かぼちゃの種類・名前と特徴|ひょうたん型/長い/細長い/日本
更新日:2020年07月16日
西洋かぼちゃと日本かぼちゃの違いは?
日本で食べられているかぼちゃは、日本かぼちゃと西洋かぼちゃに分けることができます。日本で広く流通しているのは、えびすかぼちゃと呼ばれる西洋かぼちゃに分類されるかぼちゃです。
品種によって味の特徴が違いますが、日本かぼちゃと西洋かぼちゃでは果肉の食感に違いがあり、水分が少なくホクホクした食感が西洋かぼちゃ、水分が多くてねっとりとした食感が日本かぼちゃです。
西洋かぼちゃのルーツ
西洋かぼちゃは、明治時代に日本に入ってきたといわれており、栽培時の低温に強い傾向があったため、東北や北海道などの地域で栽培されていました。現在では、ビニールハウスで育てられるようになったため、全国各地で栽培されています。
古くから食べられている日本かぼちゃ
日本における日本かぼちゃの歴史は、西洋かぼちゃよりもずっと古く、16世紀に偶然漂着したポルトガル船の積み荷として日本に入って来たと考えられています。かぼちゃの原産地は南北アメリカ大陸ですが、カンボジアを経由して入って来た積み荷だったことから、「カンボジア」が訛って「かぼちゃ」と呼ばれるようになったという逸話があります。
日本かぼちゃは、煮崩れしにくい特徴があるため、日本料亭や京都のおばんざいなどで煮物として利用されることはもちろん、家庭でもさまざまな調理法で食べられています。
ハロウィンのパンプキンはペポカボチャ
ハロウィンの飾りつけには、ペポカボチャという種類のかぼちゃを使用します。西洋かぼちゃでもない、日本かぼちゃでもない種類のかぼちゃがペポカボチャです。
食用にすることもできますが、味や風味は西洋かぼちゃに劣ります。そのため、家畜の飼料にされたりかぼちゃを大きく育てることを競い合う、イベント用として利用されています。外皮がオレンジ色をしていることが特徴のひとつです。
また、身をほぐすと糸状になる種類のかぼちゃ「そうめんかぼちゃ」はベポカボチャに分類されます。
かぼちゃの種類・名前別特徴
かぼちゃの種類はとても豊富で、日本かぼちゃの種類だけでも140種類以上はあるというから驚きです。そのような豊富なかぼちゃの種類から、おすすめの品種をいくつか紹介します。かぼちゃの種類ごとの特徴を生かした調理法を考えられるようになると、献立のバリエーションが広がります。
黒皮栗かぼちゃ
黒皮栗かぼちゃは、黒っぽい緑色に薄緑色の縞模様の皮を持つ、西洋かぼちゃの代表的な品種です。非常にベーシックなかぼちゃであるため、日本中どのスーパーにでも置いてあると言っても過言ではありません。
黒皮栗かぼちゃの種類は、「えびすかぼちゃ」や「くりゆたか」などがあります。栗かぼちゃという名前のとおり、栗のようなホクホクとした食感が楽しめる種類です。甘味が強く煮物、てんぷら、サラダなど幅広い調理方法にマッチします。
小菊かぼちゃ
小菊かぼちゃは日本かぼちゃに分類されるかぼちゃで、日本の伝統的なかぼちゃとして知られます。直径が約15cmと、てのひらに乗るこぶりなサイズです。表皮は黒一色をしています。表皮を上面から見ると、菊の花のように見えることから小菊かぼちゃと名づけられました。
小菊かぼちゃは、西洋かぼちゃにはない独特の食感が楽しめるかぼちゃです。また煮ものとして食べる以外にも、小ぶりなサイズ感を活かして中身をくり抜いて容器のように使い、中に海老や銀杏などを詰めた蒸し料理に利用されることがあります。
ロロン・カボチャ
ロロン・カボチャは、西洋かぼちゃの種類です。見た目は、ラグビーボールのようなユニークな形状をしています。甘味はそれほど強くないものの、果肉の食感や味は栗かぼちゃに似ており、舌触りがきめ細かく滑らかなことが特徴です。裏ごしして滑らかなペーストを作ると、上質なかぼちゃスイーツを作れます。
かぼちゃの種類としては新しく、2009年に販売が開始されました。ロロン・カボチャの名前は、マロン(栗)のようなおいしさが由来です。
形別のかぼちゃの種類一覧
初回公開日:2017年12月27日
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