雑草の種類と特徴|水田/庭/田んぼ/つる性/見分け方
更新日:2020年08月28日
雑草(野草)の種類別特徴について
当たり前のようにどこでも生えている雑草(野草)にも、ちゃんとした名前があります。例えばスミレのようにロマンティックなイメージもありますが、オオイヌノフグリやドクダミ、ヘクソカズラなど残念な名前もあります。そんなタフだけど雑ではない雑草たちの名前と生えやすい場所別の種類・特徴をご紹介します。
生えやすい場所別、雑草の種類
アスファルトの割れ目にも生えているほどタフな雑草ですが、生えやすい場所が決まっています。水田、庭、畑、道端、空き地などによく見ることができる雑草の種類や特徴をごらんください。
水田に生える 1年生雑草
水田に生える雑草は稲の収穫量を減らし、イネの品質を低下させるために害害草と呼ばれている種類もあります。けれど可愛い小さな花を咲かせる雑草もあります。
タイヌビエ
タイヌビエ(田犬稗)は、水田やあぜ、排水溝などに生えて、葉の長さは10~20cm、平たくてなめらかです。葉の縁は白く、基部には白い毛が密に生えます。家畜の飼料に利用されています。
ノビエの種類で若い株はイネによく似ているうえに、イネより先に穂を出してイネの栄養を横取りするため、イネの実(米)の粒が小さくなったり、実の数が減ったりしていました。
現在はイネのハウス栽培や品種改良が進み影響は少なくなってきています。
コナギ
コナギ(小水葱)はミズアオイ科の種類の東南アジア原産の雑草です。池や水田など生えて、ホテイアオイに似たハート型の葉と可愛い花を咲かせます。花は9月から10月頃に咲き、葉の高さよりも高くなりません。
少しでも見かけたら早めに除草しないと水田一面に広がるほどの増殖力があります。東南アジアや日本では昔から食用として扱われていたので、天ぷらやパスタの食材として食べて除草しようという活動もあります。
アゼナ
アゼナ(畔菜)はゴマノハグサ科の種類の広葉雑草です。水田のあぜなどに生え、種で広がり、株になります。花はマメに似た唇型で8~10月に咲きます。
ミズアオイ
ミズアオイ(水葵)はミズアオイ科の種類の広葉雑草です。葉はハート形でコナギよりも大きく、花は葉より高い位置で咲きます。
アメリカアゼナ
アメリカアゼナはゴマノハグサ科の種類の広葉雑草です。アゼナの近親種で北米産の帰化植物です。7月から10月頃まで小さな白い花を咲かせます。在来種アゼナの生息地を徐々に侵略しつつあります。
キカシグサ
初回公開日:2017年12月21日
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