「昨年はお世話になりました」は年賀状で使えるか|正しい表現例
更新日:2022年04月11日
「A HAPPY NEW YEAR」と書いた場合に不自然なところとは、冠詞の「a」を使っているところです。文章の意味を考えた場合には「a」を使っても問題はありません。
しかし、慣例として「Good morning」や「Happy Birthday」のように口語での挨拶には冠詞の「a」は付けませんので、挨拶状である年賀状も同じように「a」を付けません。
日本語での意味
「HAPPY NEW YEAR」を直訳すると「幸せな新しい年」となりますが、新年の挨拶として使うのですから直訳では挨拶として通用しません。
「I wish you a happy new year」などの文の一部を略したものが「HAPPY NEW YEAR」ですので、一般的な日本語訳といては「あなたにとって新しい年が幸せなものでありますように」となり、より日本的な訳をすると「良いお年を」となります。
その3:「1月1日元旦」
年賀状に「賀詞」「謝辞」を書いたら、次は「日付」を書きましょう。
一般的に年賀状は1月1日に届く事を想定して前年に投函しますので、年賀状には新しい年の最初の日に挨拶をしますという意味で「1月1日」や「元旦」と日付を記します。
「1月1日元旦」と記すことはNGとされますので、正しい日付の書き方をご紹介しましょう。
意味の重複はNG
年賀状でやりがちな間違は、意味の重複する言葉を使ってしまうことです。
「元旦」や「元日」は新年最初の日という意味があります。そのため「1月1日」と「元旦」は意味が重複してしまうので、「1月1日元旦」と書くのはNGです。
「新年明けまして」も重複
あなたは「新年明けましておめでとうございます」と書いてしまったことはありませんか。これも、重複した言葉を使ってしまいがちな例えの一つです。
「新年」は新しい年というい意味ですが、「明けまして」は「新しい年が明けまして」という言葉を略したものですので、「新年明けまして」と続けて使ってしまうと意味が重複してしまいます。
「新年おめでとうございます」か「明けましておめでとうございます」としましょう。
正しい挨拶をしたいあなたにアイテム
最近では年賀状をパソコンソフトなどで作成する方も多いでしょう。パソコンソフトなどを利用する場合は手軽で簡単に作れますが、出す相手を考慮した正しい言葉を選ぶのはあなた自身の知識にかかっています。
この本では、年賀状に使う正しい言葉を学びながら実際に年賀状を書くことができます。参考書として手元にあると便利な一冊です。
年賀状を送る相手別3つの例文
年賀状は挨拶状ですので、「昨年はお世話になりました」のように送る相手が誰であっても使える言葉もありますが、相手によっては送る相手によって言葉使いや文の内容を考慮しなくてはいけません。
実際に相手との関係性を考慮して年賀状を送ることを想定した例文をご紹介しましょう。
例文1:友人
気兼ねせずにお付き合いをしている相手でも、年賀状を送る場合も年賀状のルールに則って書きましょう。特に堅い文面にする必要はありませんが、一般的に使われる例文をご紹介します。
「昨年はお世話になりました」「本年もよろしくお願いいたします」や、親しい間柄であれば「昨年はお世話になりました」「また近いうちに飲みに行きましょう」、「今年も切磋琢磨してお互いに頑張りましょう」といった一言を添えると良いでしょう。
例文2:ビジネス
取引先やお客さんなどに年賀状を送る場合は、前年のお礼と本年もご贔屓にして貰えるようお願いする一言を添えると良いでしょう。
お客さんへの年賀状は「昨年はお世話になりした」「本年も変わらぬご愛顧のほど心よりお願い申しあげます」など、取引先への年賀状は「昨年はお世話になりました」「貴社の益々の発展をお祈り申し上げます」などの一言を添えると良いでしょう。
例文3:恩師
初回公開日:2018年08月29日
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