炊飯器の保温のコツ5つ|美味しいご飯が食べたい!
更新日:2022年04月11日
炊飯器で保温し続けるとどうなる?
炊飯器の保温機能は年々進化しており、今では1日経ってもほとんど味が落ちないものも多くあります。しかし、あまりに長時間保温していれば、やはり味は落ちてしまいます。炊飯器で長時間保温すると、ご飯はどうなってしまうのか、その原因と対処法を紹介します。
ご飯がパサパサになる
ご飯を炊飯器で保温し続けると、どんどん水分が失われてパサパサになってしまいます。ご飯がパサパサになるのを防ぐには、真ん中が盛り上がった山のような形で保温すると効果的です。
これは、内釜に接した部分は他のところより温度が高く、水分が飛びやすくなっているからです。山型にすると内釜と接している面を少なくできるので、パサパサになるのを防げます。また、市販の保温シートを使用するのも効果的です。
変色する
ご飯を炊飯器で保温すると変色するのは、ご飯に含まれる糖とアミノ酸が化学反応を起こすからです。これはメイラード反応と呼ばれ、高温状態だと起きやすくなります。常温や冷蔵で保存するより、炊飯器で保温する方が変色しやすくなります。
ご飯を炊飯器で炊く時に、硬度の高い水で炊くとメイラード反応がより起きやすくなり、早く変色します。変色しにくくするには、ご飯を炊く時の水の硬度が低いものを選ぶことをします。
匂い出す
ご飯を炊飯器で保温し続けると匂い出すのは、雑菌の繁殖やご飯の酸化が原因です。短時間の保温でもご飯が匂う場合は、お米の保存状態がよくなかったり、古かったり、精米がきちんとできていない場合もあります。
匂いが気になる場合は、お米の保管方法を見直したり、お米のとぎ方を変えたりすることで改善できます。匂いが酷い場合は、炊飯器の保温機能が低下している可能性もあるので、注意が必要です。
炊飯器の保温のコツ5つ
炊飯器の保温性能は年々進化していますが、その性能をいかすために気をつけなければならないことがあります。またちょっとした工夫でさらにご飯を美味しく保温することもできます。どんな工夫をすればよいのか、ご飯を炊飯器で保温する際のコツを5つ紹介します。
1:内釜・中蓋を清潔に保とう
ご飯に含まれるでんぷんは、雑菌のエサになります。内釜や中蓋は清潔に保たないと、雑菌が繁殖してご飯がいたむ原因になり、味も落ちます。内釜や中蓋は、使用するたびにしっかり洗浄するようにしましょう。
特に、具材が入った炊き込みご飯などの場合は、注意が必要です。油分などを洗い流しておかないと、雑菌が繁殖しやすいだけでなく、内釜のコーテイィングがはげる原因になります。
2:保温時間は5~6時間
一般的な炊飯器はだいだい7時間以上保温しておくならば、もう一度炊いた方が電気代が安いといわれています。そのため、保温時間は5~6時間までがです。
もし、保温時間が7時間を超えるとあらかじめわかっているならば、わけて保存するのがです。炊いてすぐに、ラップや保存容器に一人前ずつ小分けにし、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。ご飯は美味しいままで、電気代も抑えることができます。
3:しゃもじを入れっぱなしにしない
しゃもじは素手で触るので、それを炊飯器に入れたまま保温すると、雑菌が繁殖しやすくなります。ご飯が黄色くなったり、匂ったりする原因にもなるので、しゃもじの入れっぱなしは厳禁です。特に、樹脂製のしゃもじは入れっぱなしにしないよう気をつけてください。これは炊飯器の説明書にも記載されています。
4:余分な水分はふき取る
初回公開日:2018年11月21日
記載されている内容は2018年11月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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