トマトの旬の時期・大玉トマトとミニトマトの栄養価の違い10コ
更新日:2022年04月11日
トマトの旬とは
トマトの旬は夏と言われています。たしかに、露地栽培での収穫期は6月から8月ですから、トマトの旬と言えるでしょう。しかし、本来トマトは高温多湿を嫌うので、日本の真夏はトマトに適した状態ではありません。ゆえに、本当のトマトの旬とは少し違います。
トマトの本当の旬は、種類や栽培方法ごとに異なっておりますが、春や秋冬が旬のものが多いです。春に旬を迎えるもの、秋冬に旬を迎えるものごとにご紹介します。
春
ほとんどのトマトの旬は3月から5月、つまり春に集中しています。
普通の栽培(露地栽培)のトマトは4月から5月、干拓地など土壌塩分が高い土地で作られる塩トマトは2月から4月、アンデスの厳しい気候に合わせて水や肥料を極力おさえた厳しい環境で育てる緑健トマト(永田農法栽培トマトとも呼ばれます)も3月から4月に旬を迎えます。
この時期のトマトが狙い目と言えるでしょう。
秋~冬
露地栽培のトマトがふたたび迎える旬が10月から11月です。塩トマトと緑健トマトは春のみとなっています。
春や秋冬は比較的乾燥気味で、日差しもあります。そのため、トマトの原産国であると言われているアンデスの気候に近くなるため、美味しいトマトになります。ですから、春と秋冬こそがトマトの旬と言えると考えられます。
トマトの栄養価
トマトをぱっとみたときの感想として、赤くて丸く、食事の彩り役として重宝されそうと思う方も多くいらっしゃるでしょう。
しかしトマトのもつ力はそれだけにとどまりません。トマトの栄養素と言えばまっさきに浮かんでくるものがリコピンではないでしょうか。しかし、それ以外にもたくさんのミネラル類やビタミン類を含んでいます。トマトの栄養素は大玉トマトとミニトマトではどのように違うのかもあわせてご紹介します。
大玉トマトとミニトマトの違い
もともとのトマトの品種はミニトマトが起源で、大玉トマトはその突然変異から栽培されて現在の形になっています。
大玉トマトとミニトマトとの違いは、同じ量を食べたときの栄養価の違いと言えます。ビタミンE以外はすべてミニトマトのほうが多いです。ただし、カロリーもミニトマトのほうが多いので注意してください。
以下に、可食部100gあたりの栄養価とともに、それぞれの機能もご紹介します。
1:リコピン
リコピンは、大玉トマトでは3mg、ミニトマトでは8.1mgとなっています。リコピンはトマトの赤い色素成分で、皮に多く含まれています。
リコピンの機能は、強い抗酸化作用です。リコピンの抗酸化作用は、ビタミンEの100倍以上にもなるということが研究で明らかになっています。
オリーブ油などの油との相性がいい成分なので、刻んでオリーブ油と合わせるとより効果があげられると言えます。
2:βカロチン
βカロチンは、大玉トマトでは540mg、ミニトマトでは960mgとなっています。βカロチンもトマトの色素成分で、皮に多く含まれています。
βカロチンの機能も、抗酸化作用です。カロテノイドという赤や黄色、オレンジ色の色素の総称がありますが、βカロチンはその中のひとつです。βカロチンはβカロテンとも呼ばれます。βカロチンは身体の中でビタミンAに変化する成分です。ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保つと言われています。
3:ビタミンB2
ビタミンB2は、大玉トマトでは0.02mg、ミニトマトでは0.05mgとなっています。ビタミンB2は水溶性ビタミンです。
ビタミンB2には、脂質の代謝に効果があるとされています。また、肝臓の働きを助けたり、解毒を助けたりしますし、不足すると肌荒れや口内炎の原因になったりします。レバーや牛乳にも多く含まれている成分です。
4:ビタミンC
ビタミンCは、大玉トマトでは15mg、ミニトマトでは32mgとなっています。ビタミンCは水溶性ビタミンです。
ビタミンCには、抗酸化作用があります。ビタミンEと組み合わせることで、参加したビタミンEをもとに戻す効果があるとされています。また、朝からの鉄分の吸収を促進する働きもあるとされています。
水溶性ビタミンは尿などに混じって体外に排出されやすいので、毎日の食事で補給することが必要です。
初回公開日:2018年07月26日
記載されている内容は2018年07月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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