ブラッスリーとは？｜ブラッスリーとビストロとカフェ3つの違い

「ビストロ」は「bistro」と書き、フランス語で「小さな料理店」を意味しています。日本では「居酒屋」と訳されることが多いのですが、居酒屋はもちろん、定食屋、街の食堂といったイメージもあり、いずれにしても、カジュアルで形式張らずにワインや料理が楽しめる飲食店が「ビストロ」です。

フランスでは、「ビストロ」と言えば、テーブル同士の距離が近い飲食店、家族経営のにぎやかな店が主流だと言われています。

ビストロの格付け位置

フランスにおける飲食店の一般的な格付けは「レストラン」→「ビストロ」→「ブラッスリー」→「カフェ」の順番です。「ビストロ」は、ドレスコードが求められる場合もある「レストラン」に次ぐ格付けとなります。

とはいえ、「ビストロ」のクオリティや料金はピンキリです。本場フランスでは、居酒屋感覚でカジュアルに食事を楽しめる飲食店としてとらえられていますが、日本では、超高級な「ビストロ」も存在しています。

３：カフェってどんな店

Bistro Images · Pixabay · Download Fr...

「カフェ」は「cafe」、もともとは「コーヒー」の意味ですが、今ではコーヒーなどを飲ませる飲食店として広く普及しています。特にパリやウィーンのカフェは有名で、文化人の溜まり場として名を馳せた店も少なくありません。

「カフェ」は日本でもお馴染みの存在で、コーヒーなどとともに軽食を出すのは、フランスでも日本でも変わりません。ただ、フランスでは夜になると、ビールやワインを提供する店がほとんどです。

カフェの格付け位置

これまで何度も説明してきましたが、フランスの飲食店の形態を格付けすると、一般的には、コーヒーや軽食を出す「カフェ」は、最下位のランク、もっともカジュアルな飲食店の形態として位置付けられます。

しかし、「ブラッスリー」や「ビストロ」がそうであるように、「カフェ」もまた、格付け位置は曖昧です。一見、とてもカジュアルな飲食店に見えながら、高級店さながらの料理を饗するカフェがあったりもします。

ブラッスリーの料理にチャレンジしてみよう

フランスのビストロやブラッスリーで出される定番料理のレシピ集です。シュークルートやグラタン、ニース風サラダのほか、小粋な前菜やシンプルな煮込み料理までを網羅、何度もリピートしたくなる料理ばかりが紹介されています。

材料もプロセスもとってもシンプル&ナチュラル、チーズや基本のソースについての読物も充実しています。それぞれの料理には、ワンポイントのワインコラムがついているのも嬉しい限りです。

フレンチ店を使い分けよう！

Restaurant Images & Restaurant Stock ...

これまでに何度も触れたように、フランスでは、飲食店の形態にはいくつかの種類があります。境界線や格付けは厳密ではなく、曖昧な部分もあるとはいえ、それぞれに特徴があるのは確かです。そのときの気分や目的に合わせて使い分けましょう。

レストランを使用するとき

「レストラン」は、日本ではかなり広義に使われている言葉ですが、フランスでは、一般的には「ビストロ」より上の格付けとして位置づけられている飲食店です。

「やや高級な料理店」といったイメージですが、実際は、カジュアル店舗もあれば、格式ある店舗の場合もあるため、事前に確認をしておくのが正解です。まずは予約をし、その際、ドレスコードの有無や、子供連れの場合、「年齢制限がないか」などを確認しておくと安心です。

ビストロを使用するとき

日本で言うところの居酒屋の感覚で楽しめるのが「ビストロ」です。フランスでは、家庭的で賑やかな店が多く、日本でも同様「ビストロ」と言えば、「気軽に楽しめるフレンチの店」といったイメージです。

「ビストロ」は、ドレスコードも特になく、カジュアルな服装でOKです。子供の年齢制限などもありませんから、気のおけない仲間や家族などと行く、日常使いの飲食店として、お気に入りを見つけておくと重宝します。

ブラッスリーを使用するとき

「ブラッスリー」は、日本で言えば、一般的な居酒屋よりもさらにカジュアルな大衆居酒屋的な飲食店です。アルコールに合う料理を取り揃えているので、軽い食事とお酒を楽しみたいときに便利です。

仲間と一杯飲みたいとき、ひとりでちょっと飲みたいときなどに、カジュアルな服装でOKなこともあり、気の向くまま、ふらっと気軽に立ち寄ることができます。子供の年齢制限もほぼないと認識していて間違いないでしょう。