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渡し箸のマナー・食後でもダメなのか|箸置きがない場合/なぜ

更新日:2020年03月02日

毎日使う箸ですが、みなさんは嫌い箸についてご存知でしょうか。今回のテーマ「渡し箸」も嫌い箸の一つです。しかし近年では、マナー違反と知らず渡し箸をしてしまっている方も多くいらっしゃいます。この記事を読んで、渡し箸について詳しくなりましょう。必見です。

渡し箸のマナー・食後でもダメなのか|箸置きがない場合/なぜ

海外の渡し箸のマナー

日本以外では、中国や韓国も箸を使う文化がある国です。しかし、渡し箸など箸のマナーは必ずしも同じではありません。どのような違いがあるのでしょうか。

中国

日本のお隣の国である中国は短時間で行けることから、日本人にとって身近な国の一つであると言えるでしょう。

日本には中国から箸が伝わったとの説が有力で、現代でも箸食文化のある国です。しかし、日本の箸のマナーの多さに驚く中国の方も多くいらっしゃいます。そのため、日本人から見ると「中国人は箸のマナーが悪い」と言う声もよく聞かれます。なぜなのでしょう。

そもそも中国では、みんなで楽しく食事をすることこそがマナーとされています。そんなこともあり、渡し箸も中国ではタブーではありません。箸の文化があるからといって自身の国の価値観を押し付けるのではなく、お互いの国の文化を理解することが重要であると言えるでしょう。

韓国

韓国も箸を使う文化がありますが、日本とは違い金属の箸が用いられます。現地やテレビなどで目にした方も多いのではないででしょうか。また日本とは違い、食べる時は基本的にテーブルに器を置いたままです。なぜかというと、器も金属の物が多いため、重たいですし熱くて持つのが難しいというのが理由です。

韓国には儒教の精神が広く根付いており、目上の人を重んじる意識がとても強い国です。そのため、食事は必ず目上の人が食べ始めてから手を付けます。その他にも食事のマナーはたくさん存在し、日本と同じく渡し箸もタブーとされています。気心の知れた友人同士などでは問題ありませんが、特に目上の方と食事する場合は渡し箸は避けた方が無難です。

嫌い箸は他にもたくさんある!

渡し箸以外にも、日本には数多くの嫌い箸(マナー違反)が存在します。ここではその中の幾つかをご紹介します。皆さんはいくつご存知でしょうか。

さし箸

さし箸とは突き箸とも呼ばれ、おかずに箸を突き刺して食べてしまうことです。これはご存知の方が多いマナーと言えるでしょう。しかし、分かってはいても滑りやすい物を食べるときには、ついついやってしまいがちではないでしょうか。

例えば、丸のままの里芋をなかなか掴めない時はどうすれば良いのでしょう。自宅の場合は刺して食べても許容範囲ですが、法事の席などではタブーです。その場合は、箸で食べやすい大きさに切りましょう。

切ってしまえば断面は平らになりますので、ぐっと掴みやすくなります。ただ、正しい持ち方をしていないとなかなかうまく切れません。日頃から正しい箸の持ち方を習得しておきましょう。

ちぎり箸

ちぎり箸とは、箸を一本ずつ両手に持って使う行為を指します。焼き魚をほぐしたり固い肉を切る時などに案外やっている方が多いタブーです。

ナイフとフォークは両手でそれぞれ持ちますが、箸はあくまで利き手で持つ道具です。固いものや魚は、少しずつ端から食べるのが正解です。

寄せ箸

寄せ箸は、比較的認知度の高い嫌い箸の一つと言えるでしょう。ご存知の方も多いでしょうが、手ではなく箸を使ってお皿を引き寄せることを指します。手を使うのが面倒くさくてやってしまい、子供の頃に叱られたという方も多いのではないでしょうか。

箸で引き寄せると不安定になりますので、器の中の料理をこぼしてしまったり、器を引きずることで傷が付くことも考えられます。第一、箸で寄せる行為自体見た目が悪いですし、周りの人を不快にさせてしまうでしょう。

なみだ箸

なみだ箸は、箸の先からポタポタと涙のように雫をたらしてしまうことです。汁がたれると机も汚れてしまいますし、見た目も美しくありません。器を持つか汁をきちんと切って、汁をたらさないように口へ運びましょう。

もち箸

もち箸とは、同じ手で箸と器を同時に持ってしまうことを言います。渡し箸と同じく、これは案外やってしまっている方も多いのではないでしょうか。もろおこしとも呼ばれ、嫌い箸の中で認知度の低い部類に入ると言えるでしょう。

箸と器を同じ手で持ってしまうと、不安定になり料理をこぼしてしまったり、器を汚したり傷つけてしまうことも考えられます。焦らず急がず、箸を一旦置いてから次の器を持つようにしましょう。

次のページ:箸のマナーを身に付けよう!

初回公開日:2018年04月23日

記載されている内容は2018年04月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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