Search

検索したいワードを入力してください

2017年08月31日

妊婦もシートベルトは必要?道路交通法の着用免除など

妊娠中の運転は注意力が散漫になりやすいと言われています。つわりのときなどは、シートベルトをするには憂鬱かもしれません。でももし交通事故にあってしまったら?自分と可愛い赤ちゃんのために、シートベルトと上手く付き合いながら、安全なマタニティライフを過ごしましょう。

妊婦もシートベルトは必要?道路交通法の着用免除など

妊婦でもシートベルトはつけるべき?

妊婦もシートベルトは必要?道路交通法の着用免除など

辛かったつわりも終わり安定期に入れば、最近流行りのマタ旅などで、気晴らしに少し遠出をする妊婦さんもいるでしょう。その他にも、入院準備のための買い物をしたり、里帰り出産をする場合にも、自動車に乗る方もいると思います。それ以前に毎日車通勤だという妊婦さんもいますよね。日に日に大きくなるお腹にシートベルトはどうするべきか、いろいろな観点で調べてみました。

道路交通法の着用免除がある?

妊婦さんはシートベルトの着用を免除されると聞いたことがあるかもしれません。道路交通法では過去に「負傷、疾病もしくは傷害のためまたは妊娠中であることにより座席ベルトを装着することが療養上または健康保持上適当でない者が自動車を運転するとき」はシートベルトの装着義務を免除される、となっていました。1970年代の自動車のシートベルトは腰ベルト一本の二点固定式ベルトしかありませんでしたので、これを妊婦さんが装着すると大変危険だったためだと考えられます。

現在では腰ベルトに肩ベルトを加えた三点固定式ベルトが一般的ですし、エアバックも普及したことから、むしろシートベルトを装着していないことによる危険性のほうを重要視する必要があります。2008年になって「疾病のため座席ベルトを装着することが療養上適当でない者が自動車を運転するとき、緊急自動車の運転者が当該緊急自動車を運転するとき、その他政令で定めるやむを得ない理由があるときは、この限りでない」という表現へ変わり、警察庁も妊婦さんのシートベルト装着を推奨するようになりました。

多胎妊娠や出血などで座ること自体が困難な妊婦さんの場合や、シートベルトをしてはならないとする医師の診断があれば免除される可能性がありますが、特例だと考えたほうがいいです。特にご年配の方で、妊婦さんはシートベルトを付けなくてもいいと言われることがあれば、現在は違うということを伝えましょう。

シートベルト非装着の危険性を改めて考える

シートベルト非装着で交通事故を起こした場合、まず一つ目として車内で全身を強打する可能性があります。時速60kmで走行していた場合、高さ14mの高さから落ちたのと同じ衝撃を受けます。二つ目は車外に投げ出される危険性です。アスファルトに叩きつけられたり、後続車にひかれる可能性があります。

三つ目は同乗者への被害です。特に後席にいた場合、体が前方へ投げ出されたことにより、前席の人がエアバックと座席に挟まれたりして非常に危険です。また、同乗者同士の衝突も考えられます。シートベルト非装着の場合の致死率は、シートベルトをしていた場合と比べると、実に14.5倍にもなります。

それだけでなく、シートベルト非装着による被害の拡大は被害者の過失として扱われるため、損害賠償の面でも十分な補償が受けられない可能性もあります。

妊婦の交通事故

少し怖い話にはなりますが、妊婦さんの交通事故者は年間1〜7万人で、数千人〜1万人の赤ちゃんが早産もしくは流産し、約40人程度の妊婦さんが死亡するという試算もあります。赤ちゃんの死亡の原因としては、50〜70%が胎盤剥離、20%〜40%が妊婦さんの重篤な状態もしくは死亡、10%が以下は子宮破裂によるものです。

妊婦ダミーによる衝突実験からも、シートベルトをすることによって子宮内圧上昇を抑えることができることが確認されています。妊婦さんのためにも、おなかの赤ちゃんのためにも、シートベルトは重要です。おなかの目立たない妊娠初期からでも意識するといいでしょう。

妊婦さんの運転は特に注意力が散漫になりやすく、つわりで具合が悪くなったりと、通常よりも危険です。なおかつ、せり出したおなかがハンドルと近くなります。長時間の運転は避けましょう。

妊娠時の正しいシートベルトの付け方

妊婦さんであっても、交通事故などの際の赤ちゃんへの影響を少なくするために、正しくシートベルトを着用する必要があります。腰ベルトのみの着用は行わず、腰ベルトと肩ベルトを共に着用し、大きくなったおなかを横切らないようにシートベルトを着用します。旧車に乗っていて、腰ベルトのみしかない場合には乗車を見合わせるべきです。前述したとおり、交通事故にあった場合、おなかのみに衝撃がかかり大変危険です。

妊婦さんの正しいシートベルトの着用方法は、まずシートを倒しすぎないようにしてから深く腰掛けます。次に肩ベルトは胸の間を通して腹部の側面を通すことです。そして腰ベルトは腹部のふくらみを避けて、腰骨のできるだけ低い位置を通します。最後は妊婦さんに限らないことですが、肩ベルトが首にかからないようにします。

交通事故にあった場合、シートベルトで怪我をしないためです。さらにシートベルトのバックルがきちんとハマっているかどうか確認し、ベルトのよじれやたるみにも気をつけましょう。
妊婦さんが運転する場合には、ハンドルがおなかに近くになりすぎないように、座席位置も調整します。

妊婦のシートベルトにお役立ちのグッズ

前述の着用方法を実践しても、多少なりともおなかにかかる部分は出てきます。妊婦さんのお腹を守るとともに、不安を解消するグッズを集めてみました。

マタニティー補助ベルト

マタニティー補助ベルトは、シートベルトをおなかにかからないようにする補助具です。パンプベルトと呼ばれる場合もあり、大きく分けて2つのパターンがあります。1つ目は股の間にシートベルトを固定して、右の太ももと左の太ももそれぞれにシートベルトがかかるようにしたものです。交通事故にあってもお腹にシートベルトがお腹にかかることはまずない構造になっており安心ですが、スカートを履いている場合は、構造上装着するのが難しいです。代表的なものにタミーシールドがあります。

2つ目が、腰の両脇に左右2箇所にそれぞれシートベルトを固定して通常よりも余裕を持たせ、両太ももにまとめてシートベルトがかかるようにできるものです。前者よりも安価で軽量なものが多く、日本育児のマタニティーシートベルトが人気です。どちらも座席に装着して使い、どの座席でも取り付けられ、不要になれば取り外しできます。妊娠中だけでなく、帝王切開をした場合には、手術の傷をまたがずに済むため、産後も役に立ちます。

マタニティー補助ベルトはレンタルもありますが、相場として月に1000円〜2000円ほどかかります。使用メーカーにもよりますが、おなかの大きい間ずっと使うのなら、購入した方がお得です。滅多に車に乗らないけれど、里帰りのときだけに使うなどの場合は、レンタルも視野に入れるといいでしょう。

延長シートベルト

延長シートベルトは、その名の通りシートベルトを延長するものです。シートベルトエクステンダーという名称のものもあります。かさばる服装をする必要のある方や元々体の大きな方、多胎妊娠の妊婦さんなどで、シートベルトの長さが足りない場合に活躍します。妊婦さんだけでなく、チャイルドシートを取り付けやすくしたり、子供がひとりでシートベルトをとりつけをする練習にいいです。シートベルトが延長されることで、バックルまでの距離が短くなり、手が届きやすくなるからです。

シートベルトパッド

シートベルトパッドがあれば、シートベルトが首にかかる場合の負担も軽減できます。つわりなどで胸元などの締め付けが気になる場合にも便利です。Amerzamや槌屋ヤックなどから発売されています。

シートベルトクリップ

シートベルトにクリップをつけて固定し、体の締め付けを軽減します。槌屋ヤックのものであれば、交通事故にあった場合には、シートベルトが正しく作動するようになっています。ただし付け方やメーカーによっては、シートベルトが働かない可能性もあるため、使用する場合は慎重に付けましょう。

シートベルトの着用を

いかがでしたでしょうか。妊娠中でも、いや妊娠中こそシートベルト着用の重要性が高いことがお分かりいただけたと思います。面倒だと思っても、忘れないようにしてください。妊婦さんご自身の安全と、おなかの赤ちゃんの安全を守りましょう。

Related