ダニに刺されたら|特徴・症状別の対処法・市販薬
更新日:2020年08月28日
ヒゼンダニに刺された時の症状
ヒゼンダニに刺されると激しい痒みを感じ疥癬(かいせん)と呼ばれる皮膚病の原因になります。皮膚に白い線のような盛り上がりができることがあり長いもので5㎜くらいでここにはヒゼンダニのメスが生息しています。また、アトピーの症状によく似た赤い湿疹や小さなしこりができることもあります。主に男性に多く生息しておりこのような症状がでたら疥癬を疑い病院で診察してもらいましょう。
ヒゼンダニに刺されないために
ヒゼンダニ刺されないようにするための予防として他の人との寝具や衣服、タオルの共有は避け体を綺麗に保つことです。また、まめに布団を洗い干すなどして清潔にすることをこころがけましょう。
人の役に立つダニ
ダニは日本では被害ばかりですが海外には人の役に立つダニが存在します。そこはチーズが有名なフランス。
チーズの中にはカビの風味を楽しむ種類があります。そのカビを食べるダニがチーズにはたくさんついています。ダニが付いているチーズなんて日本に売っていたらクレームものでしょう。ですがフランスではダニが付いているほど熟成していておいしいといわれています。このチーズについているダニの種類は日本では調味料や小麦粉などに入り込むコナダニの一種、ケナガコナダニです。
どうやって人の役に立っているのかというとチーズの表面のカビの量を適度な量にしてくれるのです。あまりにもカビが増えすぎてしまうとチーズの味が損なわれてしまうのです。そのためダニが居なくなってしまうとバランスが崩れてしまいます。
ダニが付いているといってもダニが付いていた場所は切り取ってから食べるのが普通なので大丈夫です。フランスの人はダニが付いているまま食べる人もいるそうですが、食べるときにはダニが居ない状態で口に入るので人体には影響がありません。
ダニが付いていたチーズを食べるなんて考えたら抵抗あるでしょうが、防カビ剤を使っているものよりも安全性は高そうです。
二次感染の可能性
どのダニに刺された時も二次感染を疑いましょう。特に小さな子供の場合は免疫力が低いためかかりやすい傾向にあるので注意しましょう。あまりにかきむしってしまうと傷口から菌が入りやすくなり違う皮膚に「とびひ」する場合があり二次感染の可能性が出てきます。
ダニに刺された場合は痒み、腫れの症状がみられ放置しておいても自然と治りますが大人でも我慢できないほどの痒さになりますので状況が余計に悪化してしまい治るために時間がかかってしまう場合があります。
ダニに刺されてこのような症状が出始めたら市販の薬を塗るなど皮膚の炎症を抑えるようにしましょう。また、子供の場合は水ぼうそうになってしまう可能性がありますので病院に行き診察してもらいましょう。
ダニに刺されやすい体質
ダニは肌が柔らかく刺しやすい人を好みます。自分の針や牙を刺しやすい皮膚を好むため赤ちゃんや子供が刺されやすいです。筋肉質が多い男性よりも脂肪分が多い女性のほうが刺されやすい傾向にあります。
また汗っかきで体温が高い人も刺されやすいです。ダニが繁殖するのに良い条件が整っています。人間の二酸化炭素を感知して寄ってきますので体温が高めな人ほど刺されやすくお酒などを飲んで一時的に体温が上がっても刺されやすいです。
ビタミンBが不足してると刺されやすい
ダニに刺されやすい人の多くはビタミンB不足気味な人が多いです。ビタミンBは栄養の代謝を助ける働きがあります。これを不足することによってたんぱく質があまった状態になってしまいます。ダニはたんぱく質などの成分を好むため結果としてビタミンB不足の人が刺されやすくなってしまいます。
またダニ予防として山に行くときにビタミン剤を飲んでから出かけるという国もあります。ダニ予防としてサプリなどを飲むのも有効です。
ダニに刺された時の対処法
ダニに刺されてしまった場合はすぐに病院に行くことが一番良いですがすぐに行けない場合は患部を清潔にし冷やします。また市販で痒みや炎症の薬を使用しこれ以上症状が悪化しないようにしましょう。
痒くない場合もある
ダニに刺されたからといっても絶対に痒くなるというわけではありません。ダニに刺され人の体内にダニの分泌物が入り込みそれによって痒みや痛みが生じます。そのため体質によっては痒みや痛みなどを感じない場合があるのです。
特にマダニは痒みを感じることが少なく気づきにくいダニです。また遅延性として症状が出る場合は、刺された跡すぐに症状となって出てこない場合があるため気づかない時もあります。
初回公開日:2017年10月12日
記載されている内容は2017年10月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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