正しい布団の干し方・布団を干すメリット・便利な布団干しグッズ
更新日:2020年08月28日
正しい布団の干し方は?
干す時間帯
布団干しの最適な時間は、晴天で午前10時から午後3時ごろです。この時間帯は、気温が上がり始め湿度が下がり、効率的に布団を乾燥できたり、ダニ退治、殺菌ができます。
干す頻度
布団の中の素材によって干す頻度は変わっていきます。
・羽毛布団は、風通しが良い場所で陰干ししましょう。ときどき干すだけで十分です。普段は、窓を開けて風通しを良くしておくだけで十分乾燥します。忙しい方も風通しの良い場所に置いておくだけで良いです。ただ、殺菌効果を得るために月に1〜2回くらい天日干しをしましょう。
・羊毛布団も、羽毛布団と同じく、風通しの良い日陰にときどき干すだけで良いです。または、窓を開けて風通しを良くするだけでも効果的です。そして布団の殺菌のために、月に3〜4回くらい天日干しをしましょう。
・綿布団は、週1~2回くらい干すことをします。綿の布団は湿気がたまりやすいので、しっかりとこまめに干す必要があります。特に肌が当たる面を念入りに干しましょう。ただ、炎天下で長時間干すのは綿が傷んでしまうので控えてください。
干すタイミング
季節によって布団を干すタイミングは変わります。
・夏は午前中に布団を干しましょう。日差しが強く、天日干しによるダニの殺虫力や湿気を取る効果は強いのですが、布団の中の素材を痛めてしまうので、布団を長持ちさせたい人は、午前中に1〜2時間ほど干す程度にとどめましょう。
・冬は晴天でも日差しが弱いので長時間干しても問題ありません。太陽が昇ってから干し始め、太陽が沈む前に布団を取り込みましょう。
干す日の湿度
布団を干すときは、湿度が50%以下の日に干しましょう。湿度が高いと布団を干してもさらっとしたふかふか感が得にくくなります。スマートフォンなどで天気予報をチェックすれば湿度を確認することができます。
湿度の目安としては
・晴天は湿度30%くらい
・曇りは湿度60%くらい
・雨は湿度100%
干す日の天気
晴れの日に布団を干すのがベストですが、空が曇っていても湿度が低ければ布団を干す効果があります。さらに、風が吹いていれば湿気を飛ばすことができるので、曇りの日は湿度や風の程度次第で布団を干すといいでしょう。
逆に、晴れていても雨上がりの日は、まだ湿度が高いので布団を干すのは控えましょう。布団を干すときは雨が上がって1日明けて湿度が下がってから干すと良いです。ただし、炎天下で長時間干していると、バサバサになってしまうので注意しましょう。
布団を干すメリットはたくさん
布団を干すと、布団を「乾燥させる」ことで以下のようなメリットがあります。
・布団がさらっとふっくらする
・臭いがなくなる
・ダニを死滅させたり、繁殖を抑える
・殺菌効果がある
日光に当てながら布団を干すと布団を殺菌できますが、太陽に当たっている面だけしか殺菌効果が得られません。太陽光での殺菌は、30分ほどでも効果があるので、1時間も殺菌すればパーフェクトです。1時間経ったら裏面を干しましょう。ただし、正しい布団の干し方をしないと逆に、布団の寿命を縮めてしまうこともあります。
ケース別上手な布団の干し方とポイントとは?
室内に干す
布団の両面を空気に触れさせ、乾燥させましょう。家にあるイスを2つ用意して、その上に布団を干します。イスが用意できなければテーブルの上に布団を乗せ、両面とも干します。それだけでも布団の湿気をとる効果はあります。そして特に、日当たりの良い場所に干すのがです。イスやテーブルにも干せない方は最低限、布団をめくって裏側を乾燥させましょう。
また、布団乾燥機を使用し、50度以上の温度設定で20分程度乾燥させる事でダニまで死滅させる事ができます。
窓に掛ける
布団が干せそうな大きめの窓があれば、窓のサッシに布団を掛けて干すことができます。窓を開けてしっかりと太陽の光にあてれば、乾燥、殺菌効果が得られます。両面とも干しましょう。
外に干す
広いベランダの場合は、X型に開く、大きい布団干しを利用して一度に4枚の布団を干す事もできます。大きめの布団干しであれば、布団同士がくっつく事もなく、しっかりと陽の光や風にあてる事ができます。ベランダが狭い場合には、1mも場所を取らず干せる、布団干しもあるのでこういったものを利用して干すと便利です。
庭で干す
庭に布団を干すときは、竿や、地べたに置く布団干しを利用します。庭に干すと、砂ぼこりや排気ガスなどが気になるときは、布団を干す専用のカバーなども売られいているので、布団を汚すことなく干すことができます。
マンションでの干し方
ベランダで布団を干せるのであれば、ベランダに掛けたり、布団干しを利用しましょう。
ベランダ干しが禁止の時は
・家にあるイスを2つ用意して、その上に布団を干す
・窓に布団を掛けて干す
・布団乾燥機を使う
などして、室内干しをしましょう。
花粉対策をして干す
布団を干すときの花粉が気になるときは、布団の丸洗いをするか、布団干し袋を利用するかになります。布団の丸洗いはクリーニング業者に出すしかありませんが、ダニの死滅、臭い、シミなどに効果があり、ふわっとした仕上がりになります。
ただ、費用が割高になるので、手軽に干したい時は、布団干し袋を利用すると便利です。布団干し袋はホームセンターやウェブサイトで売られています。布団を袋で包み込み干すことによって、花粉やホコリを防ぐだけでなく、太陽熱で内部が高温になり、ダニ対策にも効果的です。
鳥のふん対策をして干す
鳥のふん対策には布団干し袋か布団干しカバーを利用しましょう。
・布団干し袋は、布団を丸々袋に入れてから干します。
・布団干しカバーは、ベランダや布団干しなどに布団を掛けた上に、カバーを掛け布団を守ります。
これらの袋やカバーはホコリからも布団を守り、通気性もよく布団の乾燥ができ、もし鳥のふんが付いても洗濯機で洗えます。
布団は叩かない方がよい?
布団を叩いてしまうと、布団の生地や中身の中綿、羽毛を傷めてしまうので、叩いてはいけません。布団を叩くと止まらないくらい、たくさんホコリが出ます。叩いてる時に出てくるホコリというのは、ほとんどが中身が壊れて出てきたものなんです。
特に羽毛布団を叩くのは厳禁です。羽毛が壊れて布団の寿命が低下してしまいます。表面のホコリが気になる人は、掃除機をかけるようにして下さい。
便利な布団干しグッズと活用術は?
布団干しシート
布団干し汚れ防止シートは、例えばベランダに布団を干したいけれど、ベランダが汚いときに便利なアイテムです。非常に軽い素材で作られていて扱いやすく、ベランダにシートを掛けたら、固定ボタンが付いていて、風で飛ばされる心配がなく、ずれ落ちも防げます。
さらに、ボタンを留める位置を変えることでシートの長さを調整することもできます。布団が当たる面の素材は不織布で、通気性があり、お布団を干したときに内側が蒸れてしまうことを防いでくれます。
布団干し袋
布団干し袋は、布団を外で干すとき、布団を布団干し袋の中に入れて干すと、袋の中の温度が上り、ダニを死滅させたり除菌効果もあります。そのため、温度が上がりやすいように黒い袋となっています。
太陽光を利用することにより、電気代がかからず節電もできます。夏は、内部温度がかなり高温になるので、湿気取り、ダニの死滅効果大です。また、布団にホコリや花粉が付着することも防いでくれます。
布団干しカバー
布団干しカバーは干した布団の上に掛けるアイテムです。
特殊な素材により、雨、花粉、黄砂などは通しにくく、布団の湿気は通し乾燥すことができる優れた素材で作られています。突然の雨や、花粉や黄砂から布団を守ってくれます。布団がカバーされるので、干しているときに、人の目に付くのも防いでくれます。布団干しカバーにはボタンが付いているので、風で飛ばされることなく安心して外干しができますよ。
スタンド
布団を効率よく干すには、布団の面を太陽に向くようにしなければなりません。ベランダなどに掛けた場合は、どうしても太陽の方に向いている半面しか太陽に当てられません。そんなときは、X型の布団干しスタンドを使用しましょう。布団を2本の竿にまたがるようにナミナミに布団を干せば、スタンドの向きを変えるだけで、布団の面を太陽の方に向けられます。
効率よく、除湿やダニ退治、殺菌ができますよ。
竿
ベランダが狭く床に物が置いてある場合は、物干し竿に吊るして干しましょう。比較的に軽い、羽毛の掛け布団を干すときにです。掛け布団は軽いので、ずれないように上から布団干しはさみで固定しましょう。羽毛の掛け布団は両面干さなくても大丈夫ですよ。
布団はさみ
布団専用のベランダの柵にも使える大きなはさみ。かわいいデザインのものや機能重視なものまで色々な種類があります。選ぶポイントとしては、挟む力の強さや、耐久性の高さを忘れなくチェックしましょう。
すのこ
一般的なすのこではなく、布団専用すのこがあります。
布団専用すのこは布団のサイズで、布団と床の間に空間ができるので、布団の湿気を飛ばすことができます。一般的なすのこはかさばるので収納に一苦労することもありますが、布団専用すのこは、製品により、三つ折りや四つ折りにできたり、ロールのように巻けたりして、簡単に収納できるように工夫されている製品もあります。
掃除機
最近の掃除機は付属で布団専用ノズルというものが付いてきます。布団を太陽に当てて干し、ダニを死滅させた後は布団をパンパンと叩き、ダニを払い落としたくなりますが、布団が傷んでしまうため、代わりに布団を掃除機でしっかりと時間をかけて掃除しましょう。
布団専用ノズルを使うと布団の布は吸い込まずに、けっこうな量のゴミが取れます。アレルゲンを除去できるという報告もありとても効果的です。布団ノズルがついていない掃除機でも、掃除機のメーカー別で、ノズルを単品で買うこともできます。
布団を干せば良いことばかり
布団を干すとなるとスペースが必要、空気の汚染が気になる、と腰が重くなりがちですが、室内でも、スペースがなくても布団の乾燥、除菌、ダニ対策の方法はたくさんあります。効率よく一日の疲れが取れる睡眠ができるように布団を干したり、お手入れをすることは「食べること」のように重要なことです。
初回公開日:2017年12月22日
記載されている内容は2017年12月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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