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40代の貯金額の中央値・平均貯金額|独身/夫婦/専業主婦/シングルマザー

更新日:2022年04月11日

40代は収入が増える一方でマイホームを購入したり子供の教育費が嵩んで何かと出費も多い年代です。そんな40代の貯金額はいったいどれくらいでしょうか。この記事では気になる40代の貯金額について世帯の形態別や貯金額別に平均値や中央値をご紹介します。

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40代夫婦の貯金額はどうでしょうか。まず平成28年に行われた厚生労働省の国民生活基礎調査によると40〜49歳の平均年収は671万円でした。そこで全国消費実態調査の中から年収帯が600〜700万円の世帯の貯蓄額を見て行きます。

家族構成が夫婦のみの世帯では貯蓄額の平均値が約1510万円、負債が474万円となっており貯蓄額が負債を大きく上回る結果でした。また、夫婦のみの世帯の貯金の内訳を見ると有価証券や定期性貯金が多い他、年金型貯蓄の割合も多くなっています。

このように40代の夫婦のみの世帯の貯蓄額は子どもがいる世帯も含めた貯蓄額の平均(939万円)よりもかなり大きな額となっています。また、教育資金が不要な分、40代で既に老後の資金の準備も始めることができているのが特徴的です。

専業主婦

2014年にマネーフォワードが行った夫婦のお金実態調査によると40代前半の専業主婦の割合は子どものいない世帯で14%、40代後半では25%となっています。また子どもがいる世帯では40代前半で37%、40代後半では35%となっており子どものいる世帯の方が専業主婦の割合が多くなっています。

専業主婦のいる家庭の貯金額については40代だけではなく全体の数字にはなりますが、平均値が1073万円で中央値は375万円となっています。共働き夫婦の平均が809万円で中央値が315万円なので専業主婦がいる家庭の貯金額の方が共働き家庭よりも高いことがわかります。

また貯金額ごとの割合については貯金ゼロの世帯が29%、100〜200万円が3.6%、1000〜1500万円が8.4%、3000万円以上が8.9%となっています。この割合から見ても、専業主婦の家庭は貯金が多めであることが伺えます。

シングルマザー

家計調査報告の中から母と18歳未満の子供のみの世帯の貯金額の平均を見ると668万円、負債の平均額は272万円となっています。総務省統計研修所の発表したシングル・マザーの最近の状況(2010年)によると40代のシングルマザーはシングルマザー全体の約41%を占めていますので、おそらく40代のみの貯金額も大体この辺りの金額だと予想できます。

一方、全国消費実態調査を参考にシングルマザーの実収入を見ると月収は215,458円と勤労者世帯の月収484,714円の半分以下でした。また、手取り額の平均189,520円に対して平均消費支出は190,464円であり月々で見ると944円の赤字となっている状況です。

このことから貯金をしている人はいるものの、実際には毎月赤字になっている家庭もあることがわかります。

40代で貯金ゼロのケースはある?

40代で貯金ゼロというケースは実は多くあります。貯金額がゼロの二人以上世帯の割合を見ると、40代全体の35%にもなります。つまり40代の3人に1人は貯金がゼロという結果になっています。しかも年収が1200万円以上の世帯でも約8.7%が金融資産を保有していません。また、40代の単身世帯では貯金がゼロの割合が50.1%と約半数が貯金の無い世帯であることがわかっています。

これには驚かれた方もいるかもしれませんが、家計調査報告を見ると、40代の貯蓄現在高は平均で930万円。そして負債現在高は913万円であり純資産の平均はわずか18万円という結果になっています。40代というとマイホームローンや自動車のローンが払い終わっていないことが多く、子どもがいる家庭では教育費にお金がかかるため貯金にまで手が回らないのが現状と言えます。

子供2人の場合の40代の貯金

それでは40代で子供が2人いる家庭の貯金額はどうでしょうか。40代の平均年収671万円という数字を元に、年収帯が600〜700万円の世帯の貯蓄額を見て行きます。

子供2人世帯では貯蓄額の平均値が約804万円、負債が1138万円となっており負債が貯蓄額を大きく上回る結果でした。この世帯では持家の割合が81.5%ですのでマイホームローンの支払い途中であるためこのように負債が大きくなっているものと考えられます。

また子供2人世帯の貯金の内訳を見ると、夫婦のみの世帯とは違って有価証券などの割合はあまり多くありません。定期性貯金や生命保険などと通貨性貯金の割合が同程度となっており、運用してお金を増やす目的よりは使用目的が決まっていて積み立てているものや必要に応じてお金を引き出せる状態にしてあることが伺えます。

40代の貯金は負債とのバランスが大切

以上のように40代の貯金額といっても家族構成や就業人数、持家かどうかなどで様々であることがわかります。自分と比較して平均値や中央値が高いと感じた方も、思ったより低いと感じた方もいるでしょう。

40代のライフステージを考え合わせると給料が上がり経済的に安定してきてはいるもののまだまだ教育にお金がかかりローンも残っている世代です。なので40代は貯金額を見ても負債と同程度でありなかなか純資産としては増えていないとも言えます。

しかしながらこの40代の時期に負債の比率を少しでも減らすことができれば老後に向けて順調に貯金を増やして行くことができます。実際に50代の貯金額は大きくプラスになり負債を上回って行くというデータもあります。ですから現在40代で年収の割に貯金が増えないと焦る人もいるかもしれませんが、今が頑張り時と考えて将来に向けて少しずつ貯金していくことが大切です。

初回公開日:2017年08月24日

記載されている内容は2017年08月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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