雑草の種類と特徴|水田/庭/田んぼ/つる性/見分け方
更新日:2020年08月28日
ヨモギ
ヨモギ(蓬)は、ハーブやヨモギ粉として食用に栽培されています。野生のヨモギは空き地や道端などで見つけることができますが、極似しているブタクサと、若干似ているトリカブトとの見分けがつきにくいので採取するには注意が必要です。
簡単な見分け方としては葉の裏側を指で触り、草の匂いならブタクサ、ヨモギ餅の匂いならヨモギ、漢方薬臭だったらトリカブトを疑うと良いでしょう。
シロツメクサ
シロツメクサ(白詰草)は空き地や道端などに生えている、マメ科のヨーロッパ原産外来種です。通称はクローバーで、牧草や緑肥として利用されています。春から秋に花が咲き、葉や茎の若いものは山菜として食用になります。
名前の由来は、食器などの輸入品に詰め物として利用されていた雑草が発芽し広がったと伝えられています。
カラスノエンドウ
カラスノエンドウ(烏野豌豆)はマメ科で、ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)とも言い、日当たりの良い公園や庭などに生えています。原産地は地中海で、秋に芽を出し、春には60~150cmほどになります。3月から5月頃に小さな蝶型をした薄紫紅色の花を咲かせます。
若芽や豆は加熱すれば食用にすることができます。さらに生えている土地を肥沃にする働きのある根粒菌を持っているので、空き地に生えていても都合の良い雑草です。よく似た雑草にスズメノエンドウとカスマグサがあります。
北海道に多い雑草
セイヨウタンポポは札幌農学校から広がった外来種といわれています。
エゾタンポポとシコタンタンポポ
エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)は、北海道の平地や山里などに生えて、高さは20~40cmになります。シコタン(色丹)タンポポはネムロ(根室)タンポポとも呼ばれ、大型の海岸性タンポポです。
エゾタンポポは明るい森の中や公園、緑地帯を好みます。一方シコタンタンポポは海岸を好み群生します。そしてセイヨウタンポポは明るい所ならどこでも生えます。北海道でも在来種と外来種の陣地争いが見られます。
沖縄に多い雑草
沖縄の農地、耕地を問わずどこでも見かけるのがタチアワユキセンダングサです。
タチアワユキセンダングサ
タチアワユキセンダングサ(立泡雪栴檀草)はキク科の種類で別名オオバナセンダングサです。通称サシグサと呼ばれているのは、種が服に刺さるからです。
毎年3月から11月に花を咲かせ、良い蜜が取れることから養蜂家には重宝がられ、沖縄産ハチミツとして販売されています。ハーブとしても扱われていて、タチアワユキセンダングサ茶やエキスも販売されています。
つる性の雑草の種類
つる性の雑草で有名なものにヤブカラシ、ヘクソカズラなどがあります。どれも木や草に巻き付いて覆いつくし、放って置くと枯らしてしまいます。
でもつる性の雑草は地味な木を花の時期だけクリスマスツリーの飾りのようにキレイな花で飾り立てることがあります。
ヤブガラシ
ヤブガラシ(藪枯)はブドウ科の種類で、つるの先が何かに当たっただけで何でも巻き付きます。別名ビンボウカズラといい、庭にヤブガラシがはびこっても取ることができないのは貧乏だからという意味なのでしょう。
6月から8月に咲くピンクやオレンジのヤブガラシの花には蜜があり、ハチやアリ、コガネムシなどを惹きつけます。
初回公開日:2017年12月21日
記載されている内容は2017年12月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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