グルーガンの接着強度・木工用ボンドや接着剤との比較|金属/木
更新日:2020年07月19日
グルーガンの接着強度ってどれくらい?
グルーガンとは接着剤の一種で、銃を連想させる形状の器具の先端部分を電熱で熱くして、中にはめ込んだ棒状の樹脂を溶かして貼り付ける仕組みになっています。
グルーガンは電気が必要な接着剤という事もあり、ボンドやテープに比べると日常で使われる頻度が少なく、主に手芸やDIYといった作業に使われています。
グルーガンでの接着はたいへん強度です。一度接着すると、簡単にはずれなくなります。手で取ろうとするとかなりの力が必要です。はがし方を失敗すると、接着部分が破損する恐れもあります。
しかしグルーガンで行う接着は、長期にわたり力が加わるような使用には耐えられず、はがれる場合があります。用途をよく考えながら活用していきましょう。
グルーガンでプラスチックは接着できるのか
プラスチックは熱に弱いのが特徴です。しかしグルーガンは、プラスチックを溶かさずに接着ができます。グルーガンに使われている樹脂の温度が瞬時に下がるので、プラスチックが溶ける前に接着できるからです。
ただしプラスチックの素材が、80度以下の熱に弱いものや、接着部分の表面が平らでつるつるしている場合は、接着が弱く簡単にはがれてしまう可能性があります。
グルーガンに向いているのは、ビーズのように小さくて、飾りなどの用途のために接着させるパーツなどです。接着部分に力が加わらないので、状態を維持することができるからです。
グルーガンで金属は接着できるの?
金属は重くつるつるしている物質のため、金属同士を接着する場合はグルーガンは向いていません。けれども、簡易的に接着するだけであれば可能です。
グルーガンは重みのある金属の接着には強度不足です。金属の重みで取れる可能性があるからです。小さくて重みのない金属であれば、重みが原因で取れる事はなく、十分な接着ができます。
ただし、板状で表面が平らにつるつるに加工されている金属は、たとえ小さくて軽い物でも、グルーガンでの接着能力は低くなります。
またグルーガンは、本来は布をはじめとする軽いものを金属に接着する際に、たいへん威力を発揮します。
木で使うグルーガンの接着強度
接着までの時間が仮止めの状態でも10秒程度と短く木材の仮止めにはグルーガンでも十分に強度がありますが、重さがある木材同士の接着には十分な強度とは言えません。
実際使う場合は重い物を支えない、仮止めに留めるという事を守りグルーガンを使用する事で木材同士でも作業に問題ない強度があります。
布にグルーガンを使った時の強度とは
グルーガンを使った手芸に一番多いのは布を使った手芸ではないでしょうか。
布は軽く負荷のかかりにく、グルーガンの樹脂が適度に入りやすい凸凹がある事で接着強度はかなり強く一度くっついたグルーガンをはがそうとしても布が破れる程の接着強度を誇ります。
グルーガンで接着する素材の方が表面がつるつるとしていたり、重みがある場合は接着する素材の方の強度は弱くなることがありますが布についているグルーガンの樹脂は簡単には取れることはありません。
グルーガンを使って棚を作れるのか
棚を作る時の素材がプラスチックや木材の場合でもグルーガンの接着強度では物を収納する棚を作るのは不可能ですが、ネジや補強用の金具でしっかり固定する時には棚を作る時の仮止めとして使うことはできます。
グルーガンの負荷に弱い特性はどんな素材を接着しても変わる事はなく、物を支えるのはグルーガンの強度上不可能なのでDIYの補強材を使う事でしっかりした棚を作る事ができますが、グルーガンの接着強度を過信して棚を作るのはやめておいた方が良いでしょう。
グルーガンの接着強度は水にぬれるとどうなるの
グルーガンは水に濡れたぐらいでは接着強度が落ちる事はありません。グルーガンの樹脂は硬化していない状態でも水をはじくので、作業中に万が一水が掛かっても、樹脂が水に溶けて接着が剥がれる事がないからです。返って水の温度で冷えて、接着効果が早まる場合もあります。
水をはじくプラスチックや、伸縮性のない物に使用したグルーガンの接着強度は変わりません。しかし、連続的に水が掛かる事によって伸縮する木材のような素材では、長い時間が経つと剥がれる可能性があるので、使用には注意が必要です。
グルーガンですのこは作れるのか
初回公開日:2018年01月23日
記載されている内容は2018年01月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。