鏡餅の飾り方と飾る時期をご紹介|それぞれの飾りには意味がある
更新日:2022年04月11日
鏡餅の意味
お正月になると鏡餅を飾ることが多いので、この時期になるとスーパーなどで鏡餅がたくさん売られています。
鏡餅は、丸いお餅を2段に重ね合わせて、上にみかんを置くのが定番ですが、どうして鏡餅というのか、そしてなぜ飾るのかご存知でしょうか。
お正月は、年神様をお迎えする行事で、鏡餅は年神様えのお供え物となります。丸く重ねるのには、重ね重ね丸い年になるよう願いが込められているためです。
鏡餅の鏡とは
鏡餅に鏡の文字が使われているのは、三種の神器のひとつである昔の銅鏡に似ていることから、鏡餅となりました。
現在の鏡は、四角いモノがほとんどですが、昔の鏡は丸く特別な霊力を持つ神具として使用されていました。
鏡は、魂を表す神器のひとつであり、年神様をお迎えする依り代として、鏡餅をご神体とあらわして祀ります。
鏡餅の飾り方
鏡餅の飾り方は、地域や家庭により違いはありますが、基本的に丸いお餅を2重に重ねて飾るのが基本です。
三方と呼ばれる折敷(角盆)の上に半紙や裏白、ゆずり葉、そして橙を使って飾りつけをしますが、昆布だったり伊勢エビだったりと、飾り付けの方法は色々で、縁起物で飾ることには違いはありません。
そこで、鏡餅にはどのような飾りつけがあるのか、基本的な方法をみていきます。
鏡餅の並べ方
鏡餅の並べ方には、地域ごとに違いがあり、鏡餅も石川県のように紅白に着色した鏡餅を使用するところや、砂糖を使い餅の代わりにかたどったりと、鏡餅にはいろんなタイプがあります。
並べ方の基本としては、三方に半紙を敷き、その上に裏白、ゆずり葉を載せて鏡餅を重ねておきます。地域によっては串柿や昆布、干しスルメを飾り付けるところもあります。
1:半紙
鏡餅の下には、白い紙が置かれていますがそれが半紙です。真っ白な半紙を使うこともありますが、一般的には半紙の縁を紅色で縁取った半紙を使います。
紅色で縁取った半紙を四方紅といい、「天地四方を拝し災いを払い、一年の繁栄を祈願する」意味があります。
四方紅がなければ、普段使っている半紙を正方形に切り、三方の正面に角が出るように敷きます。
2:裏白
鏡餅の下に、葉っぱが敷かれていますが、それが裏白というシダ科の植物の葉です。表が緑色で裏が白いことから裏白と呼ばれています。
裏白の葉は左右対称なことから、夫婦円満ともいわれ、葉の裏が白いので心に裏表がない「清廉潔白(せいれん潔白)」を表しているといわれています。
飾る場所は、鏡餅と四方紅の間に挟むように裏白の裏側を上にして飾ります。そうすることで心に裏がない意味を表すことができます。
3:ゆずり葉
ゆずり葉は、新しい葉っぱが出てから古い葉が落ちる習性があるので、代々家系が続く子孫繁栄の縁起物として使用する地域があります。
ゆずり葉を飾る場所は、地域ごとに違いがあり、裏白の代わりにゆずり葉を使う地域や、裏白と餅の間にゆずり葉を挟んで飾る場所があります。
ゆずり葉は、本州の福島より以西の暖地に自生する植物なので、寒冷地で自然のゆずり葉を手に入れるのは困難なので、裏白のみ使われています。
4:餅
初回公開日:2018年12月11日
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