【男女別】30歳の貯金平均額・貯金なしの回避方法
更新日:2022年04月11日
男性・女性別30歳の貯金額
30歳でどのくらい貯金があるか、同年代の若い方は気になるでしょう。30歳での単純な平均貯金額は、転職サイトのDODAに載っている額では328万円でした。そして、男性・女性別になると30歳男性の平均貯金額は431万円、同じく30歳代の女性では299万円となっていました。
一般的に30歳では貯金額の基準として、だいたい年収と同程度になるといいます。30歳の年収は後ほど出てきますが、だいたいこの貯金額程度の額です。ただし、個人個人の年収額の差や世帯構成の違いによって、30歳の方のそれぞれの貯金額は大きく変わってきます。
高収入の方に至っては30歳で1000万円も貯金がある方さえ少数ですがいらっしゃいます。
反対に30歳代で貯金ゼロの方は全体の3分の1を占めています。
年代別貯金額
では10歳刻みで各年代での平均値を見てみましょう、総務省統計局HPには以下の数字がありました。各年代別、一人暮らしと家族世帯の平均貯金額ですが、
20歳代の貯金額は、
一人暮らし:200万円
家族世帯:220万円
30歳代の貯金額は、
一人暮らし:461万円
家族世帯:370万円
です。
そして40歳代の貯金額は、
一人暮らし:490万円
家族世帯:444万円
50歳代の貯金額になると、
一人暮らし:802万円
家族世帯:800万円
となっています。
20歳代と変わって、30歳代では独身の方が貯金額は多い傾向があります。以後は年代が進むと独身と家族世帯の貯金額の差が縮まっていきます。
30歳代は20歳代と違って、年収が上がっているのと、結婚資金を意識してためるからか、貯金額が20歳代に比べて大きく増えています。
30歳代の年収は
ここで30歳代の年収の方をご紹介します。国税庁が平成26年(2014年)に行った民間給与の実態調査によると下記のとおりでした。まず、男性の方は、30歳~34歳では平均446.2万円、35歳~39歳では平均502.1万円です。次に女性の方は、30歳~34歳では平均301.1万円、35歳~39歳では平均292.5万円です。
30歳代の貯金額は
では貯金額の方になるとどうでしょうか。金融広報中央委員会(金融教育を促進するために作られている団体です)が実施した統計結果によると、30歳代の平均資産は約379万円です。
この数字には積立保険や株式投資などの資産が含められた金額となっていて、その内訳は保険積立金が80万円、有価証券が46万円、その他金融商品が22万円、そして預貯金額が231万円です。
預貯金額のみでいうと231万円というのが30歳代の平均値となります。しかし、金融広報中央委員会によると、300万円未満の年収の方の半数近くが金融資産を全く持っていないとのことでした。さらに30歳代の年収300万円以上500万円未満の方の約30%も金融資産を全く持っていないとのことでした。
金融資産を全く持っていないとすると、その方々は収入をすべて使いきってしまっているということになります。
平均値の意味と年代別貯金額
先ほどから平均値のことを申し上げていますが、貯金額が0円から1000万円を超える方までいるような極端な数字がある場合の平均値は、実は現実的ではありません。平均値では極端な数字が入ってしまうと、その合計を全体で割ると実情からのずれが出てしまいます。
そんなときに使われるのが中央値です、これはデータを並べていって、その中央になる値のことで、こちらの方が単純ですが実情を反映してくる数字といえます。先ほどの年代別の貯金額は中央値でみると、20歳代は158万円、30歳代は500万円、40歳代は789万円となります。
実は貯金ゼロの人はどの世代もおよそ半数前後です
貯金額の平均値は貯金額がある人のからの数字でした。実は貯金額の無い人の数字を入れると数字が違ってくるのですが、そんな貯金額の無い方は20歳代で59.3%、30歳代で47.3%、40歳代で50.1%ととても多く、各世代およそ半数前後が貯金なしという状態になっています。
年齢が上がると貯金額の平均や中央値は大きくなりますが、貯金の無い方の割合はあまり変化しません。これは、年齢が上がっても貯金をする余裕のない人や、そもそも貯金する気がない人などがいるからになるでしょう。
二人以上世帯の30歳代では
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] という統計による世代別(30歳代)で年収別の貯金額をみていきます。<出典:金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成28年調査結果>
初回公開日:2017年12月07日
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