アボカドの変色を防ぐ方法8選|アボカドが変色する原因
更新日:2022年04月11日
アボカドが変色する原因
アボカドを買ったことがある人なら、皮を剥くまでは、ちょうど良い食べ頃になるまでに数日かかるのに、いったん皮を剥いたら黄緑色の綺麗な実は、驚くべき速さで茶色く変色することをご存知でしょう。
アボカドが変色するには、化学的なプロセスがあります。ここで、おおまかな理屈を理解しておきましょう。
空気に触れることでメラニン色素が作られる
アボガドは、ポリフェノールと呼ばれる化合物を含んでいるのですが、この化合物は酸素に触れると、ポリフェノールオキシダーゼという酵素の助けを借りてメラニン色素を生成し、酸化してしまいます。
人間の肌もメラニン色素が多いほど黒くなるのと同じで、植物もメラニン色素が生成されると、黒ずむ原因となります。
酸素に触れることが変色の条件なので、皮を剥かなくても、アボカドに傷があれば、その部分から変色が始まります。
アボカドの変色を防ぐ方法8選
皮を剥いて何日も放置したアボカドは処分したほうがよいですが、皮を剥いて切ったばかりのアボカドが黒ずんでしまっても特に体に害はないので、食べる分には問題はありません。
とは言うものの、やはり食べ物の見た目が損なわれると食欲が減退してしまいます。なるべくなら綺麗な色のままでアボカドを食卓に出せるようにするには、どんな方法があるでしょうか。ここではアボカドの変色を防ぐ8つの方法をご紹介します。
方法1:レモン汁をかける
レモン汁の中には、変色プロセスを劇的に遅くする強力な抗酸化物質であるクエン酸が含まれています。従って、同じ柑橘系のライムジュースでも同じ効果があります。ワカモレのレシピにも、たいていライムジュースが含まれています。
切ったアボカドの上に少量の新鮮なレモンジュースを絞るだけで、変色を抑えることができます。ただし何日も変色しないわけではありません。少なくとも1日程度と覚えておいてください。
方法2:酢をかける
酢には防腐・静菌効果がありますが、それと同時に酸化酵素の働きを阻害する効果があります。アボカドに限らず、いろんな野菜をお酢の入った水に浸けておくだけで酸化や変色を防ぐことができます。
酢の臭いが気になる人にはあまりお勧めはできませんが、アボカドの保存に使う場合は、アボカドの表面に薄く酢を塗っておきましょう。
方法3:オリーブオイルを塗る
オリーブオイルには何種類もの抗酸化物質が含まれています。抗酸化物質とは、酸化を防いでくれる物質のことです。
半分に切ったアボカドの実の上に、無味のオリーブオイルを薄く塗ってラップなどにぴっちりと包み、冷蔵庫で保存しましょう。アボカドの実と空気の間に層ができて酸化を減少させることができます。
方法4:玉ねぎといっしょに保存する
玉ねぎや赤玉ねぎも、アボカドの変色を抑える効果があります。玉ねぎを切ると涙が出ますが、玉ねぎが硫化アリルという物質を含んでいて、切ると硫化アリルが放出されるためです。硫化アリルには、食べ物の酸化を防ぐ働きがあります。
玉ねぎは必ず切った状態にして、アボカドといっしょに密閉容器に入れたり、アボカドの下に敷くようにして保存します。これは、ワカモレにも玉ねぎが入っていることが多い理由です。
初回公開日:2018年10月30日
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