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年越しそばを食べるときの正しいタイミングとその理由

更新日:2020年08月28日

毎年何気なく食べている年越しそば、この年越しそばを食べるタイミングを考えて食べたことありますか?まして年越しそばを食べる正しいタイミングとなるとチョット考えてしまいます。各地に伝わる年越しそばなども含めて調べてみると正しいタイミングがないことも分かりました。

年越しそばを食べるときの正しいタイミングとその理由

年越しそばを食べるときの正しいタイミングとその理由

毎年当たり前に食べている年越しそば、しかし年越しそばを食べるときの正しいタイミングを知っているかと改めて尋ねられると、これまで食べていた食べ方は正しいタイミングだったのか間違ったタイミングだったのか分からなくなります。

調べてみると年越しそばに関して時代背景や地域による慣習、年越しそばとしての食材や食べるときのタイミング、また家族構成や家庭事情など理由もいろいろあることが分かりました。しかし事情がいろいろ違ってもそれぞれが年越しそばとして味わい楽しんでおり、正しいタイミングとするその理由や根拠が見つからず、またこれが年越しそばを食べる正しいタイミングだとう理由が明確でない以上間違っているという理由にもならないことが分かりました。

年越しそばを食べるタイミングの例

年越しそばは12月31日に食べるのが一般的ですが、テレビなどでは12月31日以前でもそば店では年越しそばとして提供し、店では並んで待っている状況が映し出されています。

そば屋も12月31日でなくても年越しそばという意識で提供し、客も注文し食べているのですから特に間違っているということではないです。また12月31日でも小さい子供がいるとか年寄りがいるということで夕食のタイミングでメニューの一品として年越しそばがでるという家庭もあり、これも間違っているということではありません。

あるいは紅白歌合戦などテレビを見ながらということもあるでしょうし、紅白歌合戦が終わってから年を越す前に食べ終わらせるとか年越しそばだから年をまたいで、あるいは年が明けてからということもあります。また健康を考えると寝る3時間前までに食べ終わらせるという人もいます。

このように年越しそばを食べるタイミングの例はたくさんありどれも間違っているという明確な根拠はないです。

年越しそばは地域によっても食べるタイミングが違う

年越しそばは地域の食文化になって残っている地域があります。新潟県の小千谷地域では、年越しそばを1月14日に食べます、この地域の食習慣・食文化として小正月に合わせ、小正月を越す前に年越しそばを食べます。また福島県会津地方や新潟県では元旦に食べるのが年越しそばの食べ方と伝えられており、全国には年越しそばを食べるタイミングに違いがあります。

しかし地域に根差していた年越しそばを食べる慣習も現代では世代が変わり食生活も変わり年越しそばに対する考え方も多様化し食べるタイミングも変わってきているのが実情です。

年越しそばにまつわる話

そばは昔から体に良いものとして知られていますが、年越しそばにまつわる話として、ある寺で貧しい人に「蕎麦餅」を振る舞ったら翌年から運が向上したからという話やそばは他の麺類と比べて切れやすい事から「今年一年の厄を断ち切る」という意味で、また細長い蕎麦を食べることで「長く細く生きられるように」という願いを込めた話もあります。

また新しい年を健康で迎えられるように、大晦日の夜にそばを食べる話や細工師が丸めたそば粉で散らばった金粉を集めた事から年越しそばを食べると来年は金運がよくなるという願掛けにまつわる話などが伝えられています。

年越しそばをたべるタイミングに正解はない

年越しそばに対する考え方は昔から全国の地域に継承されてきた伝統的な食文化や言い伝えや願掛けとして伝わってきました。これら習慣や慣習も地域によって食べるタイミングも様々あり、これが正しいということはありません。

テレビなど娯楽の少ない時代には作り方なども祖母から母へ、母から子へと伝えられ大家族でわいわい楽しみながら食べていた。しかし時代と共に核家族化となり伝える人も減り家庭の事情で早く寝せなければならない小さい子供や年寄り、また病気の人にも縁起物の一つとして食べさせたいということであれば食べるタイミングも早くなり、商売などで深夜まで忙しい人は年が明けて一息ついてから1年のけじめとして食べる人たちもいます。

また年を越して食べると縁起が悪いと思う人はその前に食べればいいし、年越しだから今年と翌年にまたがってと解釈して食べる人たちもいます。どれも間違いではなく食べるタイミングを気にせず、それぞれの家庭の事情や慣習で食べるのが一番だと思います。年越しそばをたべるタイミングに正解はないのが正解です。

年越しそばを食べるタイミングはいつから決まった?

そばは日本の食文化で古くからあり、年越しそばとして食べるタイミングができたのは、鎌倉時代に博多のお寺で貧しくて年を越せない人たちに、そば餅を振る舞ったところ翌年から運が良くなったことから年越しそばがはじまったと言われています。また室町時代にある長者が、大晦日に蕎麦の和歌を詠んで「そばがき」を食べたのが年越しそばの始まりで江戸時代に定着したといわれています。

年越しそばはそばでないとダメ?

年越しそばというと乾麺のそばをゆでたり、生めんを家庭でゆでたり、商品によっては具材などすべてセットされスープにつけたりかけるなどしてすぐ食べられるものなどが各種揃えられています。しかし香川県のようにそばの代わりにうどんを食べるところや家庭でもそばの代わりに細くて長いものとしてラーメンやスパゲッティ、また簡単にカップ麺を食べるところもあり、年越しそばとして食べる材料や食べるタイミングも様々あり、年越しそばはサバでなければダメということでもなく、今はいろいろな考え方で食べられています。

地域別の年越しそばを食べるタイミング

江戸時代から定着したと伝わっている年越しそばは全国各地で解釈も食材も食べ方も、そして食べるタイミングなども違います。食文化として各地に伝えられている年越しそばも年代と共に消ええてしまうなどどんどん変わりつつあります。以前は地域ごとに年越しそばの歴史があり、家庭で時間と手間暇かけて作り、一年の無事に感謝し家族そろって食べていた年越しそばが今は地域別の特色が薄くなり、食べるタイミングも様々になってきています。

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初回公開日:2017年08月16日

記載されている内容は2017年08月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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