエンという種類の唐辛子も栽培されており、こちらは鮮やかな赤色に染まります。小粒で大変辛い唐辛子になります。こちらは普通の赤いタバスコの原料になっています。
中国
中国では、鷹の爪が多く作られ使われています。中国は広く北は寒い地域から南は亜熱帯の気候であるように、地域によって全く特徴が違ってきます。特に有名なのは四川料理などで使われる四川唐辛子です。これは中国では朝天椒(チャオティエンヂヤオ)と呼ばれる唐辛子です。形は、ピーマンやパプリカのような形をしていますが、ピーマンとは違い、マイルドですが辛みもあります。
辛さの段階別唐辛子の種類
唐辛子の辛さについては、ピンからキリまであります。鷹の爪も辛いですが、10位にすら入らない辛さです。それでは、ベスト10を見てみましょう。
0 バーズ・アイ・ペッパー 約10万~22万スコヴィル
初回公開日:2017年11月27日
記載されている内容は2017年11月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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