【特徴別】油性ペンの落とし方|服/手/机/紙/壁/木/ゴム
更新日:2020年02月12日
そもそも油性ペンってどんなペン?
油性ペンとは、溶剤のほとんどがアルコールでできているペンの事です。インクは油性染料といって、着色剤が油に溶けているインクが使われています。
紙の中では段ボールの筆記に特に向いています。その他の材質では、プラスチック、木、革の筆記に特に適しており、ガラス、金属、布、ビニール、発砲スチロールにも書くことができます。
特徴としては、紙に書いた場合の耐水性に優れており、例えば段ボールに書いた文字が雨に濡れても水性ペンのようににじんで読めなくなるということはありません。欠点としては、アルコール溶剤のためにおいがきつい点と、薄い紙に書いた場合裏うつりしてしまう点と、この記事のテーマである、間違えて書いてしまった場合、落としにくいという点でしょう。
油性ペンの汚れは落とせる?
油性ペンは基本的に「消えない」「落ちない」ように作られているため、落とすのはなかなか難しくなっています。プラスチックなどの紙以外の物にも書けるように、インクに定着剤が含まれているのも落としにくい原因のひとつです。しかし、落としたい素材によっては、正しい落とし方をすればキレイに消せるものもあります。焦らずに正しい方法で汚れを落とすようにしましょう。
種類別の油性ペンの落とし方は?
それでは、油性ペンの落とし方にはどのようなやり方があるのでしょうか。種類別にみていきましょう。
洋服や布についてしまった場合の落とし方は?
布についてしまった油性ペンの落とし方ですが、普通の洗濯用洗剤で洗っても、もちろん落とすことはできません。これは、油性ペンが油溶性の汚れのため、水溶性の汚れを落とすための洗剤では落とせないためです。油性ペンを落とすためには、油性の溶剤を使う必要があります。では、油性の汚れを落とせるものにはどんなものがあるのでしょうか。
油性の汚れを落とせるものには、消毒用エタノール、除光液(プロピレングリコール類含有のもの)、クレンジングオイルを使用する落とし方があります。染み抜きでよく使われるベンジン、シンナーは逆に汚れが落ちにくくなってしまいますので、使用しないように注意してください。また、ケチャップなどのシミをとるシミ取り洗剤は、油性ペンの汚れは落とせないと書いてあります。
実際のしみ抜きのやり方は?何を用意すればいい?
落とし方は通常のしみ抜きと同じです。周りが汚れないよう、一番下にビニールを敷きます。その上に、不要なタオルを敷き、油性ペンの汚れがついてしまった洋服や布を置きましょう。
汚れの部分に直接エタノール、除光液、クレンジングオイルのいずれかを垂らし、別の不要なタオルでトントン叩いていきます。汚れをタオルに写し取るイメージで行います。
汚れが再付着しないよう、タオルは汚れが付いていない部分にこまめにずらしながら行います。根気よく続け、タオルに汚れが移らなくなったら、通常の洗濯と同じように洗います。布の材質や色によっては、エタノール、除光液、クレンジングオイルによって生地が傷んだり色が落ちたりする可能性がありますので、注意して行ってください。
大切な洋服はクリーニング店に持ち込もう
洋服などの布は有効な落とし方でチャレンジしてみても、自宅で完全に落とすのは難しいでしょう。色落ちなどのリスクもあります。捨てられない大切な衣類の場合は、クリーニング店に持ち込んで相談してみましょう。
自宅で落とせなかった油性ペンの汚れも、プロの染み抜き洗剤と機械で、キレイに落とすことができます。クリーニング店に持ち込む場合は、水洗いなどはせずにそのまま持ち込んだ方がよいとのことです。
靴についてしまった場合の落とし方は?
保育園や幼稚園で子供の靴に名前を記入しなければいけないけど、間違えてしまったり、ヘタな字になってしまったので書き直したい、というような時はどのような落とし方があるのでしょうか。靴の素材にもよりますが、布の靴なら、上でご紹介したエタノール、除光液、クレンジングオイルを試してみてください。革、合成皮革の場合もこの落とし方で落ちる可能性があります。
靴に直接名前を書かない方法も試してみよう
初回公開日:2018年02月27日
記載されている内容は2018年02月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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