ゼラチンが固まらない理由と対処法|再加熱/冷蔵庫/果物
更新日:2020年02月12日
沸騰が原因の場合
どんなゼラチンにも共通して言えることですが、通常ゼラチンをふやかす際の温度は50~60℃の溶液とされています。そのため、ゼラチンをふやかす溶液が沸騰しないように注意する必要があるでしょう。うっかり沸騰させてしまった溶液でゼラチンをふやかしてしまうとゼリー液が固まらない原因になってしまいます。
電子レンジでゼラチンをふやかすこともできますが、温度調節がしっかり行えない電子レンジでの加熱は沸騰させてしまうことも考えられます。できるだけ湯煎を利用してふやかすようにしましょう。これは逆にも言えることで、あまりにも溶液や材料が冷たいと固まるものも固まらなくなってしまいます。そんな時は50度前後にゼラチンを加熱して溶かしてから使用するのをおすすめします。
カルピスも固まらない原因に?
ゼリー液が固まらない原因はジュースにもあります。カルピスを含む市販されているジュースでゼリーを作る場合は、一度沸騰直前まで加熱してから使うようにしましょう。
酵素は分解して固まらない原因を作る?
上記でフルーツの入れすぎはゼリー液が固まらない原因となることをご紹介しました。これはフルーツに含まれる豊富な酵素が原因となっています。中でも南国果実と言われるパイナップルやパパイヤ、キウイやパッションフルーツなどは酵素が豊富に含まれています。そのため、生のまま使用してしまうとゼラチンが分解されてしまって固まらなくなってしまうのです。
こういった酵素を含むフルーツを使用する場合は、缶詰を使用するか、加熱するなど手を加えてから取り入れるようにしましょう。これはジュースも同様に言えることです。
温度も気を付けなければならない?
先述したようにゼラチンは一定の条件下で固まるようにできています。それは温度にも言えることです。ゼリー液を固めるのであれば10度以下の環境に保管するようにしましょう。やはり冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。
ゼラチンが固まらない原因になる果物
上記でご紹介したように、ゼラチンが固まらない原因になるのは環境だけでなく使用するフルーツも大きく影響することが分かります。ここではその果実について具体的に解説していきましょう。
レモン・パイナップル・キウイなど酵素を多く含む果実
先述したように、パイナップルやキウイ、パッションフルーツを含む南国果実やレモンなどは酵素がふんだんに含まれています。そのため、ゼラチンを分解してしまいどうしてもうまく固まってくれません。もしこれらのフルーツを使用するのであれば一度過熱するのは必須だと考えた方が良いでしょう。固まったとしても緩くなってしまうので注意が必要です。
いちご・オレンジ・グレープフルーツなど酸度やペクチンが高い果実
ゼラチンが固まらない原因となるのは酵素を多くふくむフルーツだけではありません。いちごやオレンジ、グレープフルーツといった酸度の高いものやペクチンを多く含むフルーツも固まらない原因になってしまいます。この場合は、あえて缶詰を使うか、砂糖と水を入れて軽く加熱してから使用するのをおすすめします。
時間をかければ固まる可能性もある
上記でご紹介したフルーツはやはり固まらない原因とはなりますが、時間をかけて冷蔵庫で冷やせばしっかり固まってくれることもあります。そのため、すぐにゼラチンを追加するのではなく一晩冷蔵庫で増やすというのは様子を見るという意味でも大事なことなのです。
ゼラチンが固まらない時に必要な時間
通常ゼラチンが固まるには冷蔵庫、もしくは10度以下の環境に2時間程度おいていることが条件となります。しかし、それでも固まらない場合は先述したように一晩は様子をみてみるのが良いでしょう。ゼラチンが固まらないときは一晩を目安に待ちます。固まらないものに何時間も費やしたってせっかくの時間が無駄になってしまうので、一晩を過ぎた場合はゼリー液を加熱し、ふやかしたゼラチンを追加して様子を見ることをおすすめします。
初回公開日:2017年12月22日
記載されている内容は2017年12月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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