はんだごての温度設定の方法・自作での温度調節・制御の仕方
更新日:2020年08月20日
はんだごてには温度調節ができるものがあります。温度調節ができるはんだごては簡単に温度の設定ができるので、手軽に作業ができます。
温度調節のはんだごては手軽に温度設定ができますが、この方法は温度調節ができるはんだごてを購入する必要があり、はんだごてを新しいものに交換しなければなりません。しかし、温度調節は簡単にできるようになるので、はんだごての交換を検討している方ははんだごてを新しいものに交換しても良いでしょう。
自作の道具で温度調節する方法は?
はんだごての温度調節は、電源のオン時間を変化させることで温度の調節ができます。そのため、コンセントから来る電源のオン時間を変えることができる回路を組めば、普通のはんだごてを温度調節ができるはんだごてとして使うことができます。
この方法で温度調節をする場合は、使っているはんだごてによってオン時間の割合が変わりますが、電気に詳しい方であればオン時間を調節できる回路を作れるので、電気工作が得意な方は電源のオン時間を変えることができる回路を組んで、温度調節ができるはんだごてとして使ってみても良いでしょう。
電源を制御する回路を自作して温度調節ができるはんだごてにしている方は多く、回路図などを記載している方もいるので、すでに自作されている方がどんな回路を組んでいるか参考にしても良いでしょう。
ワット数とはんだごての温度はどんな関係がある?
はんだごては温度のほかに、消費電力の差があります。ワット数が違うはんだごてはワット数ごとに用途が異なるので、次の項目からはんだごての特徴をワット数別にご紹介してまいります。
20wなどのはんだごてはどんなもの?
20wや30wのはんだごては、主に電子部品などのはんだ付けに使います。20w程度のはんだごてはサイズが小さいものが多く、小さい電子部品などのはんだ付けに向いています。
電子部品のはんだ付けや細い配線などのはんだ付けに使うのであれば、20wや30wのはんだごてを使うと良いでしょう。
40wのはんだごてはどんな使い方?
40wのはんだごては20wのものと比較すると、サイズが大きくなる傾向にあります。
40wのはんだごては太い配線のはんだ付けやプリント基板に幅広くはんだ付けする場合などに使い、広い面積のはんだ付けに使用します。
20wなどの小さいはんだごては広い面積を温めることができず、はんだを溶かすことができなくなってしまいます。そのため、広い面積のものをはんだ付けする場合は40wのはんだごてを使う必要があります。
はんだごては用途に合わせて選ぶ必要がある
前の項目でははんだごてのワット数による違いについてご紹介しましたが、ワット数の小さいものや大きいものだけでは対応ができません。
電子部品のはんだ付けをすることもあれば面積の広いはんだ付けをすることもある場合は、20wのはんだごてと40wのはんだごての両方を用意しておく必要があります。
また、はんだごてのこて先にも多くの種類があります。そのため、はんだ付けする場所によってこて先を変える必要もあるので、その時はんだ付けする箇所によって適切なこて先を選びましょう。
はんだごての温度はどう管理すればいいか
はんだごての温度は、その時の状況によって温度を変えます。これははんだごてのこて先の形状やはんだ付けする箇所によって適切な温度が異なるからです。
はんだ付けはこて先の温度をきちんと管理することで綺麗なはんだ付けができるので、次の項目で設定温度について詳しく見ていきましょう。
はんだごては先端の温度が重要
はんだごては、こて先の温度が重要になります。そのため、こて先の温度が目標の温度になるように調整しなければなりません。
こて先の温度は250℃がはんだ付けに適しています。そのため、電子部品などをはんだ付けする時はこて先の温度が250℃になるように調整すると良いでしょう。また、こて先の温度は350℃を超えないように調整する必要があります。
こて先の温度が高すぎてしまうと、電子部品を壊してしまいます。電子部品は300℃を超えると壊れてしまう可能性があるので、電子部品が壊れるのを避けるのであればこて先の温度が350℃を超えないように調整しましょう。
はんだごての温度はどうやって測ればいいか
初回公開日:2018年02月20日
記載されている内容は2018年02月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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