ほうれん草の旬の時期・栄養価・レシピ・小松菜との違い
更新日:2020年08月28日
ほうれん草の旬の時期
ほうれん草は、ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属の野菜です。原産地は中央アジアから西アジア、カスピ海南西部近辺と考えられていますが、野生のものは発見されていないので、特定はされていません。
ほうれん草が初めて栽培されたのはアジア、おそらく現在のイランであるペルシャ地方であると言われています。ヨーロッパへはアラブ諸国から広まり、東アジアにはシルクロードを通って渡来し、中国には7世紀頃、日本には江戸時代初期(17世紀)頃に伝わったとされています。
現代では農業技術の発達・発展により、どの野菜も一年中新鮮なものを食べられるようになり、旬の時期がいつだかわかりにくくなってきました。旬の野菜は、新鮮で栄養価が非常に高く、安価で手に入れることができます。また、旬の野菜にはその時期に体が必要とする栄養がたっぷりと含まれており、そのため食べると美味しいと感じられます。
ほうれん草の旬はいつ?
ほうれん草の原産国と言われるペルシャ地方は、東京とほぼ同様の気温変化をし、東京よりも夏は+3℃ほど暑く、冬はー3℃ほど寒いところです。ほうれん草は冷涼な気候を好み、寒さに強い野菜なので、その旬は11月〜1月頃が旬となります。
ほうれん草が旬の季節は?
ほうれん草の旬の時期は、前述したとおり11月〜2月頃です。したがって、ほうれん草が旬の季節は晩秋から冬にかけてということになります。
冬場によく見かけるほうれん草に「ちぢみほうれん草」というものがあります。ちぢみほうれん草は品種名ではなく栽培方法によるもので、葉がしわしわに縮んで肉厚で、普通のほうれん草よりも甘味と旨味が強いのが特徴です。このほうれん草の旬は、12月〜2月の冬の最も寒い時期となります。
旬のほうれん草の栄養価
ほうれん草は、栄養価の高い緑黄色野菜として知られており、便秘改善やデトックス、美肌、貧血予防、アンチエイジング、生活習慣病予防、冷え性・むくみ軽減、骨や歯の強化、免疫力向上などの効果・効能が期待されます。
低温に強いほうれん草は、霜に触れると甘みが増します。また、旬の時期に収穫されたほうれん草は、夏採りのものよりもえぐみの原因となるシュウ酸の含有量が少ないのが特徴です。
それでは、旬のほうれん草に含まれている主な栄養素をご紹介します。
βカロテン
βカロテンは、視力の低下を防いだり、粘膜を健康に保って、口や鼻、のど、肺、胃腸の健康を維持したり、美肌を保持したりする効果があります。また、ベータカロテンの持つ抗酸化作用には、ガンの要因となる遺伝子の損傷を防ぐ効果があり、ガンの予防や抑制の効果が期待できます。
100gのほうれん草を食べることで、1日に必要なβカロテンの1/3の量を摂取することが可能です。
ビタミンC
水溶性ビタミンであるビタミンCは、皮膚や粘膜、骨、血管に必要なコラーゲンの生成を促進し、シミや肌荒れ、ニキビといった肌トラブルを予防したり、鉄分の吸収を高めたり、傷の治りを早めたりする作用があります。また、免疫力向上の効果があるので、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防、生活習慣病の予防も期待されます。
旬のほうれん草は、夏場に収穫されたものと比較すると、ビタミンCの含有量がなんと3倍にもなります。
鉄分
誰もが聞いたことのあるほうれん草の代表的な栄養素と言えば鉄分でしょう。鉄分は貧血を予防するだけではなく、疲労回復や免疫力向上などの効果もあります。
また、鉄分は酸素と結びついて、体の隅々まで酸素を運搬する赤血球中のヘモグロビンの成分となります。ヘモグロビンはの寿命は120日なので、きちんと鉄分を摂取しないとヘモグロビンが不足し、体が酸素不足に陥ってさまざまな支障をきたすようになります。
ほうれん草を100g食べると、1日に必要な鉄分の1/3の量を摂取することができます。
カリウム
カリウムには、過剰な塩分を体外に排出する作用があります。血圧を下げたり、むくみを解消する効果もあります。
ほうれん草には上記に挙げた栄養素の他に、ビタミンB群であるビタミンB1やビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、葉酸、それからマグネシウム、亜鉛、マンガンなどのミネラルも豊富に含まれています。
ほうれん草の栄養成分(100gあたり)
ほうれん草100gあたりには、それぞれの栄養がどのくらい入っているのでしょうか。成分表を見てみましょう。
初回公開日:2018年01月27日
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