ベランダの掃除方法|お薦めの掃除道具と洗剤・排水溝の掃除方法
更新日:2020年08月28日
高圧洗浄機は、”水圧だけで汚れを落とせること”が製品の特徴なので、がんこな汚れがある所に、水圧をあげて集中的に水をかけます。
例えば、床にはブラシタイプのノズルを使って、高水圧のこすり洗いをします。汚れが集中するタイルの目地には、一番水圧の高い水を出すことができるノズルを使います。高水圧の細い放水ができるので、目地のような細い場所に水を集中的に当てることができるます。洗剤なしで目地がきれいになり、タイルも傷みません。
がんこな汚れが落ちない場合は、放水してからしばらく放置し、汚れに水が浸透した頃に再度放水します。がんこな汚れが浮き上がったり、水を吸収して柔らかくなるので、表面から徐々に取れるようになってきます。
ホースや高圧洗浄機で水を使うときの注意事項
ホースや高圧洗浄機で水をまく前に、ベランダが水をまける状態なのか、確認が必要です。ベランダは、完全防水のつくりではないところが多く、完全防水ではないベランダに、安易に水をまくと、階下へ水が漏れてしまうことがあります。
排水溝に流れる水の量についても注意が必要です。溝の幅があっても、排水の力が弱い場合は簡単に排水溝からあふれてしまいます。自分の家の排水溝だけでなく、隣の家の排水溝まで影響を与える可能性もあります。
集合住宅や賃貸物件の場合は、”雨量として想定している水”以上の水量が流れても問題ないか、ベランダを水浸しにして、水漏れが発生しないかなど、管理会社や不動産会社にあらかじめ確認しましょう。
ブラシ
ブラシを使うときは、汚れのこびりついている箇所を、集中してこするように使います。乾いている状態で、土のようになっている汚れを、そのままこすり落とすこともできますが、強くこすりすぎてベランダを傷つける危険性もあります。
ブラシを使い始める前に、汚れには水を浸み込ませておきましょう。ホースや、高圧洗浄機で水掃除した後に、ブラシがけをすると有効です。水で濡れている状態の方が、力を入れすぎてベランダを傷つける危険性は減ります。
ブラシと水だけでは汚れが落ちないときは、汚れの部分に重曹水を噴きかけて、しばらくしてからブラシをかけます。重曹により、汚れが浮き上がるので、ブラシでこするだけのときよりも簡単に汚れが落とせます。
落ちにくい汚れに対し、ブラシでこする力を強くしすぎると、ベランダに傷がつく可能性があります。落ちにくい汚れには、力で対抗せずに、水や洗剤も活用して負担を減らしましょう。
モップ
ベランダがウッドデッキ状のつくりの場合は、デッキブラシで水洗いする代わりに、モップによる水拭きや、ワックスがけをします。
また、ホースなどで直接水を出して洗浄することができないベランダの場合は、水を多く含ませて使うことのできる、水拭き用のモップを使うと便利です。はじめは、水がしたたらない程度に絞った状態のモップで汚れ部分を擦り、徐々にモップを強く絞って汚れを拭き取って行くように使います。
乾拭きに使うモップも、室内用のモップとは別のものを使いましょう。ベランダは水を使って掃除したあとでも、どうしても砂や排気ガスのススなど、室外にある有害なものが残っています。室外の有害なものを室内に持ち込むことがないように、使うモップを分けましょう。
新聞紙
新聞紙は、色々な掃除用品の代わりになります。掃き掃除の前に、ぬらして細かく破いた新聞紙をベランダにまいておきます。これらを掃き集めると、乾いたほこりなどが新聞紙にくっついて、簡単に集まってきます。
ホースや、高圧洗浄機で水浸しになったあとの、乾拭きの道具として使うこともできます。新聞紙自体は、吸水が早くはありませんが、広げて敷いておけば、じわじわと水を吸い取ってくれます。
雑巾のように絞る必要も洗う必要もなく、吸水して不要となったものは捨て、次の新聞紙を広げて新たに吸水させます。
また、新聞紙を畳んで使えば、畳んだ角には固さもあり、ベランダの隅や角に固まった汚れを、ブラシのかわりに掻き出すこともできます。
歯ブラシ
歯ブラシも掃除道具として万能です。新聞紙同様、ベランダの隅や角で固まっている汚れを、掻き出したり、こすり落とす道具として使えます。目地の汚れを磨くためのブラシがわりにも使えます。
通常のブラシでは届かない、細かな場所や隙間の掃除に活躍するので、使い終わった歯ブラシを掃除用に保管しておくとよいでしょう。また、100均ショップには、安価な歯ブラシが売られているので、掃除用に購入するのもよいでしょう。
ベランダの排水溝の掃除方法
ベランダ掃除の仕上げとして、排水溝の掃除をします。ベランダ掃除を始める際に、排水溝の流れが悪かったり、詰まっていたりする場合は、この排水溝の掃除から開始してください。
排水溝の掃除手順もベランダ全体の掃除手順と同様です。見た目をきれいに磨くのも大切ですが、排水溝の機能である排水部分を特に念入りに掃除しましょう。
①排水溝のゴミ取り(ほうき、掃除機など)
②こびりついた汚れ取り(ぬれ雑巾)
③からぶき
④排水口の掃除
ベランダ用ほうき&ちりとりで排水溝のゴミを取る
本記事の中で紹介したベランダ用ほうきは、ベランダの排水溝幅に近いサイズで作られています。排水溝のためだけに用意するのであれば、100均ショップで売っているものでも十分です。
ほうきで表面のゴミを取り除き、隅や角にこびりついたゴミは、割り箸やつまようじなどでひっかいて落とします。落ちたゴミもほうきとちりとりで取り除きます。排水溝には、繊維クズや髪の毛が、固まりになってこびりついています。この最初の段階で取り除いておきましょう。
古くなった布製品を使ってベランダ排水溝を雑巾がけ
古くなった布製品を用意します。化繊のものではなく、Tシャツやパジャマ、木綿の下着などが適しています。これらの布製品は、使い終わったあとは、そのままゴミとして処分します。
①ほとんで絞ってない状態の布を使用。排水溝を雑巾がけする。汚れが固くなっている部分は、ぬれた布をおいたまましばらく放置し、水分が浸透してから再度強めに雑巾がけをして落とす。
②軽く絞った布で、汚れの確認のため、雑巾がけをする。汚れが残っていたら拭き取る。
③固く絞った布か乾いた布で、排水溝の水分を拭き取る
この”布を使った掃除”で落ちない汚れは、このあと洗剤やスポンジを使って落とします。
新聞紙で布の代用をする
新聞紙は、ぬらしても布のように柔らかくはなりません。ぬらして丸めても、ゴワゴワとした感触が残り、角張る部分もできます。布のような柔軟性はありませんが、新聞紙の固めの質感を活かした掃除をできるところもあります。
捨てられる布が手近にない場合は、水に浸した新聞紙と、乾いたままの新聞紙を活用して、排水溝の雑巾がけを行います。布のような柔らかさはないので、丸めたり畳んだり使う方向をかえたりして、ぬれた新聞紙を掃除する場所の形状に合わせて使います。
ぬれた新聞紙で汚れが概ね落ちたら、乾いた新聞紙で水分を拭き取ります。「拭き取る」というよりは、「新聞紙を広げて吸水させる」という作業になります。
初回公開日:2017年09月25日
記載されている内容は2017年09月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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