ビールの炭酸の仕組み・泡ができる理由・抜けるのを防ぐ方法
更新日:2020年08月28日
ビールの炭酸の仕組みって?
ビールはのアルコール飲料の1つで、居酒屋では「1杯目はビール」という方も多いでしょう。ビールは苦味だけではなく、爽やかな炭酸も美味しさの大事な要素です。
では、ビールの炭酸の仕組みはどのようになっているのかご存知ですか。今回はビールの炭酸の仕組みや、泡ができる理由などをご紹介します。ビールの炭酸の復活方法や、他飲料の炭酸との違いもぜひ参考にしてください。
ビールの炭酸の仕組み
ビールはビール酵母が発酵することで作られます。発酵すると糖分がアルコールと炭酸ガスに分解されます。炭酸ガスが増えれば容器内の圧力が高まり、破裂する可能性があります。
ビールの場合は缶や瓶などの耐圧容器に入れ、炭酸ガスを逃がすことなく液体に溶け込ませます。基本的にビールは発酵による製造過程で炭酸が含まれています。
ガス注入
ビールを美味しく保つには、なるべく酸素に触れないことが大切と言われています。例えば缶ビールを作る際はビールを詰める前に缶へ炭酸ガスを注入して、缶の中の空気(酸素)を出します。
缶いっぱいに炭酸ガスを満たした後、ビールを入れます。缶へフタをする前にさらに炭酸ガスを吹き込み、缶の隙間にある酸素を追い出します。すばやくフタをしてビールの酸化を防ぎ、炭酸ガスを適度に含んだ缶ビールができ上がります。
樽
居酒屋やレストランで、炭酸ガスボンベを目にする機会があります。どういう仕組みでビールがジョッキへ注がれるかご紹介します。
炭酸ガスボンベはビール樽に繋がっており、樽はサーバーに繋がっています。サーバーのレバーを手間に引くと、炭酸ガスボンベから炭酸ガスがビール樽へ送られます。すると樽から生ビールがサーバーへ押し出され、ジョッキへ注がれます。
ビールはサーバー内で瞬間的に冷やされるため、冷たく美味しいビールを飲むことができます。
ビールの炭酸に泡ができる理由
ビールには白い泡があります。泡ができる理由は、ビールに含まれるタンパク質や炭水化物、ホップ樹脂などが炭酸ガスの気泡に付着したためです。
この白い泡には、ビールが酸素に触れて味が変化するのを防ぐ役割を担っています。炭酸ガスを逃げないようにフタの役目をしたり、苦味成分を泡に吸着させるという効果もあります。
炭酸が残り、なめらかな口当たりでビールを飲むには、泡も欠かせない存在です。
ビールの炭酸が抜けるのを防ぐ方法
ビールの炭酸が抜けると「美味しくない」と感じる方は多くいます。ビールの炭酸が抜けるのを防ぐ方法も知っておきましょう。
炭酸ガスは温度が低くなるのに従い、ビールに溶ける炭酸量が増えます。自宅でビールを飲む際もジョッキやコップを冷やしておいたり、缶ビールや瓶ビールもしっかり冷やしておきましょう。
開封後
ビールの入った容器を一旦開けると、炭酸はどんどん抜けていきます。瓶ビールなど飲みきれずに残ったビールは、密閉することが大切です。炭酸は容器の隙間から抜けてしまうため、栓などでしっかり密閉してください。
ビールの炭酸を復活させる方法
初回公開日:2018年01月25日
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