プラスチックの塗装方法|スプレー/アクリル絵の具/ペン・注意点
更新日:2020年02月05日
プラスチックへの塗装
難しいと思われがちなプラスチックへの塗装ですが、意外とやってみたいと思う人は多いもの。例えば100円均一の簡易ボックスやプラスチック製のちょっとした椅子など、自分の好きな色に塗り替えられたらとても楽しいと思いませんか。
今回は、ちょっと難しそうなプラスチックへの塗装方法と、プラスチックの塗装に適した塗料などの紹介をしていきます。
ぜひとも参考にしてプラスチックの塗装を楽しみながらやってみてください。基本的にプラスチックへの塗装に使われる塗料や下地材は揮発性の物が多く、シンナーの臭いがキツイという点が挙げられます。簡単に行える塗装ですが、換気を怠らないこと、なるべく屋外で塗装を行うことを約束してください。
プラスチックの塗装に必要なもの
プラスチックの塗装に必要なものは、やすり、下地材、塗料、ニスなどの表面保護材、刷毛(使用する塗料の本数あるとよい)、マスキングテープ、など。後ほど説明と使用法を紹介しますので、参考にしてください。
プラスチックの下処理
まず、プラスチックには種類があります。それは未着色のものと、着色済のもの。プラスチックに塗装をしたいけれど色がついているから無理ではないか、と思いがちになりますが、着色済の色のついたプラスチックでも塗装する事ができるのでご安心ください。
下処理が面倒くさいから、プラスチックにそのまま色を塗っては駄目なの、と思う方もいらっしゃるでしょう。ですが、この処理をしないと、塗装した表面にマスキングテープを貼っただけで下の塗料と一緒に剥がれてしまったり、軽い衝撃で色を塗った部分がひび割れたりしてしまう可能性があります。下処理は大切な工程なので、必ず行なうようにしてください。
やすりでの下処理
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まず最初にプラスチックに塗装するためにやるべき事は、やすりでの下処理です。もともと色のついているプラスチックにも、ついていないプラスチックにもやすりをかけて、下処理をします。やすりをかけないまま着色すると、塗料がプラスチックにきちんとつかずに、すぐに剥がれてしまったり塗装がヨレてしまう事もあります。
やすりのかけ方は簡単です。まず、やすりは番号が小さいほど荒く削れ、大きいほど細かい削りになります。最初は目の粗いやすりでザッとプラスチックの表面を削り、その後に細かい目でやすりがけ、堅く絞った布で綺麗に拭き取ります。この後の下地塗料をすぐに塗布したい場合は、水との相性が悪い場合がありますので念入りに水気を拭き取るようにして下さい。
やすり後の下地塗り
やすりをかけた後はプライマーで下地を塗ります。プラスチックの表面をきちんと整える事で、上に乗る色のムラを抑えられます。この作業を行うことで、色をつける本塗りの作業が目に見えて美しくなりますので、ぜひきちんとプライマーを塗り、塗装したいプラスチックの下地を完成させるようにしてください。
プライマーの塗り方ですが、まず全体的に荒く吹きかけ、その後3分ほど時間をおいてから全体にムラなく吹き付けると綺麗に塗布できます。一度に端からムラなく吹きつけようとすると、プライマーがたれてきてしまいます。全体にまんべんなくプライマーを吹きかけ、ムラがない状態になったら2時間ほど乾燥させます。
刷毛で塗布するタイプの下地材
下地を塗る際に、屋外でスプレーを塗布するほどの大きさはない、という場合があります。その場合はジェッソという下地材を用いるのがおすすめです。こちらは刷毛で塗布するタイプの下地材ですが、プライマーと同じく上から色をつける際に色ムラを無くし美しい仕上がりにするために使用します。
少々濃いめのゆるいクリームのような下地材ですので、塗る時は薄く、均一に塗るようにしてください。刷毛跡をわざと残したり、盛ったりすることで表面に表情をつける事もできます。プラスチックをただ塗装するだけでなく、自分だけのリメイクを行いたいと思う人にはおすすめの下地材です。
プラスチックの塗装に適した塗料と使用方法
いよいよ着色にはいります。ここからは、プラスチックに適した塗料の紹介と、それに合わせた色の塗り方を紹介していきます。ラッカー、ペンキ、アクリル絵の具など、さまざまな塗料とその特徴を紹介しますので、参考にしてください。
マスキングテープで色をつけたくない場所を保護する
初回公開日:2017年11月06日
記載されている内容は2017年11月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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