【場所別】コーキング作業の方法とコツ|キッチン/風呂/外壁
更新日:2020年08月20日
自分で出来るコーキング作業のコツって?
いくら素敵なインテリアで揃えた家やマンション、アパートでもちょっとした水漏れや雨漏りが気になっていませんか。個人差はありますが、知らず知らずのうちにストレスになっていくようでは、精神衛生上にもよくありません。
本来、そういった不具合は、管理会社があれば電話ひとつで年会費分で解決してくれます。ところが、契約などで修繕などは自費でやらなければいけない場合の方も、意外といらっしゃいます。
業者に頼んでも、施工費なんてコーキングぐらいたいしたことないだろう。そんなセレブな方は、明日にでも業者に頼んだ方が賢明です。たかがコーキング、されどコツがいるコーキング、防水をナメると後々大変な事になります。
室内のコーキングでも誤った自己診断に注意
まずは、水漏れする箇所が小規模であることと、洗面所や台所の水まわりで、原因が明らかな場合に限ります。(天井や壁の沁みや漏水は建物全体の大問題なので、コーキングで解決しません。早急に原因を調べて対処しないとカビや腐敗の原因になります。)
DIYコーキング施工条件が当てはまり、小規模で経年劣化3~5年であれば、まず、既存のコーキングをカッターなどで綺麗に剥がす必要があります。施工部分のゴミやホコリを、ハケで綺麗にして作業開始です。
ところでコーキングって何?
ユニットバスは、完全な防水箱でカプセルの状態です。しかし、こんな大きな箱も元々は、パネルという壁と壁の集合体です。それらを組み合わせて箱ができますが、接合部はどうしても隙間が開きます。
その隙間は、水漏れしないように「コーキング」や「シーリング」と呼ばれる施工をします。トロトロとした粘る気のあるポリウレタン樹脂シリコン材の液体で、時間が経つと硬化し、ゴム化します。
場所などの条件によりますが、三年から五年が寿命と言われています。コーキング材は、寿命を迎えるとひび割れを起こし、気密性や防水性の役割を果たさなくなります。しかし、その場合も早いうちに再施工するのが、建物寿命を伸ばすコツです。
角が水漏れするんだけど?
角には、二種類内角と外角があります。通常は、よほど大きい材料でなければ、外角でコーキング接合しませんが、建物外部は多用します。外壁などがそうですが、防水ゴム・パッキング付きコーナー保護材をかぶせているので、外壁の外角は浸水しにくいです。
しかし、内角は外壁もコーキングです。パワーボード外壁の場合は、パネル横目地もすべてコーキングとその上からの塗装による防水に頼っています。塗装してある場合は、寿命は伸びますが、五年以上経過したら業者に点検してもらうといいでしょう。
小規模な水廻りのシンクや、洗面器などの角コーキングを自分でするコツは「マスキングテープ」で綺麗に下準備すること、目地の隙間が大きくコーキング材が飲み込まれてしまう場合は、目地止めが必要です。
「マスキングテープ」って何?
マスキングテープとは、紙製の貼りやすく、剥がしやすい、コストが安い、三拍子そろったテープで、コーキングや塗装には欠かせない下準備用材料です。見た目を綺麗に仕上げるだけでなく、このマスキングテープの貼具合でコーキング効果は決まります。
手順としては、今からコーキングをしたい箇所があれば、その道筋の両脇にマスキングテープを二列貼り、その間にコーキング材を流し込みます。余分なコーキング材をふき取り、表面が乾く前にテープを剥がし施工が完了します。
注意するべき点は、幅です。コーキング部分が狭いと薄くなり、充分な防水効果を発揮しません。角から角へ真っ直ぐマスキングテープを張るのがコツで、均等で確実な防水と見た目の綺麗さにもつながります。コーキング材のムラも、漏水の原因なので厳禁です。
コーキング仕上げのコツは?
第一は、防水に必要なコーキング厚み10mmの基準を満たしているかです。防水効果を満たしていれば、次は見た目です。常に見える所を綺麗に見せるコツは、大きく四つの注意点があります。
色の選択と、マスキングテープの貼り方と、コーキング材の量と、ふき取りの四つです。通常はクリアー色を使うのが一般的ですが、対象物が黒や茶色の場合は、それらに配色を合わせます。
マスキングテープのコツは、前述プラス角を曲がる時に綺麗な90℃を作ることです。コーキング材は団子になり過ぎず、少な過ぎずです。ふき取りは、丸いヘラや指でもいいです。多めのふき取り用の新聞紙を用意しましょう。
コーキング作業におけるならしのコツって?
一番の重要なコツは、コーキング材を取過ぎて薄くしないことです。次に、マスキングテープにコーキング材を残し過ぎないことです。この絶妙なバランスが、難しいところです。コーキング材は薄いと防水効果が低く、反対にまわりのマスキングテープにコーキング材が残り過ぎていると、仕上がりに段差ができたりし、仕上がりが美しくありません。
コーキング撤去のコツは?
綺麗に楽に作業するコツとしては「コーキング剥がし専用カッター」を使うのも手です。値段も500円前後から買えるので、広範囲の作業になる時はあってもいいでしょう。また、外壁にはインパクトドライバーを持っているのであれば、先端を交換するだけで「コーキング剥がし機」に早代わりする「スピンカッター」もあります。
ただし、建物外壁コーキング交換作業は、高所作業で危険なので外壁コーキング知識をまったく知らない素人の方にはしません。
初回公開日:2017年11月24日
記載されている内容は2017年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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