産地別のワイン|フランス/イタリア/スペイン/ドイツ
更新日:2020年08月28日
ワインとは
ワインとは、主にブドウの果汁を発酵させた醸造酒のことで、他の果汁を主原料としているお酒はワインには含まれません。ワインは別名で葡萄酒とも言われています。通常は、「ワイン」と呼ばれており歴史の古いお酒の1つにワインは入っています。
ワインの歴史は諸説ありますが、葡萄は有史以前から自生しており人々に珍重されていました。ワインは食料として保存されていた葡萄が自然に潰れ、その果汁が発酵しアルコールを含む液体となったのがワインの原型です。古代エジプトの壁画や、旧約聖書にも登場しているワインは人類にとって長いつきあいのあるお酒です。
ワインの種類には、赤ワイン・白ワイン・ロゼワインの3種があり、アルコール度数は白ワインよりも赤ワインが高いものが多いです。製法などでいろいろ違うので詳しく説明していきます。
赤ワイン
ワインの中で「透きとおった赤や濃い紫、赤褐色のワイン」のことを赤ワインと呼んでいます。赤ワインの熟成が若いほど赤色が薄く、熟成が進むにつれ濃い赤色になり、味も軽い味からどっしりした味へと変化していきます。
白ワインよりも、渋みの成分であるタンニンを多く含んでおり長期保存がききます。赤ワインの原料は「黒ブドウや赤ブドウ」を丸ごとアルコール発酵させおり、この発酵方法により葡萄の果皮に含まれている色素やタンニンが抽出されます。
赤ワインは冷やすと香りが軽減したり、苦味が増すのでレストランなどで出すときも、冷やさず常温なのが一般的ですが、その理由は赤ワインが室温で造られるからです。また赤ワインの濃厚な味は、肉料理に合うと言われています。
丸ごと酒造する赤ワインは、抗酸化物質であるポリフェノールが白ワインよりも圧倒的に多く、健康を意識して飲酒をする人には赤ワインがです。
白ワイン
ワインの中で、「無色に近い色調から黄色みを帯びたワイン」のことを白ワインと呼んでいます。熟成期間が短く若い白ワインほど透明に近く、時間が経ちワインが熟成されるほど色が濃くなっていきます。白ワインの原料は白葡萄などの主に皮の色素が薄い葡萄を原料としており、発酵させるのは種や皮を抜いた果汁のみになります。
白ワインは赤ワインと違い、冷蔵保存されているため10℃前後の冷たいものが一般的です。白ワインの味はよくフルーツに例えられ、林檎・桃・オレンジにそっくりな味わいだと言われています。酸味の強い白ワインは、一般的に魚料理に合うとされており、白ワインは、料理と合わせ飲む辛口からデザートワインにするほどの極甘口まであったりと味に幅があるのが特徴です。
白ワインは赤ワインに比べてアルコール度数が低いものが多いため飲みやすく、飲酒初心者は度数が低く飲みやすい白ワインから試してみるのがです。
ロゼ・ワイン
ロゼ・ワインのロゼ (rosé) とは、フランス語で「ピンク色」を表しています。なので別名を「ピンク・ワイン」とも呼ばれており、淡い赤みを帯びたワインを指しています。
ロゼ・ワインの醸造には、「果皮の薄い色の葡萄を赤ワインと同じように醸造する方法」、「赤ワインと同じ葡萄種を白ワインみたいに造る方法」、「赤と白の双方の葡萄による混醸」、「赤ワインの醸造の途中で色素である皮を取り除く方法」などいろいろあります。ロゼ・ワインの中には赤ワインと白ワインを合せたもの、白ワインに着色しただけなどのワインもあります。
ロゼ・ワインは、「冷やしているものもあれば室温のもの」もあるなど醸造方法と同じで多種多様です。ロゼ・ワインは「アルコール度数・ポリフェノールの含有量・味」など全ての項目が白ワインと赤ワインの中間になり、「白ワインでは軽すぎるが、赤ワインでは重すぎる」という人にロゼ・ワインはです。
ロゼ・ワイン醸造方法
ロゼワインには、代表的な製造方法がいろいろあります。大きく分けて3種類あるのでご紹介します。
・セニエ法:赤ワイン用の黒ぶどう使用し、赤ワインの醸造法と同じ葡萄を潰してタンクに入れて短期放置したあとに果汁を抜き取り、淡く色付いた果汁を発酵させます。赤ワインと同ように果皮と一緒に発酵させ、色がついたら果皮を取り除き果汁だけで発酵を継続する場合もあります。
・直接圧搾法:黒ぶどうを使用し、白ワイン製法と同じでぶどうを潰して搾汁し果汁のみで発酵をさせます。搾汁中に果皮からアントシアニンが果汁中に少し残ってロゼ色になります。
・混醸法:発酵前の黒ぶどうと白ぶどうを混ぜて発酵させる方法。ヨーロッパでは、赤ワインと白ワインを混ぜてロゼを造ることはダメだが、シャンパンやスパークリングワインでは、赤ワインと白ワインを別々に造って合わせる方法もあります。
産地別でのワイン
産地別でワインの味は変わるのでしょうか。もちろん、産地が違えば使用する葡萄なども変わってくるのでワインの味は違います。今回は、「フランス」「イタリア」「スペイン」「ドイツ」の4カ国のワインの特徴などを紹介します。
フランス産のワイン
フランスは、世界で「数量・品質」ともに世界の争うワイン王国です。世界でも有名な、ボルドー・ブルゴーニュ・シャンパーニュなど、世界が憧れる銘柄のワインが揃っています。現在世界中で広く栽培されている葡萄の多くが、フランスの葡萄が原種になっています。
フランスは、生産量ではイタリアと競い合っていますが、品質的水準の高さは常にです。フランスにはたくさんのワインの産地がありますが、気候・歴史・風土の違いによって栽培している葡萄の品種が違い、全てが性格の異なるワインを生み出しています。 この多彩なワインが、世界中で愛飲される理由です。
フランスワインにはワイン初心者でもわかるような有名なブランドが揃っています。そんなフランスワインは低価格で質の良いワインが少ないため、初心者がワインの勉強のために毎回手を出すのは難しく、少し勉強したあとに選んで飲んでみるのが飲み方です。
フランスワインのボトル
初回公開日:2017年11月08日
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