日本と海外のビールの種類と資格・麦の種類|生ビール/発泡酒
更新日:2020年08月28日
ビールに使われているのは主に「大麦」です。大麦は二条大麦、四条大麦、六条大麦、裸麦、野生大麦などに分けられますが、ビールの原料に最も多く使われているのは「二条大麦」です。
大麦の穂は基本的に6列あり、二条や六条の違いは、稔る穂が何列あるかです。ビールに使われている二条大麦は、稔る穂が2列ということで粒が大きく、大粒オオムギやビールムギとも呼ばれています。粒が揃っていて、醸造の管理がしやすいことから、ビールに適している大麦とされています。
小麦
ビールの主原料は大麦ですが、小麦もヴァイスビールなどの原料に用いられます。小麦麦芽は、清涼感のある味わいと、泡持ちをよくする働きをします。
白ビールといわれる種類には、小麦が使われています。よく飲まれているビールは、ラベルに小麦のビールと謳っている「銀河高原ビール」などです。
大麦と小麦
大麦と小麦は、大きさの大小をあらわしているのではありません。大麦は英語ではbarley、小麦はwheatといい、まったく別のものとされています。
日本では、小麦の用途が粉として多く使われてきたので「粉麦(こむぎ)」といわれたという説や、古くから作られているので「古麦(こむぎ)」からきているといったように、由来は諸説あります。一方大麦は、大という字には品質がいいもの、本物、用途範囲が広いといった意味が含まれています。
ビールを美味しく飲もう!
我々が日頃何気なく飲んでいたビールにも、このようにいろんな種類があり、それぞれに特徴があることが理解できたのではないでしょうか。ビールの美味しい飲み方も、冷やすだけではないということが、おわかりいただけたことでしょう。
ビールの種類によっては、エールのようにゆっくりと味を確かめながら飲むほうが、美味しいものもあります。副原料を使っていない麦芽だけで作られたビールを、ぜひ一度常温で飲んでみてください。
ビールを深く知るためや、ビールの美味しさを広げるために、一度資格に挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。
ビールの飲み方にも、それぞれの国のマナーなどもあります。海外でビールを飲むときは、その国のマナーを大事にすることも必要です。それでもビールは、自らが一番美味しい方法だと感じ、自分のスタイルで楽しむことが、最も大切なビールの飲み方なのではないでしょうか。
初回公開日:2017年11月25日
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