老後の資金はいくら必要?夫婦・独身で過ごす老後の資金の必要額目安
更新日:2022年04月11日
運用に回せる資金
まず資金を3つに分けて考えます。1つ目は「生活資金」で日々の生活費の5年分が目安です。2つ目は「予備資金」で入院や家電の買い替え、リフォームなどの予備資金で生活費の6か月分が目安です。そして3つ目が「余裕資金」で、これが運用に回せる資金になります。
手持ちの資金から「生活資金」と「予備資金」を引いたものが「余裕資金」であり資金運用ができる資金です。「余裕資金」があるのなら、個人向けの国債や投資信託などを利用してみるのも良いでしょう。ただしリスクがつきものであることを承知してスタートさせることを念頭に置いておきましょう。
老人ホームの入所費も見てみましょう!
老いていくことや介護が必要となった時の不安から老人ホームへの入所を考える人もいます。
たとえ家族がいても家族への負担を思い決断することもあれば、家族が入所を望む場合もあります。いろいろなケースはありますが、一体どれくらいの予算が必要なのでしょうか。
老人ホームなんて、と思っている方も多いでしょうが老人ホームで生活するようになったら、どれくらいの費用が必要なのか知識として知っておきましょう。まだ若いあなたの未来でなくても、ご両親の問題になるかもしれません。
特別養護老人ホームの費用は?
特別養護老人ホームでは、介護サービス費を除く利用料金、世帯収入や課税状況などによって差はありますが、ひと月に7万円から15万円ほどの費用がかかります。もともと社会福祉法人や地方自治体などの公の機関が運営していたこともあり入所の際の一時金もなく、かなり安い費用に抑えられています。
費用だけでなく24時間の介護体制が整っていることも魅力のひとつですが、入所の条件はかなり厳しいです。2015年度の介護保険制度改正に伴い、原則「要介護度3」以上でなければ、入所できなくなりました。さらに困ったことに入所待ちをしている人数も多く都心部ではその数が著しく多い数字を示しています。
有料老人ホームの費用は?
有料老人ホームは主に民間企業が運営しており、「介護付き」「住居型」「健康型」の3つに区分されています。一般の施設では入所金は0円から数百万円と幅が広く、富裕層をターゲットにした高級な施設では数千万円かかる所もあります。
月々にかかる費用も特別養護老人ホームより高く住居費、食費を含めて月に20万円から25万円ほど必要です。その他にかかる費用として介護保険の自己負担分があります。「介護付き」の場合は介護保険が適用されるので、ひと月の自己負担額は介護度別に決められております。ただし介護保険の全手を使うことになるため、他の介護サービスは利用できなくなります。
今のあなたが貯めているべき預金額はいくら?
お金に関しての意識や価値観には、人それぞれの違いがあることでしょうが、若いうちから貯金する計画性や資金管理をする習慣を持っていると、必ず良かったと思える日が来ます。一般的に、ほとんど貯蓄をしていない人が最初に目標とする貯蓄額は生活費の3ヶ月分です。しかし、学校を卒業したばかりであったり貯蓄の習慣がついていなければ、いきなり3ケ月分は、ハードルが高い場合もあります。まずは手堅く、生活費の一ヶ月分の貯蓄を目標にスタートさせましょう。
「老後」までを計画的に!
いかがだったでしょうか?老後が、まだまだ遠い未来である若い人も、親が定年を迎えた世代の人も、考えてみる価値のあるテーマだったのではないでしょうか。お金は使うために稼ぐものですが、人生を最後まで満喫するには貯めることも大切なのです。
自分の老いに気づいてから慌てることのないように、若いうちからしっかり人生の設計図を描き老後の資金をコツコツ確保して、安心して老後を迎えましょう。
初回公開日:2017年08月22日
記載されている内容は2017年08月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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