男性・女性別の結婚前の結婚資金の貯金は平均金額いくら?
更新日:2022年04月11日
最近は結婚してすぐに新婚旅行へは行かず、旅行費用の安い時期や2人の休暇の取りやすい時期にずらして行くという人たちも多いようです。結婚資金に余裕のない人たちも、結婚して貯金をしてからという選択があるかもしれません。
新居にかかる費用も
親のところに二世帯住宅などで入る人もいるでしょうが、最初は2人で独立して住む新婚さんが多いのではないでしょうか。例えば2LDKの住居に入るとすると、家賃約12万円と敷金礼金が3ヵ月分で約40万円で合わせて50万円ほどが最初からかかります。
引越し代は2人合わせれば安くても10万円はかかるでしょうし、家具とか家電製品の購入にも20~40万円程度は必要かもしれません。ただ、それまで1人暮らしをしていた場合などは使っていたものを利用できるので多少は安くあげられるでしょう。また、引越しも友人などに手伝ってもらって出来るだけ安く済ませる工夫も考えてみましょう。
結婚に必要な総費用は?
親や親族からの支援は?
結婚に関わる各項目の費用をみてみましたが、合計すると大きな金額で2人の貯金でまかなえるのか不安になりますね。そんな中で親や親族などからの支援があると助かります。
ゼクシィの2015年調査によると、結納から挙式、披露宴、新婚旅行までの費用に対して親・親族からの援助があった人の比率は75%で、平均金額は191.4万円という結果です。挙式と披露宴の費用の援助があった人は71%で、平均が168.5万円だそうです。親や親族からの援助の約90%が挙式と披露宴のためということが分かります。
●結婚費用(結納、挙式、披露宴・披露パーティ、二次会、新婚旅行)に対する親・親族からの援助の有無を尋ねたところ、援助が「あった」人は75%であった。
出典: http://bridal-souken.net/data/trend2015/XY_MT15_report_06... | http://bridal-souken.net/data/trend2015/XY_MT15_report_06...
●結婚費用に対する親・親族からの援助があった人に対して、援助の総額を尋ねたところ、「100~200万円未満」が36%で最も高く、「200~300万円未満」が25%、「100万円未満」が18%で続く。平均は191.4万円となった。
●挙式、披露宴・披露パーティの費用としての親・親族からの援助の有無を尋ねたところ、援助が「あった」人は71%であった。
●挙式、披露宴・披露パーティの費用として親・親族からの援助があった人に対して、援助の総額を尋ねたところ、「100~200万円未満」が39%で最も高く、「200~300万円未満」が25%、「100万円未満」が22%で続く。平均は168.5万円となった。
結婚式・披露宴の収支は?
結婚式・披露宴では招待客からご祝儀がいただけますね。披露宴には50~100人ほどを招待するのが一般的といわれていますが、例えば80人として計算してみましょう。
80名のうち30名がご夫婦の場合、ご祝儀相場は1組5万円とされていますので75万円になります。残りのうち40名のご祝儀が3万円として120万円、10名が2万円として20万円、合わせて215万円になります。
ゼクシィの2015年調査では披露宴のご祝儀額の総額は平均で223.7万円とされていて、披露宴代のかなりの部分をカバーできるようです。どの程度の披露宴を行なうか、招待客を何人にするかなどによって、結婚式・披露宴の費用は変わりますので2人でよく考えて決めましょう。
●ご祝儀の総額を尋ねたところ、「200~250万円未満」が20%で最も高く、次いで「250~300万円未満」が18%、「300~350万円未満」が15%、「150~200万円未満」が13%で続く。平均は223.7万円となった。
出典: http://bridal-souken.net/data/trend2015/XY_MT15_report_06... | http://bridal-souken.net/data/trend2015/XY_MT15_report_06...
結婚費用の総額は?
いろいろな結婚のイベントで必要になる費用ですが、親や親族からの援助、披露宴でのご祝儀など収入になるものもあります。最終的に結婚に関する費用はいくら必要なのか、平均値で見てみましょう。
ゼクシィの2015年調査によると、結納から結婚式、披露宴、新婚旅行までに必要な費用は平均で482.2万円になっています。親などからの援助の平均が191.4万円、披露宴でのご祝儀の平均が223.7万円ですから、これらを差し引きすると結婚費用の総額は482.2-191.4-223.7なので67.1万円となります。これに新居に関する費用を100万円としても170万円あれば結婚費用総額をまかなえることになります。
●結納・婚約から新婚旅行までにかかった費用の総額の平均(推計値)は482.2万円となった。
出典: http://bridal-souken.net/data/trend2015/XY_MT15_report_06... | http://bridal-souken.net/data/trend2015/XY_MT15_report_06...
ただ、これはあくまでもいろいろな費用を平均値で計算した金額なので、誰もがこうなるという金額ではありません。特に親などからの援助については期待しないで計画したほうが良いと思います。結婚して貯金がゼロになってしまうのも困りますので最低でも50~100万円の貯金は残しておきたいところです。そう考えると、結婚前の男女のそれぞれの貯蓄額平均が200~300万円というのは極めて妥当な貯金額のように思えます。
貯金がない男・女でも結婚できる?
貯金がない男・女でも結婚できるか?という疑問に対して「No」とは言えませんね。結婚といっても、ここまで紹介してきた結納とか結婚式などのイベントを行なわなければならないということではないからです。入籍だけして結婚式や新婚旅行は余裕ができたらというカップルも珍しくはありません。
ブライダルローンで結婚式だけでもという方法もありますが、貯金もなく新婚早々からローンに追われるというのも考えものです。結婚しても、いつケガや病気になってお金が必要になるか分かりません。少しずつでもまず貯金をして、いざという時のために備える必要があるでしょう。病気や災害などの時を考えて、とりあえず夫婦で100万円を目標に貯金することをします。
男女別の結婚年齢は?
結婚に関する費用やそれに備えての貯金の額などをみてきましたが、そもそも何歳くらいで結婚するのでしょうか。厚生労働省の人口動態調査2015年のデータでは、男性は全国平均で31.1歳、年齢が高いほうでは1位が東京の32.4歳、2位神奈川31.9歳となっています。年齢が低いほうでは47位の宮崎が29.9歳、46位が山口の30.1歳で、東京とは2.5歳の差があります。女性は全国平均で29.4歳、やはり東京が最も年齢が高く30.5歳、低いほうでは山口、福島が28.6となっています。
結婚して第一子出産時の父親の年齢は全国平均で32.7歳、母親は30.7歳となっています。つまり結婚して1年半程度で第一子の赤ちゃん誕生ということになりますね。
ですから、結婚で貯金を全部使い果たしてしまったなんていうことでは結婚早々から心配でたまりません。しっかりとした貯金の計画をたてて新生活に臨みましょう。
初回公開日:2017年08月28日
記載されている内容は2017年08月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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