雑草の種類と特徴|水田/庭/田んぼ/つる性/見分け方
更新日:2020年08月28日
キカシグサはミソハギ科の種類の広葉雑草です。水中で発芽して、葉には光沢があり厚みがあります。ロターラ・インディカという名前で水草として栽培、販売されています。
ミゾハコベ
ミゾハコベはミゾハコベ科の種類の広葉雑草です。水没した所では長く伸び、刈り取った後の水田で実を付けます。
水田に生える 多年生雑草
多年生雑草は、冬などに枯れた後も球根や土中の根、種などで毎年同時期に生えてくるもので、除草する対象としては一度で済まない厄介な雑草です。
クログワイ
クログワイ(黒慈姑)はカヤツリグサ科の種類の雑草です。池や沼、溝に生え、塊茎(根が肥大化したもの)で増えていきます。中空の太めの茎で、40~70㎝の高さになります。オオクログワイの塊茎は中華の食材になっています。
イヌホタルイ
イヌホタルイはカヤツリグサ科です。湿った休耕田(水田を休んでいる)などに見られる雑草です。茎は20~70㎝の高さに伸びて、茎に直接、小穂(花弁が無く、オシベやメシベだけがそこから出る)が付いており卵型をしています。
本来は多年生の分類で温暖地では株で越冬しますが、そのほかの地では種によって越冬します。種の寿命が10~20年と長いため、完全に除草するのが難しい種類です。
ミズガヤツリ
ミズガヤツリ(水蚊帳吊)はカヤツリグサ科です。日当たりのいい休耕田などに生えます。
稈(中空の茎)は50cmから1mになります。茎は三角形の断面で、葉は平らで少し太くなめらかで、根元部分が筒状に茎の部分を包み込んでいる形をしています。茎の基部分から枝分かれした先に新しい芽を出してそのまま冬を越して、地下茎を伸ばして株になり増えていきます。
イネを植えるために代かきをしたあと、地表に出てきたミズカヤツリの地下茎から発芽します。8月から10月に花が咲きます。
シズイ
シズイもカヤツリグサ科です。1つの塊茎から50から2000個の塊茎ができ、地表0㎝から20㎝でも発芽します。
東北地方では水田の強害草として取り上げられていますが、近畿レッドデータブックカテゴリーでは絶滅危惧種Aの扱いになっています。休耕田やため池、湿地などを好み、近畿地方ではまれな雑草になっています。
コウキヤガラ
コウキヤガラ(小浮き矢柄)はカヤツリグサ科です。海岸に近い湿地や水路などにも生えます。
葉は直立で葉先は内側に向きます。ランナーから塊茎ができ、3月には1度に2~4個の芽を出します。開花期は1mほどに成長し、イネ刈りの頃には枯れています。
セリ
セリ(芹)は湿地や休耕田などに生え、春の七草の1つです。春先の若い茎や根を食用として山菜や薬用に利用されています。けれど水田などに生えた野生のセリは雑草扱いです。
野生のセリを採る時にはドクゼリと間違わないように注意が必要です。見分け方には、セリは春頃の背丈が10cmから30cmなのに対し、ドクゼリは1mを超えるものがあります。またセリは特有の香りがあります。そしてドクゼリの根にはタケノコのような太い地下茎があります。
庭や空き地・畑
初回公開日:2017年12月21日
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